2020-01-01から1年間の記事一覧

日本の医療崩壊という「喜劇」

京大の宮沢先生の動画を見ていると、最終的にこの人がなにを言っているかというと、日本の医療崩壊は嘘だ、ということなんですね。その理由は、アメリカやヨーロッパは、あれだけの患者数がいるのに、なんとか、医療は続けられている。その百分の一の感染者…

京大宮沢先生の数あるデマの中の一つ

この人も、5ちゃんねるの、ひろゆきと、アベマTVで、会話して、途中で自分で一人で勝手にブチ切れて、放送事故を起こしてから、すっかり、デマ発生装置になっちゃいましたよね。 この第3派についても、最初に言及し始めていた頃は、 もうピークは過ぎた …

今年の後半に自殺が急増した理由とその証明

ここのところ、少し時間があったときに、テレビのワイドショーを見ていたのだが、概ね、日本医師会や政府と同じ方向を向いて、医療崩壊に立ち向かう方向で国民の一致団結を呼びかける、という「危険厨」の立場で報道している、という印象だった。 また、政府…

八割おじさん vs「自殺が増えるぞ」おじさん

今週の videonews.com はライフリンクの清水康之さんの久々の登場だった。まあ、ようするに何が言いたいか分かるだろう。 宮台先生の狙いとしては、前回の高山義浩先生の回で、新型コロナは、日本はアメリカの百分の一で、「たいしたことはない」と言い、今…

エリートの低学歴者への「無邪気な」差別

まあ、はてなブックマークであがっていた、増田のだけど。 重要なことは殆どのアメリカ人(3分の2近く)が4年制大学の学位を持っていないということである。彼らの悩みの原因は不十分な教育にあると労働者に言うことによって、エリート (meritocrats) は成功…

ソクラテスとは誰か?

ところで、この前、ここで紹介した、木島泰三さんの『自由意志の向こう側』において、以下のように書かれている。 古代哲学の歴史の中で、エレア派以上に大きな転機をもたらしたとされるのがソクラテス(BC四六九年--三九九年)であり、哲学史の教科書は古…

森岡正博『生まれてこないほうが良かったのか』

掲題の本は、そのタイトルから分かるように、デイヴィッド・ベネターの『生まれてこないほうが良かった』の反論文である。つまり、掲題の著者はベネターは 間違っている という立場をとる。そして、それを掲題の著者自身の言葉で「生命の哲学」と呼ぶ。「生…

ひらがな

アニメ「いわかける」で、上原隼(うえはらじゅん)は子どもたちにボルダリングを教えるために、いろいろと細かいルールを話し始める。すると、すぐに子どもたちは文句を言い始める。「先生の言っていること、分からない」。そこで、内村茜(うちむらあかね…

新型コロナの無症状者

今週の videonews.com では、高山先生が沖縄の現状、厚生労働省の新型コロナ対策本部の内情を説明してくれている。 彼が言うには、陽性者の人数はマスコミの報道で若い人が検査に殺到すると上下し、東京以外の重症者はICUをたんに埋めている人も数えてい…

新型コロナワクチンの「現実性」

よく、哲学の文脈では「現実性」という言葉が使われる。この言葉自体は昔から使われていたわけだが、ヘーゲルが特殊な文脈で使ってから、主にハイデッガーのような、ある種の「現象学」や、ニーチェから続く「実存主義」といったものとの関係で使われること…

善と悪の相対性

今期放送の、アニメ「いわかける」の最新話の一つ前の回において、 上原隼(うえはらじゅん) は、大会で自分の前で次々と一撃を決める、主人公の笠原好(かさはらこのみ)に、自分が彼女に負ける、という事態がどうしても認められず、あせりを重ね、次第に…

GoToトラベルと新型コロナの相関関係

新型コロナの今の第3波については、第2波と同様に、医師会によるアラートによってまず、マスコミの報道の拡大が始まった。 結局、冬場はそもそも例年、新型コロナがなくても、病院は大忙しなわけで、そこに、新型コロナがここまで広がって、医療崩壊が懸念…

二面性

今期放送されている、アニメ「無能なナナ」を見ていると、軽いショックを受ける。それは、主人公のヒロインのナナの「話し方」にある。普段の、クラスの友達に向かって話しているときは、高音の、いわゆる「ブリッコ」と言っていいような、かわいらしい声で…

「かわいい」の「記号」

アニメ「ニジガク」を見ていて、一つだけ私が気になったことがあった。それは、作品のあらゆるところで、 かわいい という言葉が繰り返されることだ。もちろん、人々がそういった感情をもつことを私が批判しているわけではなく、そうやって「語る」ことが、…

新型コロナの日本の対応

ところで、今週の videonews.com において、宮台先生は明確に この番組は(つまり、宮台先生自身は)日本は「スウェーデン方式」を行うべきだ派だ と言っている。その理由は、日本の感染者はアメリカの百倍少ないのだから、こんなに騒ぐ必要はない、だそうだ…

