2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

難波功士『ヤンキー進化論』

一言で「ヤンキー」と言っても、歴史的な意味を含めて非常に広いものを指している。 私たちが子どもの頃で言えば、それは、学ランの「改造制服」や、髪にそりこみを入れることであったり、つまりは、そういったセレブ層とは反対の「ファッション」を、主に、…

ニセ脱原発派にご用心

人間の「本音」って、どこにあるんでしょうね。 私が理解できないのは、どうして、再稼働賛成派って、日本の原発を動かしたがるんでしょうね。地震国の日本で、どうして、原発を動かしたがるのでしょう。 私には、このこと、一つを考えても「恐しく」なりま…

「風立ちぬ」の菜穂子

(どうでもいい話だが、最近、ある音楽CDを買ったのだが、それは、まあ、アニメ関係のものなわけで、そこに、カバーアルバムが初回用のオプションとしてついていて、それを、なんとなく聞き流していた頃に、宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」を見たから…

ポピュリスト上等

経済を語らない人文系は「むごい」としか言いようがないのではないだろうか。 人間は経済に「規定」されている。人間を根底において規定しているのは、経済的構造であり、マルクスが言ったように、外部的与件、つまり、科学テクノロジーである。ということは…

福島第一事故に対する「社会的合意」とは何か?

どうして、私たちの福島第一問題への「不快」な感情は、いつまでも続いているのであろうか? というのは、どういうことか。 ここでは、なぜ、その感情が「続いているのか」というところにこだわってみたい。 ここで大事なことは、もうすでに、3・11から、…

入江君人『神さまのいない日曜日』

このファンタジックな世界は、つい、何十年か前において、ほぼ現代と同じような生活を人間がしていたことを匂わす記述がある。 では、なぜ、このような絶望の世界になったのか。 十五年前、突然、神はこの世界に現れる。そして、神はただ、人間が 失敗 だっ…

安藤寿康『遺伝子の不都合な真実』

掲題の著者がなぜ、遺伝子を学問の対象として研究するようになったのか。それについて、次のようなエピソードを記述する。 鈴木鎮一の教育法は、「母国語の教育法」というものです。頭のいい子も悪い子も、だれでも母国語をりっぱに話せている。母国語を学ぶ…

ウェンディ・ブラウン『寛容の帝国』

私は、リベラリズムという言葉に、ある種の、「不快」な感情をもっている。それは、ありていに言って、自分の中の「保守的」な部分がそうさせていると言ってもいい。いずれにしろ、リベラリズムという言葉を使った途端に、なにか、私たちにとって最も「重要…

ダニエル・J・ソローヴ『プライバシーの新理論』

私にとって、プライバシー問題というのは、一時期、特に、フェイスブックが広がり始めた頃、一部の有識者の間で、 パブリック であることの「必然」化が、吹聴されたことへの違和感から始まっている。 彼らの主張は、人々がフェイスブックを使い、自分のあら…

鈴木光太郎『ヒトの心はどう進化したのか』

一つ前で紹介した、小説である、西尾維新の『悲惨伝』は、私にとっては、少し考えさせられるものを感じた。 というのは、この第三巻において、主人公の空々空(そらからくう)が「死ぬ」場面が描かれたからである。なぜ、そのことが重要なのか。それは、この…

西尾維新『悲惨伝』

そもそも、チェルノブイリと福島第一の違いはなんだろう? それは、一言で言えば、津波であり、地震だと言えるのではないか。 つまり、福島第一の放射能の事故は、津波であり地震に「よって」、起きた現象であったことと、その津波であり地震に「よって」、 …

ブラジル系日本人のサッカー

つい、この前、行われたコンフェデレーションズカップは、日本は一回も勝てず、予選落ちということであった。 この結果については、賛否両論あるようだ。それは、本番は来年のワールドカップなのだから、チーム作りの最中において、評価をうんぬんすることは…

東京の労働者の景気への「期待」

今回の都議選において、与党の自民党は、立候補した全議員が当選するという前代未聞の事態となった。このことに対して、一部の有識者は、民主党や日本維新の会の凋落を指して、革新系政治の敗北、自民党や共産党といった、旧来の政治システムへの「回帰」と…