2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

人類は「科学の進歩」によって滅びる

(なんか、こんな題名で以前に記事書いたな、と思いつつ。) ここのところ、ベネターの『生まれてこないほうが良かった』と、この本を中心にした雑誌「現代思想」の特集を読んでいるのだが、道徳的に生まれないほうがいいのかどうなのか 以前 に、人間は「あ…

功利主義と「模倣」

功利主義を代表する哲学者、ピーター・シンガーは、 パーソン論 という概念によって、「功利主義」的に、人間の「幸福」を計算し、その「最大化」こそが、倫理的な価値であると主張した。その場合、ここで言っている「パーソン」とは、「合理的で理性的な意…

パスパレの丸山彩

それにしても、以下のツイッターの発言だけどさ、 弁護士「ラブライブを見てると現実の女性と接点がなくなり誰からも相手にされなくなる」 - Togetter この弁護士。過去の発言を遡っても、同様の差別発言を繰り返しているんだよね。すげーな。まあ、これが …

言語は生得的か?

こと、「遺伝子」の問題は、ナチス・ドイツの 優生学 を想起させるため、評判が悪い。しかし、このことは逆から言うこともできる。遺伝子は「科学」である。だとするなら、なぜその科学の 成果 から目をそむけるのか? 科学の進歩を「受け入れる」こととは、…

笠木雅史「進化論的暴露論証とはどのような論証なのか」

功利主義者のピーター・シンガーなどがさかんに言い始めた論法として 進化論的暴露論証(evolutionary debunking argument) というのがある。 [進化論的前提]:われわれの現在の道徳的信念の起源についての進化論的説明は正しい。 [説明的前提]:進化論…

植松聖とピーター・シンガー

さて。相模原事件の容疑者である、植松聖の裁判が始まり、彼が法廷で何を話しているのかの驚くべき内容が、毎日のように、ネットのニュース記事で目にするようになって、一体これはなんなのだろう、と思わざるをえない。 しかし、私たちを本当の意味で震撼さ…

「リサーチ・プログラムとしての適応主義」という主張をどう考えるか?

文系の人たちが書く、「進化論」の本の特徴は、 ドーキンスvsグールド における「ドーキンスの勝利」については、不必要なまでにドラマチックに語りながら、なぜか 適応主義 とは「何か」について、ほとんど、どこにも説明が書いていないことではないだろう…

映画「パラサイト」についての素朴な感想

まあ、前から、今週の月曜か火曜に、映画「パラサイト」を見ようと思っていたんだが、火曜日に賞をとってしまったこともあって、混雑するのかなと思ったわけだが、まあ、混んではいたが、普通に見られた。 この映画については、私はまったく予備知識なしで見…

凶禍降臨について

スマホゲーム「とじとも」については、スクエニのアプリでもあり、それなりに、ゲーム難易度も一定のレベルはクリアしていると思うし、全国的に見れば、それなりのユーザ規模はあるのだと思うが、身の回りの知名度ということでは、オタクアニメ特有のもので…

ガチャゲームの歴史的位置

私が大学を卒業して、仕事を始めたときと比べて、IT系であり、インターネットでありの環境はずいぶんと思っていたものと変わってきたように思う。 私がこのブログを始めた頃と比べても、中国の今のような、ネットの普及が、ここまで急速になることは、あま…

宮台社会学への「疑い」

さて。東浩紀先生が、朝日新聞社が発行しているアエラとかいう雑誌の連載記事で、HDD転売事件について、以下のようなコメントをしている。 この件では県庁の情報管理を批判する声もある。しかしそれはさすがに酷だろう。契約に不備があったとは思えないし、…

ミゲル・アバンスール『国家に抗するデモクラシー』

それにしても、福島第一原発事故にともなう「緊急事態宣言」が今だに解除されていないと聞くと、人々は驚くのではないか。もちろん、福島第一原発の爆発した跡地は、今も悲惨な状態であることは間違いなく、まったく、廃炉の目処もたっていないというのが現…

映画「リチャード・ジュエル」の評価

クリント・イーストウッド監督の最新作、映画「リチャード・ジュエル」を映画館に見に行ってきたが、その前に、今週の videonews.com の映画特集を見てきた関係もあって、先に、宮台真司のこの作品の批評を聞いていた。まあ、あまり何を言っていたのかを覚え…

Roselia「陽だまりロードナイト」

下記でリンクを貼っておいた、Roselia のライブブルーレイは、Roselia入門として、今井リサ役としての、遠藤ゆりかや、白金燐子役の、明坂聡美の勇姿がおがめるという意味では、Roseliaの 歴史 そのものを振り返るということでは、にわかファンにはちょうど…