2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

河合克敏『とめはねっ!』

私立鈴里高校の書道部は、部員が、たったの、5人。しかも、一人は、柔道部とかけもち。部の存続さえ、あやうい。 彼らは、部の存続をかけて、公開の書道を行う。 名付けて、パフォーマンス書道。 多くは、流行歌の歌詞を、その歌を、バックに流しながら、大…

YUI「LIFE」

YUI といえば、今、シングル、アルバム、出せば、必ず、オリコン一位、ダウンロード数一位になる、といったような、カリスマ的な存在であるようだ。 福岡県出身で、路上で、男の子のように、あぐらをかいて、座って、ギターをひきながら、昔のフォークのよう…

浅田弘幸『テガミバチ』

ジャンプ系のマンガ。アニメが放送中。 主人公ラグ・シーイングは、その心弾銃を、ものに命中させることで、そのものに込められている「こころ」を映す。ちょっと分かりにくい表現であるが、たとえば、その物を使っていた人が、どんなことを考えて、その物を…

上念司『デフレと円高の何が「悪」か』

カツマーのデフレ論は、民主党政権の政策ともからんで、ネット上で、さかんに話されているようだ。別に、その議論に、さおさしたいわけではない。興味もないし、まったく、議論を追っているなんて言えるレベルでもない(そんな私の議論ですので、不十分あり…

小泉義之『「負け組」の哲学』

日本の憲法において、さまざまな、差別の禁止(つまり、平等の義務)が課されているのに、こと「能力」の平等については、言及されていない。そこから、著者は、日本の憲法では、能力差別が許されている、と解釈する。 しかし、このことを、わざわざ、とりあ…

杉山茂樹『「決定力不足」でもゴールは奪える』

ワールドカップを目指すサッカー日本代表は、また、本大会に出場する季節がやってくる。しかし、その前評判は、相変わらず、低い。 どうも、日本は、それほど強くないようだ。 しかし、サッカーとは、チームスポーツ。規律正しく、真面目、な日本人なら、そ…

クライスト『ミヒャエル・コールハースの運命』

自分は、世の中に興味をもっているのだろうか。人間をおもしろいと思っているのだろうか。この世界にワクワクしているのだろうか。そう問われると...、かなり疑問になる、ときがよくある。全然、前向きじゃない。全然、「肉食系」じゃない。 本当に、そうい…

PCのスペックについて

最近は、Windows 7 とかいうのがまたでてきている。私は、まだ、そちらの OS を使っていないので、なんとも言えないのだが、そもそも、これって、なにをやらされているのかが、よく分からなくなる。 なぜ、XP のサポートをやめるのだろう。なんの権利があっ…

ジグムント・バウマン『リキッド・ライフ』

著者は、ポーランド生まれの、イギリスの政治社会学者、だそうです。 著者は、まず、現代というのが、一体、 どういう時代なのか を、最初に考察します。 リキッド・モダン社会では、資産が負債に、能力は障害に、あっという間に変わってしまう。だから、個…

福岡政行『公務員ムダ論』

著者は、公務員を「すべてなくせばいい」と言っているわけではない。著者が問題にしているのは、「なぜ、これだけ税収が落ち込んでいるのに、公務員の給料が、低く抑えられないのか」、であり、「なぜ、公務員の給料が、一般の市民、より、確実に高いのか」…

青春小説?パラレルワールド?

とりあえず、 スカイ・イクリプス―Sky Eclipse (中公文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/02/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 23回この商品を含むブログ (63件) を見る まで読んだ(目を通しただけ?)のだが...。うーん。あま…

森博嗣『クレィドゥ・ザ・スカイ』

いやぁ。この本を読んだ人って、どれくらいいるんでしょうかね(ついさっき、読み終わった、勢いで書いています)。 2年くらいにたってますので、ずいぶんと、話題になったのでしょうが。 こういうのを、「ミステリ」って言うんでしょうね(なんか、本屋の…