徴兵制

おもしろいね。こういった 伝染性 の病気がはやると、いわゆる「新自由主義者」とか「<自助・共助>主義者」とかの 本性 がバレるよね。つまり、彼らの「エリートパニック」が白日の下にさらされる。 こと、冬になってきて、再び新型コロナの流行が起きてい…

木島泰三『自由意志の向こう側』

掲題の本は、次のカントの問題に「答える」という形で、一見すると、議論が始まっているように思われる。 たとえばカントは『実践理性批判』のある箇所で、カント独自の「超越的哲学」を採用しない限り、決定論と道徳的責任との間に深刻な対立が生じる、とい…

ロバート・ブランダム『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか』

ウィルフリド・セラーズの『経験論と心の哲学』において、本文の前に、リチャード・ローティが「はじめに」という論文を寄稿しており、また、本文の後に、掲題の著者が「読解のための手引き」という解説論文を寄稿している。 そこにおいて、ローティは以下の…

空気感染を巡るエリートパニック

やっぱり、今回の新型コロナにおける、いわゆる「専門家」たちの言っていることは、どこかおかしい、というのは、どうしても感じざるをえないのではないか? その一番に挙げざるをえないのが、岩田健太郎先生だろう。彼は、今年の始めのダイアモンド・プリン…

璃奈ちゃんボーダー

今期、アニメ「ニジガク」が放映されているが、この作品を考える上で、どうしても、ラブライブ・シリーズであり、この ラブライブ・プロジェクト の「構造」がどうなっているのかを考えることは避けて通れない、ように思われる。今までの、三つのシリーズ、…

昨日のサッカー日本代表

昨日の、サッカー日本代表のパナマとの親善試合は、前半は日本は、ほとんど何もしていないと言ってもいいくらいに、ずっと守っていた、と言っていい内容だった。 もちろん、森保監督の選択した「3バック」という戦術が、基本的に守備的だ、ということも関係…

アンチ・エスタブリッシュメント

アメリカの今回の大統領選挙で、それなりにトランプが票を得たことは事実なわけだ。つまり、アメリカの 一般意志 が「バイデン」として結果したのかは疑わしいんじゃないのか、といったことは言わざるをえないんじゃないのか、といった議論がある。 こういっ…

浦野茂「類型から集団へ ---人種をめぐる社会と科学---」

まず、普通に考えてみよう。ある人がいる。その人には、ある「遺伝子=DNA」をもっている。そして、その連鎖は、まず、「一定」と考えていい。そこから、私たちは 「その人」性 を「定義」できるのか? と考えてみよう。つまり、 「その人」は「実在」す…

昨日の?アメリカ大統領選挙

まあ、昨日は一日、アメリカの大統領選挙をネットでウォッチしていることになったw そして、まあ、いわゆる「有識者」たちの「エリートパニック」みたいなものを見させてもらえたので、おもしろかったのだろうかw 事前の予想では、アメリカの大手マスコミ…

エドワード・ブルモア『「うつ」は炎症で起きる』

私たちがまず「文系」として思い出す分野として「心理学」があるだろう。これについては、最初に、精神分析学の始祖としてのフロイトがいて、その系列に、フランス現代思想を代表する、ジャック・ラカンなんかがいて、多くの人は、そこにはさぞ「高尚」が議…

大阪市の住民投票

さて。大阪市の住民投票の結果がでたわけだが、それは、何年か前に、当時の橋下さんが行って、負けて、政界を引退した結果と、まったく同じ結果となった。 そう聞くと、なにか「おしかった」と思うかもしれない。 しかし、である。 よく考えてみてほしい。投…

雑語り

もしも、査読のある雑誌に、学者が論文として投稿するなら、どうなるだろうか? これが、もし、数学の論文だったら、と考えてみてほしい。その証明のどこかに「間違い」があったら、査読者は、その論文を読む過程で、その「間違い」に気付き、その論文が、査…

映画「鬼滅の刃」を見て

映画「鬼滅の刃」が記録的な大ヒットだ、と言うが、映画館で朝から深夜まで、そればっかりを上映していて、ほとんどが予約などで購入済みなら、そうなるよなあ、といった感じではある。例えば、「君の名は。」のような、口コミで一週間くらいかけて、人が押…

新型コロナの集団免疫論

新型コロナを巡って、国論はまっぷたつに分かれている、と言っていいだろう。それは、集団免疫論、つまり、「ノーガード戦法」を巡って行われている。 ノーガード戦法派 ... 早い話が「日常を取り戻せ」と言っている連中。新型コロナに伴うPCR検査などに…

入間人間『安達としまむら』

このライトノベルは、けっこうな巻数が出版されているが、ある意味で、第1巻で基本的な、この世界観は完成している。 今期の、これを原作としたアニメの第一話は、この第1巻の最初の重要なところが描かれている。 高校1年の一学期。安達はほとんど授業に…