2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「とじとも」について

アニメ「ハイスコア・ガール」を見ていると、ゲーセンで小銭を使ってゲームをする子どもたちの「英雄譚」が、これでもかと語られるわけであるが、現在から振り返ってみると、妙な違和感を感じる。それは、小学生が小銭単位であれ、多額のお金をゲーセンで使…

「ペンギン・ハイウェイ」と「お姉さん」

このところ、映画館で映画を見るたびに、一言、このブログで何かを書くということを繰り返してきて、素朴に思ったのは、原作がある映画は、映画を見る前に原作を読むべきなんじゃないのか、といった、なんとも素人くさい考えだった。 こういった考えが、なん…

東浩紀先生の「否定神学」批判と「科学哲学」

正直、私は東浩紀先生のすべての仕事に興味があるわけではない。それは私の関心に関わることを彼がやっているかどうか、ではなくて、彼が 柄谷行人 と ゲーデルの不完全性定理 について、最初の著作『存在論的、郵便的』でとりあげたから、これが結局「何」…

「未来のミライ」のくんちゃん

昨日、細田監督の最新作、「未来のミライ」を映画館で見たのだが、少し思ったことを書いておきたい。 作品は、4歳の長男の「くんちゃん」と、「おとうさん」と「おかあさん」の三人家族に、次女「ミライちゃん」が産まれて、病院から我が家に帰ってくるとこ…

「生きがい」と死

オウム真理教の信者の理系エリートがなぜオウムに入信したのか、といった問題は、彼らが「学校優等生」であったことと深く関係している、といったことを以前書いたが、このことを非常に単純化して言うなら、 なんのために学ぶのか? の問題に彼らが「直面」…

自分が「何か」であると定義するな!

オタクという言葉がいつから使い始められたかとは関係なく、この言葉がどういった「文脈」で使われてきたのかを考えることはできると考えられる。それは、いわゆる「オタク趣味」と呼ばれるような、さまざまな、サブカルチャーを「好んで」いると知られるこ…

科学の定義

根本的に科学を定義するならそれは、 昨日言っていたことを今日、否定する ということになると思っている。こういったものだけが始めて「科学的」と呼べるのであって、そもそもこういった態度を自分が行うことになることに対しての覚悟のない人は科学者とな…

西日本豪雨

今回の西日本豪雨は、気象庁が5日には記者会見を行っているわけで、私はこの事態が尋常ならざることを以下のツイッターで知った。 数十年に一度のこれまでに経験したことの無い重大な災害が起こる危険が差し迫っているとのこと。直ちに身を守る行動をとって…

匿名論

日本では、ディストピア小説として、ジョージ・オーウェルの『1984年』が有名であるが、多くの人たちは、この小説を読んでいながら、なぜか 今の日本 が、この『1984年』が描いている、ディストピア社会であることを意識しない。 それは、昔の日本か…

オウムが左翼?

トゲッターで、オウム真理教は左翼だったんだ、みたいな「まとめ」があった。 保守はオウム真理教を左翼扱いするけどどう考えても日本会議みたいな宗教右派だろ! - Togetter どういう理屈なのかなと思って見てみると、 麻原彰晃自身はノンポリ詐欺師だけど…

日本代表の選手によるサボタージュ問題

現在、JFAは西野監督の次の監督の人選に入っており、7月中の専任を考えているのだそうである。しかし、私には根本的な違和感がある。それは、言うまでもなく、前回のブラジル大会からの4年間の 総括 なしに、次の監督だけが決まるなどということがあり…

オウム死刑

オウム真理教の麻原と、他数名の信者との死刑が同日に実行されたわけだが、その前日に法務大臣と総理が「飲み会」をやっていたことがニュースになっていた。 まさに、藤原道長。この世をば、というわけで、安倍政権の「栄華」を誇る、といった意味があったの…

fripSide「Hesitation Snow」

そもそも商業音楽に対する視聴形態が変わったのはいつからなのだろうかと考えてみても、あまりしょうがない話なわけで、今では、基本的にたいていは、YouTube のようなところで公式が配信しているPVがあるわけで、そこから聞くというのが、あまりにも当たり…

後記:日本は本戦出場を辞退すべきだ!

私は少し前に、 日本は本戦出場を辞退すべきだ! - martingale & Brownian motion という記事を書いた。しかし、日本は決勝トーナメントに進んで、ベルギーともう試合をしてしまったし、しかも、その試合での日本が高評価をされたりして、一般の人には、今さ…

選手クーデター説は間違っていたのか?

日本代表も敗戦し、決勝トーナメントも次々と進んでいるわけであるが、まるで 満州事変 のように、「勝てば官軍」と、奮闘した選手を礼賛することがひいては、今回のハリルホジッチ解任を 免罪 することと同値のように議論を誘導するネット世論のポピュリズ…

あばばばジャアアアアアップ

日本代表とベルギーの試合は、2点リードしてからの、まくりで、3点とられての負けっぷりが、あまりにもあまりにもなわけで、いろいろと専門家からも、お説教を受けている最中ということで、まあ、そりゃあそうなるよなあ、と見ているこっちも、素人なりに…

この社会はどのように成立していなければならないか?

私が以前から不思議だったことは、子どもが学校に行かなくなったとき、なぜその子どもが「損害」を被るシステムになっているのか、ということであった。ようするに、学校に行くことは、子供の 義務 なのだから、その子どもが「自分で選んだ」行為に対しては…

ベルギー戦敗退

昨日の日本代表の試合は、概ね、世界中で好評で、というか世界中の人が日本を「知らない」という関係から、こういったテクニックに富んだ選手が、一定の割合存在する国であることを見直させる、という意味で「驚き」を与えた、ということなのであろう(多く…