2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

とあるアクセラレータ(一方通行)についての考察

アニメ「とある魔術のインデックス」は、ちょうど、ライトノベルの13巻 とある魔術の禁書目録(インデックス) (13) (電撃文庫)作者: 鎌池和馬,灰村キヨタカ出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2007/04/10メディア: 文庫購入: 8人…

気持ちがわるい全国標準語

近年のアニメの傾向として、なんとも気分が悪くなるのが、この「日本語」が、あまりに、全国共通語、なところではないだろうか。 子供たちが、そろいもそろって、あきらかに、形式ばった場面で、大人の前で、なにかをしゃべらされているわけでもないのに、「…

川北隆雄『財界の正体』

代表民主主義を本当の意味で機能させているものは、なんなのだろうと考えたとき、どう考えても、異様な存在は、 政治家 だろう。彼らは何者なのだろう? 彼らはなぜ、そこにいるのか? 政治家は、国民を「代表」するとされる。だとするなら、政治家は「国民…

緊迫するリビア

リビアが、大変なことになってるようだ。 中東の衛星放送アルアラビーヤは23日、反政府デモが続くリビアで、最高指導者カダフィ大佐の暗殺未遂事件が起きたと伝えた。22日にカダフィ氏が退陣拒否と徹底抗戦の姿勢を示した演説後に起きたという。離反は閣…

康熙奉『韓国の徴兵制』

中東のああいった光景をテレビを通してでも見ていると、ここ一年くらいで、どうなってしまうのだろうか、と考えてしまう。 エジプトの民主化運動に、私たちが驚かされたのは、なんといっても人口構成だった。30代以下が、 人口の大半 を占めてるわけで、若…

山形石雄『戦う司書と荒縄の姫君』

テレビアニメ版については、このブログで以前ふれた。そのときも、ノロティについて書いたのだが、その該当個所を改めて、引用してみよう。 アニメ「戦う司書」は、絶望的なアニメである(以下完全ネタバレ注意)。心優しい、正義感に満ちた、登場人物こそが…

ケータイ的な

ケータイというのは、90年代以降の日本の若者カルチャーを決定的にしたのだろうと思う。 電話機とは、音声のアナログ信号を機械によって、遠方に、電気に乗せて運ぶ分明の利器であり、エジソンだったかが発明し実用化したわけだった。 こういった電気を使…

ゆとり、という「60点主義」

実際のところ、ゆとり世代が、どのような教育環境にあったのかは知らない。しかし、いずれにしろ、学力が落ちたのだろう。しかし、学力が落ちるとは、どういう意味なのだろう。 たとえば、学校のテストは、100点満点のはずだ。しかし、もし、生徒たちが、…

「言論の自由」という自由

都のマンガ規制条例については、成立後も、あまり大きな展開もなく、ここまで来たという印象だ。大塚英志さんがネット上で「新現実」とかいう、臨時の雑誌で、自身の立場を書かれていたのを読んだくらいで、言論的にも、大きな展開もなく、たんたんと、ここ…

カール・マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール一八日』

マルクスの共産党宣言は、今、読みかえすと、最後の何行かは、たしかに、ブルジョア階級の消滅を予言しているという意味では過激であるが、全体のトーンは非常に抑制的で常識の範囲の話しかしていないように思える。例えば、 諸君は、われわれが私的所有を廃…

愛と資本主義

現代資本主義社会において、私たちはこの 資本主義的マインド が浸透する以前のセカイを想像できない。こういった世界が実に普通のことにしか思えなくなり、そうでない時代がどのようなものであったのかを理解できない。 資本主義が浸透する以前の人類は、ど…

プロスポーツとゲーム的な娯楽の特性

相撲の八百長の話が、じつにさまざまに、議論が噴出している。その議論の流れを追いたいと思わないが、プロとしての興業と、スポーツの「ゲーム」性の差異が、こういった反応になっているのだろう。 格闘技というのは、世界的にみても、レスリングとボクシン…

エレン・ラペル・シェル『価格戦争は暴走する』

前回のブログで、企業は人助けをやってはいけない、と書いた。企業はタイガーマスクになれない、と。 つまり、企業人は、法律によって、「嫌な奴」を「演じる」ことを、強制されている、ということである。 もちろん、そんな外ヅラをしていたら、企業イメー…

ジョエル・ベイカン『ザ・コーポレーション』

日本の戦後は、もちろん、東京裁判から始まった。つまり、日本の指導者たちの、戦争「責任」を、法的に裁くという過程であった。当然、多くの批判がされた。そもそも、「平和に対する罪」という、なんとも、事後立法的な罪状は、多くの人たちに、不満を与え…

岡本隆司『中国「反日」の源流』

近年、「嫌韓」という言葉がよく使われたが、この表現は、言いえて妙であった。同じく「嫌中」もそうで、ようするに、 反韓、反中 では「ない」というわけである。日本人は、そもそも、この両国「そのもの」に、ほとんど、感情らしい感情をもっていない。関…