ステレオポニー「青春に、その涙が必要だ!」

ステレオポニーといえば、テレビアニメ「DARKER THAN BLACK」の、オープニングの「ツキアカリのミチシルベ」が印象的だった。 DTB の HP に行くと、ネットラジオ、というのがあって、声優さんたちが、各回の話題をいろいろ話している。そこでも、OP をよく聞…

佐々木俊尚『2011年 新聞・テレビ消滅』

(センター試験に、岩井克人がでたそうで。) 今週の、videonews.com でのこの話題 は、なかなか、おもしろかったし、刺激を受けた。 (神保さんと宮台さんのかけ合いは、かれこれ、何年になるんだろう。神保さんのジャーナリスト的時事「これどうよ」に、宮…

福岡伸一『もう牛を食べても安心か』

2004年の初版ですから、もうだいぶ昔の本だ。また、狂牛病騒動も、最近は、あまり話を聞かなくなった。学術上の、病気の解明進んでいるか。報道もないのでよく分からない。 あいかわらず、全頭検査は続いているのであろうか。しかし、加工品などを含めて…

「東のエデン」

とりあえず、テレビ版と映画1を見た、というところ。春には、映画2が上映されるんでしたかね。 原作のない、オリジナルアニメということで、いろいろ賞ももらっているようだ。 とある、日本の財閥の一人によって、セレソン、と呼ばれる12人が選ばれる。…

小箱とたん『スケッチブック』

まだ、連載中の、基本は、4コママンガ、ですね。 アニメ化されている。 主人公の、女子高生、梶原空、は、特に、初対面の人と、まっすぐ相手を見れないし、話せない(言葉を発せられない)、普段も、あいての質問に、首を縦に振り、頷くだけで、ほとんど、…

米澤有恒『カントの凾』

なぜ、芸術は芸術なのか。 この質問の意味がわからない人は、こういうふうに問い直してもいい。 いつから、芸術は芸術なのか。 まだ、わからない人は、??? つまり、そもそも、芸術とはなにについて言っているのか、である。 (卑近な例で言えば、飛鳥時代…

アニメという衝撃

今、YouTube に代表されるような、動画の、クラウド化が、ここ何年かで、あまりにも一般化してしまった。 それによって起きていることについては、いろいろな側面について語ることができるだろう。その一つが、商業媒体を通した(一般に著作権の発生しうる)…

落合仁司『トマス・アクィナスの言語ゲーム』

けっこう昔の本なのだが、ちょっと読んでみた。 著者は、イタリア滞在の実感として、以下のように、つぶやく。 イタリアでは、何故、神への信仰と人間の自由とが、かくも生き生きと生きられているのか。これほど両立しそうになく、これほどわれわれから遠い…

シェルドン・S・ウォリン『アメリカ憲法の呪縛』

今回は、ちょっと真面目に、今の、日本の政治の「何」が問題、なのか、その処方箋を、本格的に描いてみる、みたいにやりたいと思います。あんまり、時の政権政党の悪口ばっかり言っていても、建設的でないと思いますので。ここでは、特に、 民主党、 ですね…

青木の暴力

大晦日の、格闘技は、以前にもさらに、危険さを増して、エスカレートしている。テレビは視聴率の上らなくなった近年の構造に、無理矢理でも対応しようとして、さらに、刺激的な「演出」を提示しなければならなくなっている。 藤田和之選手の、悩へのダメージ…

軽部謙介『アメリカの金権政治』

日本でなにか、忸怩たる、政治事件が、起きるとすぐに、「アメリカではうんぬん」と、蘊蓄を開陳し始める御仁が多いものだが、さて、つい最近まで、日本の最大の政治課題と言われていた、政治腐敗、つまり、金権政治、については、あまり、両者を比べようと…

新年そうそう

やはり、年の始め、というのは、多くの人が、ハイテンションになる。なんてったって、新しい年(未来)が始まる、というのだから。 朝まで生テレビ、は、今までの政治運営ということでは、議論は、けっこう、出尽していたようにも思う(それが、みんなの意見…