2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ソースは?

ツイッターは、マンガ『美味しんぼ』での、鼻血についてのコメントで、不毛な議論が再燃している。 もう、こういった無意味なネット炎上はやめないか。 主張「3・11における、放射性因子を「原因」とした鼻血がなかった」 ... 根拠は(ソースは)? 主張…

安藤馨「功利主義と自由」

そもそも、私は昔から、「功利主義」が何を言っているのかを理解していない。それは、ベンサムが「道徳および立法の諸原理序説」において語った個人主義的な 生物学的功利主義 が理解できないのではない。 苦痛と快楽とは、われわれのするすべてのこと、われ…

松本大洋『ピンポン』

ずいぶん昔に読んだ、この漫画が、今さらのように、アニメ化され地上波で放送されているのを見ていて、これを、どのように受けとればいいのか、みたいなことを考えていた。 この漫画のストーリーが、典型的なビルドゥングス・ロマンであることに、だれも否定…

青木孝平『コミュニタリアン・マルクス』

私は結構、オーソドックスに考えていて、つまり、結局のところ、現代の問題を考えるとき、マルクスであり、フロイトから始めるしかない、と思っている。 つまり、そういった、マルクスやフロイトを、いったん、後景化して、まるで、彼らが主張していなかった…

水口憲哉『これからどうなる海と大地』

原発は考えれば考えるほど分からなくなる。 なぜ、原発は、その設立当初において、「ビジネスモデル」に乗ると考えられたのであろう? というのは、あの膨大な放射性廃棄物のゴミを前にして、なぜ、「儲かる」と思えたのかが、さっぱり分からないのだ。 しか…

岡本倫『極黒のブリュンヒルデ』

アニメ「極黒のブリュンヒルデ」の第3話は、なかなか、考えさせる、神回となった。 主人公の村上良太(むらかみりょうた)は、高校2年生。彼の目の前に、幼馴染(おさななじみ)に似た転校生の黒羽寧子(くろはねこ)が現れるところから、話は始まる。 寧…

落合栄一郎『放射能と人体』

私たちは、戦後、日本の原発で生まれる放射性廃棄物によって、日本が「汚されてきた」ことを、国策の名の下に、どこまで我慢しなければならないのかが問われている。 私が恐しいのは、今だに、原発をこの日本が 手放さない ことに対して、まったく、理論的に…

大屋雄裕『自由か、さもなくば幸福か?』

奴隷の定義とはなんだろうか? こう言ったとき、例えば、東アジアにおいて、さまざまな少数民族が、滅ぼされ、その末裔たちが、「奴隷」として生き残ることを許されてきたことや、アメリカにおいて長く続いた黒人奴隷の歴史を知らないで言っているわけではな…

石川忠司『孔子の哲学』

結局のところ、論語は何が言いたいのだろうか? このことは、昔から、論語における「仁(じん)」という言葉と共に、疑問に思われてきた。 もしも、「仁(じん)」という言葉が、いわゆる仏教における「慈悲」のような、「愛」や「真ごころ」や「思いやり」…

フィリッパ・フット『人間にとって善とは何か』

前回述べたように、人間は二つの層によって生きている。 意志(コントロール)=自由=計算の層(第一階層) メタ道徳(=徳=ルール)層(第二階層) 前者は私たちが普通の意味において使っている「意識」になる。後者は、どこかグレーな部分を指していて、…

STAP細胞についての専門家の意見

今週の、videonews.com での八代さんの話は非常に分かりやすかった。この生物学業界でのSTAP細胞理論の位置付けなど、iPS細胞についても含めて、どういった視点で専門家が見ているのかを、非常によく代表していると私なんかは感じた。 また、逆に、神保さん…

戸田山和久『哲学入門』

人間とは、心が「ある」から人間なんだ、といった二元論は、一見すると、文学的であり、心の通じ合った「家族」の絆の意味を説明するように聞こえて、納得的に思われるかもしれない。 しかし、だとするなら、その心の「実体」がなんなのかを示さなければなら…

科学という「中二病」

どうも科学の世界というのは、ある一定の割合において、こういった「嘘」が必然的に混入してしまう世界のようである。 なぜなら、あらゆることが「申告」ベースで話が進むため、ゴッドハンドで「見つけました!」と言う「申告」を無視できないからではないか…

ダークヒーローとしての小保方さん

東京都知事選挙のとき、私は宇都宮さんが、なぜ最後まで、同じ脱原発を主張していながら、細川さんと票を分けあったのかを疑問視したのだが、その頃から、そもそも、弁護士というのは、どういった人たちなのだろうか、という疑問が大きくなった。 それは、今…

田鍋良臣『始源の思索』

あなたは「倫理」という言葉を、道徳と違った意味において考えようとしたとき、一体、どのように定義すればいいと思われるか。 しかし、ものの本を読んでも、なぜか、往々にして、この違いについて、あまり書かれていない。 このことが何を意味しているのか…

アニメ「ディーふらぐ!」の<幸福>度

アニメ「ディーふらぐ!」は、1クールの12話で、ひとまず終了したが、その内容は、まあ、原作通りというものであったが(ずいぶんと、はしょられていることは他のアニメと同じだが)、私が言いたかったことは、その世界観のどこかしらにただよう、<幸せ…

消費税社会

今週の videonews.com は、完全に、小幡さんを代表とした、財務省の手先となったこの番組で、いかに、消費税がすばらしいかを語る番組に堕してしまったことは、残念としか言いようがない。 まあ、そもそも、宮台さん自身が、大学入学者をもっと減らして、エ…

あなたは博士か?

正直、小保方なんとかという個人なんて、どうでもいいし、もうこの話はうんざりなのだが、今一歩、はっきりしないのが、彼女の博士論文のコピペ話であろう。興味深いのは、どうしてこっちの問題は、一向に話が進展しないのか、なのである。 おそらく、そもそ…

見える化

「見える化」という言葉は、ウィキペディアを見ると、主に、IT系の人たちやビジネス関係で使い始めたもの、となっている。 つまり、「見える化」という言葉は、たとえば、IT系の開発段階で、どうやって、さまざまな課題に私たちが「気づける」のか、そう…

小薮浩二郎『食品業界は今日も、やりたい放題』

ある食べ物があったときに、その食べ物に、何かを「入れる」という行為は、普通に考えたとき、どういった理由において、正当化できるのか、と問うことに意味はあるだろうか? 料理の目的。 長期に保存するための目的。 色どりや歯ごたえを良くすための目的。…

畝山智香子『「安全な食べもの」ってなんだろう?』

私たちは、この自然界に生を受けてから死ぬまで、さまざまな形で、相互に外界と「やりとり」をして生きている。 呼吸を始めとして、水分の補給、食事。もっと直接的なものとしては、紫外線や電磁波などもある。 こういった現象において、「健康」という言葉…

「大」不況

それにしても、本当に、消費税が上がりましたね。今日から、なにを買っても、消費税が1・6倍になるわけで、本気で、何も買いたくないですよね。 経済学者って、なに考えているんでしょうね。消費税なんて、0%にすれば、景気がよくなるのが分かっているの…