2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ある感情

世の中には、どうも二つの「価値」と呼ばれているものがありながら、多くの場合、一方で全てが説明され、他方については、まったく無視される、という現象が続いている印象を受ける。 つまり、一方が道徳であるのに対して、他方は、一般に「倫理」と呼ばれて…

「宣長問題」と呼ばれていたもの

私たちは、この日本という文脈の中を生きている存在として、当然、明治から敗戦まで、この日本の文脈を席巻し、そして、その影響は今にまで続く、 近代皇国イデオロギー を意識せずに生きることはできない。それは、端的な例として、安倍首相や彼をとりまく…

渡辺清恵『不可解な思想家 本居宣長』

本居宣長は、明治の日本の教育界において、特別な存在であった。それは、教科書での扱われ方が、そのものずばりそうであった、ということなのだが、つまりは、近代イデオロギーとして特別に受けとられていた、ということになる。 確かに、彼自身が、自らの著…

安藤馨「あなたは「生の計算」ができるか」

日本中の、過半数を超える人たちが、いい加減、原発をやめてくれないかと、どんなアンケートをとっても答えているのに、相変わらず、日本の総理大臣である、安倍さん一人が、意地でも、原発推進を進めたいと言い続けている様子は、この人は、他の政策もそう…

「ばらかもん」とプチ・ヤンキー

前回、なぜ「アフリカ的段階」なるものについて言及したのかといえば、中沢新一が対談で言及していたからであるが。 中沢 でもやっぱりアジアのもっとも重要な特異点は中国です。むしろアジアのなかでも異質と言ってもいい。だからASEAN諸国と日本VS.中…

アフリカ的段階?

さて、人類の「起源」とはなんなのか、と言われたとき、そんな途方もない話に答えられるわけがない。きっと、サルと、はるか太古の時代に、枝分かれして、今の人間になった、といったような、まあ、ダーウィン流の進化論によって、ちょっとは、なにかが分か…

アーサー・C・ダント『哲学者としてのニーチェ』

私たちが思っている以上に、カントやニーチェは、私たちの今の「常識」い近い。むしろ、そのことが理解されていないことが、さまざまなことに対する認識の齟齬生んでいる、と言えるのかもしれない。 しかし、そういったふうに言った場合に、しかし、やっぱり…

小泉義之『ドゥルーズと狂気』

(ガザで千人というのは、ちょっとありえないと思っていたら、エボラウイルスのパンデミックでも千人ということで、どうなっているんだと思っていたら、ウクライナは二千人だそうで、ちょっと分からないのが、つまり、こういった戦線が、いったん開かれると…

無為

安倍首相がこだわる、福島の浜通りにロボット開発拠点を作る野望について、私はその「うさんくささ」を指摘したわけだが、つまりはそれは、一種の 贈与 として行われる、ということなのである。もちろん、なにかをあげると言われて、普通は嫌な気はしないも…

均分化

ガザの爆撃は人間の非人道的行為として恐しいなあ、と思っていたら、なんと、エボラウイルスによるパンデミックによって、すでに、千人近くが亡くなっているという話を聞いて、自然の 反乱 というのは、恐しいなあ、と思ったものである。つまり、別に、人間…

柄谷行人『帝国の構造』

イスラエルによるガザ虐殺が止まらない。21世紀に入った、この現代において、ここまでの民族浄化が行われるということは、私には想定できなかった。つまり、そんなことは国際社会が許さないと思っていた。 しかし、アメリカのブッシュ元大統領が行った、イ…

人類は自殺によって滅びる

STAP細胞の混乱に責任を感じてなのか、最終的な理由は分からないが、笹井さんが自殺をしたことで、この件に対する動揺が続いているように思われる。 特に評判が悪かったのが、直前で放送された、NHKでの検証報道であった。また、理研や早大の「処分」…

有限な責任

STAP 細胞論文の共同執筆者の一人の笹井さんが、自殺をされたということで、マスコミは騒然としている。最近は体調がかなり悪かったということで、精神系の病院で薬もかなり服用されていたということで、結果としてこのような結末になったことは残念と言うし…

悪感情

佐世保事件について、いろいろ言われているが、ようするに、高級住宅街で、いいとこの子が、こんなことを起こしたのがショックだということなのであろう。しかし、そもそも人間を何者であるなどと定義しようとする態度が、どこか不遜なのではないのか。 私は…

榎木英介『嘘と絶望の生命科学』

つくづく、大学というところは、ヤクザな組織だと言うしかないだろう。しかし、それは分かっている人は分かっているし、そうでない人には、なんとも、想像もつかない、ということなのであろう。 例えば、大学院を卒業したとする。その卒業した人は、次の日か…

科学の現場とIT開発現場の相似性

小保方さんの博士論文についての、早稲田大学の調査委員会による調査の報告書 http://www.waseda.jp/jp/news14/140717_committee.html は、なかなか、興味深いものを感じた。 まず、彼女の場合、そもそも、担当の教授が、彼女の博士論文の研究テーマの 専門 …