2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

民主化の法則

人は本質的には他人に興味がないと、私がいうとき、私が頭にイメージしていたのは、 明治維新における、闇討ち(辻斬り) イラク戦争における、イラク人による自爆テロ この二つについて、であった。 こういった例は、私の命題が成立しないことを示している…

「月の女」礼賛

やっと最近、東さんの「一般意志 2.0」を読んだ。といっても、まだ連載途中のようだが。いろいろと書いてあるのだが、ここでは、その概説をしたいわけではない。ある記述が気になった、ということである。 ルソーはそもそも孤独を愛した思想家だった。彼は、…

松永昌三『福沢諭吉と中江兆民』

福沢諭吉と中江兆民を、ここのところ、よく読んでいる。例えば、稲葉さんは、福沢諭吉の『文明論之概略』と中江兆民の『三酔人経綸問答』の二冊を、近代日本の理解における無類の重要さを強調しているが、私も、まったく同感である( )。ところが、日本のあ…

子安宣邦『「近代の超克」とは何か』

歴史は結局のところ、 誰の視点 で見るのか、という点こそが最も重要なのではないか、そんな印象を、ここのところ持っている。結局のところ、なにか、普遍的、俯瞰的な立場というものがあって、そこから、大所高所で語る言説は、たとえその理屈に人々が、直…

山口義行「”中小企業の国際化”が日本経済を救う」

アメリカの「失われた10年」が始まったようだ。住宅販売が、まったく回復しない。まったく、昔の日本を思わせる事態になっている。ここ何年かの、日本の景気は、アメリカへの輸出でしのいでいた。アメリカの住宅バブルが、庶民のクレジットカード散財を促…

ビル・トッテン『アングロサクソン資本主義の正体』

ジジババにとっては、孫は、目の中に入れても痛くないそうで、甘えかわいがられるのだけはうまい、ガキどもに、あれ買ってこれ買ってとせがまれたら最後、のべつまくなし買い与えずにはいられない。 らしいよ。 もしこれが、「国家と国民」だったらどういう…

リアリズムの彼方

アニメ「ストパン」の愛すべきキャラを一人あげるなら、エーリカ・ハルトマン、しかいないだろう。 この、一見、目立たない存在は、このアニメに関心をもち見ている、オタク、たちにとっては、その存在は、明白である。 例えば、私たちは、テレビや、サブカ…

塩見直紀『半農半Xという生き方』

この本は、少し変な感じがした。 著者は、なぜ、自分が「半農半X」というキーワードを思い付いたのかについて、しつこいくらいに記述する。しかし、他方において、それが、具体的にどういうものを意味するのか、少なくとも、著者がどういう意味で、この言葉…

ETV特集「60年安保 市民たちの1か月」

おとといの、NHK教育でやってた、ETV特集 シリーズ 安保とその時代(3)「60年安保 市民たちの1か月」、は、私たちのような、60年安保を同時代で生きていない年代には、非常に分かりやすいまとめ方だったように思う。 私が特に、印象付けられたのは…

ホンダのカブ

今さらだが、ホンダのカブについて書こうと思う。 私たちが生まれてから、街を歩けば、当たり前のように走っていた、あの、 もっさい 形のバイクは、よく考えれば異様だった。だって、バイクとは、若者にとっては、嗜好品だったからだ。ナナハンなどといって…

斎藤貴男『消費税のカラクリ』

この本にも書いてあるが、斎藤貴男さんが、videonews.com で、宮台さんと、消費税でやりあったのは、いつの回であったか。宮台さんは、斎藤さんを格下に見てるのだろう、まるで、 できの悪い生徒 に諭(さと)すかのように、やたらと丁寧な口調で、消費税が…