2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Eric.S.Raymond『The Art Of UNIX Programming』

多くの人々は、これからの、IT 社会の未来を考えるときに、なぜか、その 基盤 となっている、「OS」の歴史から、考えようとしない。未来の社会は、こうなふうになっているのではないか。そういうことを空想するのは結構だが、いったい、その見通しの発想の元…

野間秀樹『ハングルの誕生』

日本人の、英会話が、いかに、下手くそかが、はるか昔から、言われていながら、学校は、まったく対策をやる気があるのかも分からない状況が続いている。 日本にいる限り、英語を話せなくても、まあ、大抵のことは、困ることはない。たまに、外国人観光客に英…

藻谷浩介『デフレの正体』

今週の、videonews.com の番組の内容が、このゲストの本の紹介であった。その内容は、非常に分かりやすい、現代日本分析になっている。 ようするに、今、この日本に、何が起きているか。それは、単純なんですね。 年寄りが、ものすごい勢いで増えている。今…

上野千鶴子『女ぎらい』

一つ前で紹介した本においての、日本の未来の処方箋として、女性労働力の活用が3本柱の一つになっている。少子化は、どうしたって労働力の不足の問題となっていく。しかし、それを外国人で補完していこうという考えは、安価な労働力を求める企業にとっては…

田端博邦『幸せになる資本主義』

以前、 希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学作者: 池田信夫出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2009/10/09メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 492回この商品を含むブログ (52件) を見る という本を紹介したとき、著者が、「希望を捨てる」ことこそ…

河村健吉『影の銀行』

人々は、実際のところ、「どのように」生きているのだろうか。 ずいぶんと、アバウトな問題設定であるが、こう考えてみよう。私たちが生きるということは、衣食住において、必要条件を満たすことが前提となる。その上で、さまざまな、個人的な活動が可能とな…

山崎養世『ジャパン・ショック』

日本はすでに「終わってる」。 こんなことを、つぶやく、知識人が近年、増えてきている。 お前(日本)はすでに死んでいる。 本当の財政危機は、現在すぐそこまで、忍び寄って来ています。3年後に消費税の税率を2倍に引き上げたとしても、税収は最大10兆…

ウルリッヒ・ベック『世界リスク社会論』

著者による講演集。 9・11、は、私も社会人で仕事をやってた最中で、仕事帰りに、家で、テレビをつけて、ニュースを見たのを覚えている。 テロ。 しかし、テロについては、日本はそれ以前に経験していた。 オウム真理教による、地下鉄サリン事件、である…

田村理『投票方法と個人主義』

それにしても思うのは、なぜ、民主主義国は、 秘密投票 を採用しているのだろうか。なぜ、このことの理由を明確に示す人がいないのだろうか。 二〇〇二年五月のフランス大統領選挙第二回投票の直前、論争が起こった。第一回投票で社会党のジョスパン候補をは…

河辺一郎『日本の外交は何を隠しているのか』

2006年初版の新書。 この前、MX テレビでやっていた映画「カジノ・ジャック」は、近年、アメリカで問題となった、ジャック・エイブラモフ、というロビイストが、オバマにチェンジするまでの、共和党政権内において、どういった存在であったのかを描いた…

浜田省吾「ある晴れた夏の日の午後」

浜省に「花火」という、奇妙な曲がある。というのは、歌詞が何を言いたいのかが分かりにくい、というところにある。 ただ、もう一つ理由があるように思える。浜省を聞くファンが、 何を期待して 聞いているのか、というところである。 彼は自分には、今なら…

冷泉彰彦「フェイスブック世代の光と闇」

村上龍さんがやってるメールサービスJMMの記事。 ソーシャル・ネットワーク先進国のアメリカにおける、フェースブックは、一種の、 ネット帝国 をすでに確立している。 全世界で加入者が公称5億人いるとか、30歳以下のアメリカ人の90%がアカウントを持…

川出良枝「自由とは何であって、何でないのか」

(自由や平等と、法には、どのような関係があるのだろうか。) 自由とはなんなのか。 こういったペダンティックな命題が哲学サークルでは、あいかわらず繰り返されている。彼らの言葉遊びナルシシズムはとどまるところを知らず、詩的文学表現に悦にいっては…