予防原則

新型コロナについては、東京の感染拡大が出始めて、(前回もそういった傾向はあったけだが)最初は若い人が中心に広がっていたのが、少しずつ高齢者にまで広がり始めている。 また、おそらく、それに伴って、重症者の人数の増加が、近々に現れてくるのではないか、というのが、前回の流行から予測できる。
ところで、ウィキペディアを見ていたら、「予防原則」の項目に以下のような記述があった。

欧州では、この概念を食品安全など人の健康全般に関する分野にも拡大適用しはじめたが、他の国・地域では必ずしも受け入れられていない。
予防原則 - Wikipedia

これを書いた人が何を想定してこう書いたのかは知らないが、私の勝手な憶測としては、3・11における、原発事故の

  • 安全厨

による記述なんじゃないか、と疑っている。あの時、菊池誠が行った行動は、今回の京大の宮沢先生の行動と完全に、瓜二つだw つまり、二人とも、ある

  • 発見

をした訳である。つまり、世間は「間違っている」と。放射能は怖くない。なぜなら、安全だから。新型コロナは怖くない。なぜなら、安全だから。両方とも、放射性物理学の知識や、ウイルス学の

  • 自らの研究

の知識から、生物学的な観点からの「予防原則」であり、感染症学的な観点からの「予防原則」から行われた、予防的措置が

  • (科学的に)間違っている(つまり、「そこまで」やる必要がない)

という「理由」で、

  • 義憤

にかられて、「イキって」いるわけである。そして、彼ら二人に共通しているのは、その「なぜ」憤っているのかの理由についてが

  • 世間における、その対策の「経済」に対する影響

という、まったく自分の研究分野とは

  • 関係ない

領域に関して、という意味では、その部分に対する判断は、基本的には

  • 非科学的

と扱われてもしょうがない態度だった、ということであろう。
こういった傾向は、例えば、マクロ経済学における、リフレ政策などでも見られている。日本の今の借金は、心配しなくていい。なぜなら、

  • インフレになりそうな徴候

がもしも分かれば、その瞬間に対策を行えばいいんだから、いくらでも借金ができる。これは「科学」なんだから、そうしない方が「非合理」だ、と言うわけである。しかし、昔からの、ケインズ的な経済学では、基本的にインフレは制御できない、という前提で行動していた。したがって、大きなバッファをもって、財政運営することが前提とされていた。そのため、その大きなバッファが

  • どの分野に偏っているか

によって、それが新自由主義的な政策なのか、福祉重視の政策なのか、として評価されていた。ここで問題は、その

  • 現代の科学の水準であれば、「いつインフレが起きるのか」が分かる、という主張は本当に「科学的」なのか?

が、よく分からないわけであろう。
このように考えてきたとき、そもそも「科学」とはなんなのか、がよく分からなくなるわけである。

石氏らはこの研究に基づいて2016年に科学誌・Virologica Sinicaに「RaBtCoV/4991」という名前の新株を発見したと発表しています。ただし、論文の中で6人の作業員が病状を呈したことや、死者が出たことには触れられていませんでした。
新型コロナウイルスに酷似し3人を死亡させたウイルスを武漢ウイルス研究所が2013年に確認していた - GIGAZINE

2020年2月、SARS-CoV-2が世界中で流行しだすと、石氏はNatureでSARS-CoV-2が武漢ウイルスに保存されているウイルス「RaTG13」に密接に関連しているとする論文を発表しました。論文には、2013年に雲南省で発見されたRaTG13とSARS-CoV-2が遺伝子構成の96%を共有していたことが記されています。
サンデー・タイムズは、RaTG13がRaBtCoV/4991と同一であることは「ほぼ確実」だと主張しています。
新型コロナウイルスに酷似し3人を死亡させたウイルスを武漢ウイルス研究所が2013年に確認していた - GIGAZINE

なお、石氏は新型コロナウイルスについて「2019年12月30日に原因不明の肺炎患者の検体として初めて研究所に持ち込まれ、それ以前に新型ウイルスの存在は知らなかった」との立場を強調しています。
新型コロナウイルスに酷似し3人を死亡させたウイルスを武漢ウイルス研究所が2013年に確認していた - GIGAZINE

2012年に雲南省のコウモリから発見されていた、SARSに似た新型ウイルスを武漢研究所の石正麗が2016年に、それを「RaBtCoV/4991」と命名して、論文を発表した(ところが、そのウイルスで死者がいたことは記載されていなかった)。そして、2020年2月に、石正麗は、ある雲南省のコウモリから発見されていた(研究所内で「RaTG13」と命名されている)ウイルスが、今回の新型コロナと、遺伝子情報が96%一致、と。
なんで、2012年のものと名前が違うのかもよく分からないがw、そもそも、死者が出ていたのなら、このウイルスは

  • 国際機関で「データベース」化して、管理されなければならない

んじゃないですかね? つまり、さ。これ、SARS、MERSに続く

だよね。つまり、今回の新型コロナは、もしそれとこれが違うというなら、

と呼ばなきゃ、おかしいんじゃない? だって、2012年に、間違いなく、人が死んでいるのだから。
そして、よく分からないのが、ここで、96%と言っているんだけれど、それくらいの差のウイルスが、同じ雲南省のコウモリのどれかにいたとして、なにが不思議なんだろう? そして、もしかしたら、それも武漢研究所にサンプルとして送られていたかもしれない(サンプルから、「そっち」は発見できなかったか、発見できたけど、それは「発表」しなかったか...)。
これ。よく分かんないんだけれど、2020年2月の論文には、当たり前だけど、2012年の

  • 死者

がいたことについての記載は一切ない、ということなのね。なんなの? なぜ「死者」が以前、いたことがここまで明示的に記載されていないの? やっぱり、武漢研究所であり、石正麗が、自分たちが

  • 今回の新型コロナの「発生源」

であることを疑われたくないから、そうしているの? または、中国政府に、中国政府が世界中から責任を問われる可能性を恐れて、言葉を濁して語ることを強制されているの?
言いたかったのは、こういったことを含めて、

なんじゃないか、と思うわけである。むしろ、一番疑わしいのは

  • 科学者

なんだよ。お前たちの研究が、どんなに立派だろうが、裏でなにをやってるのかは、素人には分からない。科学者は「ヒーローじゃない」。むしろ、社会の

  • リスク要因

だということが、なぜか科学者自身が分かっていない。むしろ、私たち社会の方が、この「科学者のリスク」をコントロールしていかなければ、この社会を維持できない、という厄介な「からくり」になっている、ということなのだろう...。