2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ファザコン

以下の本なんですけど、 リトル・ピープルの時代作者: 宇野常寛出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2011/07/28メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 362回この商品を含むブログ (85件) を見る このけっこう分厚い本を読まれた方はこの あとがき をどのように思…

藤野もやむ『忘却のクレイドル』

この作品世界を通底している色調を、理解することは、著しく困難であるが、この作品が最終巻において、描いた作品世界の世界観を考察することは、興味深く思えなくもない。 この世界の日本では、15歳以上の子どもに半年間の、義務教育の一環としての「特殊…

寺嶋秀明『平等論』

「平等」という言葉は、近年において、新自由主義的な文脈において、左翼の残滓として、徹底糾弾されてきた歴史があるだろう。サッチャー・レーガンの新自由主義は、日本では小泉旧自民党政策となり、その過程で、あらためて、戦前のアカ狩りと同列の視点と…

杉井光『神様のメモ帳』

このラノベにおいて、ニートの「定義」は一般と違っている。いわば、非常に広く使われている。 一般にニートとは親の家での同居または親のお金で生活し、学校へ行かず、働きもしない、親に寄生しているような生活をしている人たちを言うだろう。 しかしこの…

休日の戯言

今日は休日ということで、ゆっくりネットサーフィンをしたりしていた。 すこし気楽に、今までの総括的なことを、だらーっと書いてみたい。 今日は、とりあえず岩上さんのサイトにある、ECRRのバズビーの講演と松井英介という呼吸器専門医の方の学習会を…

東京が日本を救う

今日のテレ朝の朝のニュース番組で、なぜアメリカで全電源喪失の対策が行われた2年後に、日本では国が全電源喪失を「考慮」しなくていい、と決定したのかを日米の関係者をあたって、特集されていた。 ようするに、当時、日本製品の品質はばつぐんだから、ア…

日本という「構造」とポストモダン

大前研一が最近の記事で、ある種の「クーデター」を訴えている。 国難を政局と勘違いして闘争心を剥き出しにしているように見える首相が日本産業を破壊し尽くす前に、誰かが彼を冷静になるように説得すべきだ。それができないなら、スクランブル(緊急停止=…

個人主義的な原発「選択」問題

ここでは、個人主義的に、原発問題を考えてみたい。 もし、ある個人が原発を問題と考えるに至ったとき、個人主義的にどういった行動に至るか。 まず、自分の生活が原発によって成り立っていることに抵抗を始めるだろう。つまり、自分は電気を使いたい。しか…

デマ/ゴミ/アジビラ

原発の問題とはなんなのかを問うてきたのだが、そもそもその態度を「ゆがんでいる」と、外から俯瞰的にメタに語るのが、この方だ。 福島という東京から適度に近い/離れた場所の存在が象徴的だが、原子力発電所は私たちの世界の<外側>にではなく<内側>に…

武田邦彦『リサイクル汚染列島』

(最近の週刊誌は急に、仕事してる感がたかまってますね。原発の危険性を調査する記事ばかりになった。売れてるのかは知らないけど。) ウランという物質が、どうして核分裂を起こさずに、今まで、地球上に残り続けたんですかね。太陽はずっと、核融合をやっ…