この前、なにげなくネットの記事を読んでいたら、以下の部分が気になった:
電子マネーの普及の大きな目的は購買データを得ることであり、そのデータは国産のものを利用することが求められるのではなかろうか。そのためには「大胆な5%ポイント還元」などより、政府が先導して国産の統一カードを作るといった方向性も必要なのではなかろうか。
インバウンド向けとは切り離し、国内情勢に応じたキャッシュレス化を推進すべき(久保田博幸) - 個人 - Yahoo!ニュース
電子マネーの普及の大きな目的は
- 購買データを得る
なんだそうだw だったら、国単位で「収集」をやったほうが効率的だし、いや、国なんて、みみっちいことを言ってられない。全世界で共通の「収集機」で「収集」したら効率的だよね、って言って、手を代え品を代え、悪の商人丸出しで、なんとかして、個人情報を世界中から、かっさらおうとしているのが、GAFAの、Facebook と Google なわけでしょうw
そもそも、さ。おかしくない? 購買情報は
- 個人情報
ですよね。ということは、それを「保存」していることには、なんらかの「やむにやまれぬ」事情があるから、ということになるよね。だって、もしもその情報が「不要」になっているのなら、なんで不要になった後まで、他人の個人情報を「持って」いるのか、という「動機」が疑われるわけだよね。
つまり、これが「個人情報保護法」の考え方ですよね。なんですか。電子マネーの目的が「購買データ」の収集ってw あんた。ビッグデータによる、国家支配を企む、悪の組織ですか?
このビッグデータって、一つ大きな誤解があるんだけれどさ。つまり、「マスキング」をかければ、個人情報問題を解決できるよね、って言うわけだけれどさ。よく思い出してみてごらんよ。個人情報保護法に、なんて買いてあったか。どんなに、名前や住所や電話番号を「形式的」にマスクして、分からなくしたって、ぜーんぶ
- 紐付け
してあったら、当たり前だけれど、「これ」が誰なのかを「容易に推測できる」できるよねw
この問題ってさあ。何度も何度も繰り返されているように思うんだけれど、ようするに
- 反民主主義
と関係して、東浩紀先生の『一般意志2.0』という、悪魔の本で、一つのパースペクティブを提示されたわけで、ようするに、この視点との「緊張関係」のない議論は、どこか空疎に響いてしまうんですよね。
この、東浩紀先生の本を、一貫して貫いている思想は
- 反大衆
である。つまり、「大衆」が「政治」に
- 直接
関わることへの、強烈な嫌悪感を露骨に披露しているのがこの本で、なんとかして、どうやって、大衆を「政治」から
- 排除
するのかについて、さまざまな角度から「提案」している。
前半は、いわば「ビッグデータ=AI」政治という、「未来」の構想として夢見られているもので、ようするに、人間の全ての
を記録することで、小池ゆり子にとっての自民党がそうであったように、
- その人以上にその人
なAIを、ビッグデータが生成し、「その人」に、リアル世界の本人に代わって、「投票」してもらう、というのが東先生のアイデアだ、と言えるだろう。
(もちろん、実際には、そのように書かれてはおらず、ルソーの一般意志の「集合計算」から、神秘的な過程を経て、なんらかの「意志」が出現する、といった、もはや誰にも理解できない神秘主義を披露しているわけだが、そもそもこの本のトンデモっぷりは、世の中の誰も読んでいない、という意味では、誰も問題にしない、ということでは一貫しているわけだw)
しかし、おそらく、東先生の本当に言いたかったのは、どうも、後半のようなのである。というのは、後半の議論をよく読んでみると、彼が、どうやって
- 政治への大衆の直接の関与を排除するか
について、非常に細かい細部まで、かなり具体的に議論しているからであるw よく考えてみよう。今の私たちの常識からは、民主政治を「やらない」と言っている人が「いる」ということが、そもそも、信じられない、と思わないだろうか? おそらく、東浩紀先生というのは、その、特別天然記念物的な、アメリカで言うところの、アラン・ブルームのような、
- マジで大衆が嫌い
な純血主義のような「動機」で、日々、怨恨を増やしに増やして生きている人なのだろう。
彼の「政治改革」は、国会の「ニコニコ化」であったw どういうことか、と言うと、この「世界」には、民主主義選挙はない。代表は、選ばれない。民主主義で言うところの代表とは、この本では
- 選良
と呼ばれている「専門家」のことで、こういう人は選挙で選ばれないのだ! じゅあ、大衆はどうやって、自分たちの声を政治に届けるのか?
- ニコニコの流れるコメント
によって、だそうですw あーあ。そのコメントの「選別」をやっているのが、ニコニコを運営している、川上元社長たちであったわけで、今、どんどんとニコニコの有料会員が減少しているのも、
- 意味不明にネトウヨを優遇してきた
そもそものニコニコ自体の「体質」が疑われていること自体の「結果」においても、東浩紀先生の「一般意志2.0」という恥かしい名前のものが、真の意味でのゴミ屑であったことが証明された、ということなのかもしれませんね...。