2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

岡田尊司『死に至る病』

そういえば、東浩紀先生の『観光客の哲学』を賞賛している人って、今でもいるのだろうか? あの本で私が特に最悪だと思っているのが、最後にもってくる 家族 がなぜ重要なのかの「理由」だと思っている。それは、二つに分けて語られている: 遺伝子 人に自殺…

リスペクトされる人間

この前紹介した、『日本社会の周縁性』という本では、日本社会が徹底した 経験 に対応して思考してきた、音声言語文化の国なんだ、ということが書かれていた。これに対立するのが、「文字」による、対象物の具体的イメージをもたない、抽象的な言語間構築物…

萱野稔人『リベラリズムの終わり』

リベラルとは、リベラリズムを主張する人々の行動のことなのだそうだ。では、リベラリズムとは何か、ということになるが、リベラリズムは 自由 を実現しよう、と言っているのらしい。しかし、それはたんに「自由」と言ってもしょうがない。つまり、自由は 別…

やくしまるえつこ「アンノウン・ワールドマップ」

この前、韓国の若者がどう日本のアニメを見ているのかを紹介する文章を引用した。それを再度、引用してみよう。 その学生によれば、はじめて日本の漫画やアニメの世界に触れた時、それまで自分を取り囲む韓国の文芸は、どれもが観念的な枠組みを押し付け、規…

やる気のない日本のサッカー

ところで、昨日のサッカーの日韓戦は、誰が見ても、韓国の圧勝だった。 どうも、日本は誰一人として、やる気がなかったようだ。 一番の最悪なのが、森保監督だ。こいつ。あの田嶋に寵愛されてんだよなw ハリルのときは、この大会での、ハリルの敗戦を 理由 …

楽しい夜見

「とじとも」のOVAの制作が発表されたのだが、よく分からないのだが、これって、アニメ「刀使ノ巫女」の方ではなくて、それを「原作」とした、スマホゲームの方の アニメ化 っていうことなんだよな。うーん、原作の方ではないのか。。 まあ、それだけ、ス…

伊藤亜人『日本社会の周縁性』

掲題の本は、東大の民俗学や文化人類学の先生による、日本が中国の「周縁」国家であったことから見えてくる、中国や、特に韓国との比較による、日本文化の特異性を論じている。 しかし、素朴に読んでいて違和感を覚えるのは、この「周縁」性については、柄谷…

袁静『中国「草食セレブ」はなぜ日本が好きか』

私たちは、つい最近まで、中国は 発展途上国 だと思っていた。そして、多くの人たちがお金に困って、借金をしていて、まさに 先進国 の私たちが「助けて」あげなければならない、と考えていた。 ところが、である。 私たちのこういった「先入観」は、もう少…

金敬哲『韓国 行き過ぎた資本主義』

今、アメリカや日本では リベラリズムの「失敗」 がさかんに議論されている。つまり、民主主義にはなにかしら「欠陥」があるのではないのか、と。それは、トランプ大統領の誕生を一つの例として、なぜこういった「ポピュリズム」が起きてしまうのか、という…

フランス現代思想の「周縁化」

さて。ちなみに、ツイッターを見ていたら、以下のような「東浩紀先生大好き」さんが、どういった理由で東浩紀先生を礼賛しているのかが、とてもよく分かりやすくつぶやいていたので、ここでは、これを紹介してみたい。 東浩紀のラディカルであると同時に問題…

宗教的人間

この前、共同親権について書いた。そこで、欧米で共同親権が普及したのには、キリスト教の「離婚の禁止」が関係しているのではないか、と推測した。つまり、キリスト教流の結婚式では、神の前で、永遠の愛を誓う。そうであるのに、離婚するとは、その神に誓…