2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

礫川全次『皇国と攘夷』

備仲臣道、という方との、対談。 二人とも、いわば、市井の、在野史家、ということなんですかね。 なかなか、おもしろく読んだ。 この、備仲さん、という人の、民衆史観、による、明治維新論、であるが、こういう視点は、どこか、奇異に思えなくもない。なぜ…

本郷和人『天皇はなぜ生き残ったか』

いやあ、これほど、おもしろいと、読む前は、思いませんでしたね。よく、まとまっているんじゃないでしょうか。 このブログでも、何度も、とりあげたわけだが、天皇、というものを、私たちは、どのように考えたらいいのだろう。 しかし、いずれにしろ、この…

「グラン・トリノ」

今回の映画は、少し複雑な感じがしましたね。 人生、の晩年、最後に、自分が、何、をやるのか。 それは、案外、ちょっとしたことなのかもしれない。 クリント・イーストウッド演じる主人公は、ちょっとしたいきがかりで、隣りに住む、アジアのタイの方の一部…

広瀬隆『資本主義崩壊の首謀者たち』

日本は、バブル以来、ずっと、不況だから(どうも、一部金融関係の、金持ちにとっては、そうでもなかったみたいだが)、いつもの、国策不況なんでしょ、といった感じだが、アメリカは、そうではない。 あんなに、イラク戦争のときは、いきがって、「自分たち…

堀江貴文『徹底抗戦』

みなさんは、この本を読んで、どんな感想をもたれたであろう。 私は、まず、そもそも、ホリエモンに興味がなかった。彼が、マスコミで話していたことも、常識的な、経済マスコミで流れている話だな、くらいにしか思っていなかった。 ただ、社長、というのは…

柄谷行人『柄谷行人 政治を語る』

今回のインタビューは、今までの、まとめのような内容ですね。それほど、深く、ふみこんでいるようではないけど、全体として、柄谷さんについて、把握するには、いいんじゃないか。 いろいろ、書いてありますし、それぞれ、興味深いんですが、やはり、ひとつ…

樋口浩造『江戸の批判的系譜学』

この本は、自分が考えてきた、中の、かなり、中心的なものの、主題に迫っているんじゃないか。 この本では、主に、江戸時代を通して続いた、山崎闇斎学派、の主題を、とりあげる。 しかし、です。 そういうふうに言うとき、多くの知識ある人たちの整理におい…