新型コロナの無症状者

今週の videonews.com では、高山先生が沖縄の現状、厚生労働省の新型コロナ対策本部の内情を説明してくれている。
彼が言うには、陽性者の人数はマスコミの報道で若い人が検査に殺到すると上下し、東京以外の重症者はICUをたんに埋めている人も数えているけど、あえてICUは埋めるもの(そうすると補助金がでる、という関係)もあって、あまり目安にならない、と言っている。むしろ、「中等症以上」の数が、酸素マスクが必要になった人の数となるので、今の市中の感染割合を見るにはいい、と言っている(あんまり、これのグラフって見かけないですけどねw)。
結局、新型コロナは高齢者が多く亡くなっていて、80歳以上だと、7分の1になっていて、こんな高い確率で死亡するというのは、インフルエンザでは

  • 絶対に

ありえない(70分の1でもおおげさ、くらい。ただ、インフルエンザの場合は、逆に、若い人は新型コロナ以上に注意がいる)。つまり、インフルエンザより「低い年齢」で、高齢者の死亡率が上がっている、ということになる。
そこで、介護施設になるのだけど、ここは最近は一人でも感染者が見つかると、24時間以内に施設全員にPCR検査をして、感染の拡大を防いでいるため、最近は介護施設でのクラスターの報道を聞かなくなっている、と思う、と言っていた。
対して、家庭内感染については、そもそもそれを防ぐことは難しいのだ、という悲観的な話をしている(そう説明する裏の理由として、感染した場合に、母親が責任を感じてしまうこともある、そうだ)。そもそも、感染が発覚した前から、それなりの濃厚接触をしていたはずなので、そこから感染対策をするでどこまで防げるのか、ということもあるし、(介護施設は床がフローリングだったりで対策がやりやすいが、家庭は絨毯のような洗えないものもあったりで)対策が難しい。どうしても、家庭内感染を防ぎたいなら、ホテル療養などを考えるしかない、と。
ところで、最近の北海道の報道を見ていると、やたらと

が大量に発生している。それは、ようするに、北海道は冬はあまりに寒くて、授業中に窓を開けられないからだからで、しかし、生徒たちは、まず重症化しない、かなりの割合が「無症状」で終わるわけだが、彼らは家に帰れば、高齢の老人がいるわけで、そこで感染を広げているんじゃないのか、というのが気になってくる(なんで、せめて、この冬場だけでも、リモート授業にしないんだろうね)。
新型コロナは、回りの人に感染させる能力をもっているのは、発症前3日から発症後5日と言われ、発症直前がより感染能力が高いと言われている(だから、エターナルマスクが言われる)。しかし、そういった「無症状」の人たちとは、二種類あって、

  • たんに検査したとき、そこにウイルスがあったから陽性になっただけで、感染をしていなかったケース
  • 感染をしていたけれど、本人が体調を崩すまでの「自覚」にまで至らなかった「軽い」ケース

(これを見分けるのは簡単で、複数回、PCR検査をすればいい。そもそも、さ。PCR検査の原液って安いんだよね。だから、中国なんかでも、ほんと安く、だれでも検査している。高いのは、マシンの購入で初期投資なんだ。だから、たくさん検査すればするほど、単価が安くなる。そういえば、LAMP法の長崎大でも、LAMP法で疑わしい患者がでてPCRで陽性と分かる、というケースが多いから、少なくともLAMP法単独では使わなくなっている、といったツイートを見かけたけど。今までの「反PCR運動」って、なんだったんだろうね。)
こう見たとき、少なくとも後者は、上記の「発症能力」を

  • もっている

と考えるのが普通なわけであろう。
というか、さ。さんざん報道もされているわけだよね。若者から中年までの「無症状」の人が

  • 元気だから身体を動かせる

がゆえに、市中の感染の拡大の原因になっている、って(若者から中年は重症化しないんでしょ。つまり、体が動くんだから、仕事や学校に行くよね。だったら、無症状者って、実質、有症状者じゃん。だって、仕事がやれるんでしょ。仕事がやれる人を病人とは呼ばないよね)。それと、学校の子どもも、まったく同じだよね。
当たり前だけど、今、政府が行っているクラスター対策っていうのは、上記の感染させる人の感染能力サイクルを考えると、発症してPCR検査で陽性の時点で、すでに多くの人に感染をさせているわけだよね。それでも、濃厚接触者を調査しているのは、その人が「まだ発症していないけど、これから発症して、回りの人に感染する可能性」を考えて、探す。そして、さらに、その人の濃厚接触者を探して、を繰り返すことで、その全体を「囲い込む」ことが目的ですよね。
でもね。そもそも、濃厚接触者の「定義」にあてはまらなくたって、いくらでも感染者はいるんだよね。だから、上記の介護施設では関係者「全員」のPCR検査を行う。しかも、それを毎週繰り返して、陽性者がいなくなるまで続ける。まあ、それだけ介護施設が「リスク」が高いからで、それは80歳以上が7分の1の死亡率、ということを考えれば分かるわけだ。
こう考えると、さ。まず、さ。市中の感染者がどれくらいなのか、っていうのは、疑わしいよね。だって、マスコミが騒いで、不安になって若者が検査に来ると、数値が上がるっていうわけだから。だから、こちらについては、もしかしたら、世界中とあまり変わらない水準なのかもしれない。では、なんで日本の死亡率が低いかって、どう考えても、

からだよねw だって、感染者が一人でると、「必ず」「24時間以内」に「全員」に「PCR検査」をやっている、っていうんだから。あれだけ、日本中で、世田谷方式はダメだダメだって、世田谷区を攻撃していたくせに、なんのことはない。介護施設は、

  • 「必ず」「24時間以内」に「全員」に「PCR検査」をやっている

っていうんだからw やってんじゃん。「全員」に「PCR検査」を。もう、この議論をやめようよ...。

追記:
なんで、日本はこのていどで、医療崩壊なのかっていうけど、近年の日本は既に、医療崩壊していたって話。まあ、ずっと聞いてきた話だよね。