2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

THE BLUE HEARTS「レストラン」

ある年代以降の知識人というのは、ようするに「新左翼」嫌いの知識人がその事実を「前提」に、基本的な会話を行うようになった、というのが事実のように思われる。 つまり、ここで新左翼と言っているのは、中核派や革マル派のことではあるのだが、つまりは、…

加藤朗『13歳からのテロ問題』

(関係ないが、今回の区議会議員選挙は共産党の人に投票した。というのは、その人だけ、ある、この地域に関する主張を広報に書いていたからだが。それは、地域の諸事情を考えてということだが、そういったことがないとしても、長期的には私は日本の政治は、…

進化と歴史

進化論は「適応(fit)」という言葉をめぐって、トートロジーとなる。だとするなら、これは「科学」なのだろうか? この問題提起は、例えば、心理学は科学なのか、とか、マルクス主義は科学なのか、といった問いに似ているとも言える。 前回も考察したが、進…

資本主義とは何か?

資本主義とはなんなのかと私たちが問うとき、私たちは、むしろ、経済学の「比喩」によって、生物の 進化 を説明しようとしたダーウィンの進化論を思い出す。つまり、私たちの「中」に現前として「在る」と思われる、自分が 生きたい という「衝動」が、他の…

小林英夫『関東軍とは何だったのか』

福井地裁における高浜原発再稼動の差し止め裁判で、樋口裁判長は、すでに、4月1日で名古屋家庭裁判所に異動されていたのに、名古屋高裁が福井地裁職務代行の辞令を発令したために、今回の判決をだすことができた。つまり、これまで長い時間をかけて、この…

ニセ科学批判は「ニセ科学」か?

昔から「似非(エセ)科学批判」というのは存在したが、近年「ニセ科学批判」なるものが登場してきた。そして、それが「何」を意味しているのかを、私に分かるように説明してくれた人はいない。 ある人は、それを「自明」性において説明する。つまり、ニセ科…

アニメ「ローリングガールズ」の世界

最近の沖縄の普天間基地に対する、沖縄知事と中央政府とのやりとりを見ていると、いよいよ沖縄の 独立 といった事態が現実味を帯びてきているような印象を受ける。近年、沖縄は観光が好調という話もあって、もしも沖縄が、中央政府からのなんらかの資金の援…

神原元『ヘイト・スピーチに抗する人びと』

ドキュメンタリー映画「レイシストカウンター」は、在特会のレイシスト・デモに対して、自然発生的に拡大していき、今に至っている、いわゆる「カウンター」と呼ばれる、このデモへの 抗議 を、このデモも回りから行う行動についての、現在に至るまでの一つ…

高田博行『ヒトラー演説』

おそらく、ヒトラーこそ、現代にまで繋がる「感情の政治」を最初に行った人ということができるのではないか。なぜ、安倍首相や橋下市長が、これだけの長い間、一定の「国民的な支持」を維持してきたのか、こういった問題を考えるとき、なんらかの 国民一人一…

THE BLUE HEARTS「ロクデナシ」

ブルーハーツというバンドは、日本のパンクの歴史において、唯一、今に至るまで「特別視」されている、ということは言えるのではないか。 なぜ、このバンドは、特別だったのだろうか? それは、おそらく、彼らのライブを見たことがある人には、ある意味にお…

分断国家の民主主義

イラク戦争のとき、ブッシュ・ジュニア元アメリカ大統領は、イラクが核兵器をもっていたという証拠がないことが分かった後に、 中東に「民主主義」を広げたい と言った。つまり、独裁国家の、この地球上からの「駆逐」を目指していた、ということだと思われ…