なぜ京大の宮沢准教授は信用できないか?

大阪の医療崩壊が悲惨を極めていることは、誰もが認めるところだろう。重症でありながら、病院に入院することを定員オーバーを理由に拒否されている間に、次々と亡くなっているわけで。
しかし、他方において、人々は普通に通勤をしているし、通学もしている。いずれにしろ、大阪府民が、府知事の緊急事態の訴えを真摯に受け止めて、少しずつ感染者は減っているのだろう。
(もちろんその値が、実際の死者数の減少として反映されてこない限り、「検査数の不足」と区別がつかないわけで、ひき続き監視がいることには変わらないわけだが。)
対して、東京はどうかというと、東京の重症者の数え方が、東京独自の方法を使っている限り、他県と比較できないし、感染者数をみても、ひき続き警戒が必要なレベルであることは間違いないわけだが、いろいろ話を聞くと、東京都医師会のがんばりもあって(国民の医者に対する風当たりを警戒してか)、重症から回復期に移った患者を受け入れる病院のベッド数が、かなり増えているそうで、少しずつであれ、いい方向に向かってはいくのだろう...。
それにしても、なんで国は空港での検疫を、今だに抗原検査でやってるんだろうね。なんで、PCRを使わないのかw しかも、誰も14日間の隔離(ただの自宅待機だけど)を守っていない。だって、なんの強制力もないのだから。
私はけっこう前から、いかに日本国家が新型コロナとの戦いに「やる気がない」かを主張してきたわけだけど、すごいよね。ここまで、まったくやる気がないってw なんなんだろ? 無能? ボイコット? クーデター?
いずれにしろ、大阪がいかに悲惨であるかは、日本国民全員で合意できると思うけれど、そのことは、あのインドの大量死と、100万人あたりの死者数では、大阪府は上回るわけでしょw 世界中で一番危険な場所になっちゃったのかもねw
そして、さ。
なんでこんなことになっちゃったんだろうね、っていう話だけど、大阪と言えば、小林よしのりを始めとした

  • 安全厨の巣窟

なわけだよねw 毎日、大阪のテレビは、京大の宮沢准教授とか、

  • いつものメンバー

を出演させては、政府は新型コロナ対策を「やり過ぎている」と、ボロクソに罵倒をし続けてきた。
大阪の人の言わせればどうだろう? 地元、京大のウイルスの専門家が

  • 日常を取り戻せ

って言っているんだから、「今まで通り」の生活をするよねw もちろん、どんちゃん騒ぎだってする。だって、ウイルスの専門家が「日常を取り戻せ」と言っているんだから。
そして、実際に大阪は、緊急事態宣言が出るまで、感染者は止まらず、医療崩壊し、次々と病院に入院できなくて、家で死んでいる。
ちなみに、テレビでおなじみだった、神田川という日本料理家が、大阪で、新型コロナで亡くなっている(入院はできたが、重症患者用の緊急病室が空かない間の突然死だった、と)。

コロナで死去「料理の鉄人」神田川俊郎さんの次女が明かす「命の選別」の過酷な現場〈dot.〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

みなさん、さ。そろそろ、こういった大阪のテレビ番組を占拠している

  • 安全厨

と戦わなくていいんですかね? こんな連中に、好き勝手振る舞われて、どこまで死者数を増やしたら、目覚めてくれるんでしょうか?
私が京大の宮沢を信用しなくなった理由は、もちろん

  • たくさんのデマ

を彼が言い続けてきたのを見てきた、というのが一番なのだが、こういったことを別にしても、この人が徹底して

  • 公衆衛生

に対して、明らかに真面目に学問として取り組んでいない、という事実が見てとれることが、根源的な疑いを強くしている理由になっている。

個人の行動変容が困難なことは、生活習慣病予防のみならずエイズ対策でも良く知られている。コンドームをきちんと使用すればエイズは防げるが、それが実際はとても難しいのだ。現在では、世界のエイズ予防は、個人の行動変容から医学的予防介入(包茎手術や抗エイズウイルス薬の予防投与、あるいは、薬物中毒者にはヘロインの代替化合物の使用やシリンジの交換)へと移ってきている。
最近、「予防は常に治療よりも安く健康になれる効率的なサービスだ」という議論も聞くことがある。しかし、これも大いに疑問だ。例えば、従来の健診(そしてその後の個人の行動変容を促すための保健指導)が、死亡率や罹患率を低下させることを科学的に証明した例はほとんどない。
個人レベルでの行動変容による生活習慣の改善を声高く訴える政策の失敗の反省から、生活環境の改善は個人の合理的判断のみで実現できるものではなく、社会環境や経済格差などにも左右されることへの理解が深まった。それを明確に示したのが、1986年のWHOによる「健康づくりのためのオタワ憲章」だ。
生活習慣病は自己責任か?

宮沢は「行動変容」で十分だ、と言う。つまり、「人流抑制」を口汚く、ののしっている。人流抑制などという、非人権的な政策を主張している政治家は頭が狂っている。日本社会の敵だ、と。
しかし、宮沢の言う「100分の1作戦」なるものは、そもそも、「100分の1」が実証的に意味のある値であることの論文も書いてない。というか、彼は実際に、

  • 確率として、「100分の1作戦」をやっていても感染する人はいる

と認めている。つまり、なんら定量的な説明をしていない。
それは空気感染についても同じで、彼は実際に、

  • 確率として、空気感染する人はいる

と認めている。しかし、日本社会として、そういう人を「例外」として扱って

  • 無視

しよう、と言っているのだ。つまり、

  • 1万人の死者は「どーんと受けとめよう」

と同値のことを言っているのだw
(当たり前だが、変異株が、より空気感染の能力が高かったとしても、宮沢は「空気感染を無視しろ」と言っているのだから、死者が1万人どころじゃなく、何百万人となったら、宮沢の言うことに従っていた人こそ死ぬことになるわけで、まったく実践的じゃない...。)
もっと言えば、宮沢はそもそも、自らが主張する「100分の1作戦」を全国民ができなくてもいい、と言っている。何割かがやってくれれば、それで「統計的な効果」はあるから、と。
しかし、である。
上記の引用は、渋谷健司先生のブログであるが、そもそも、こういった

  • 行動変容

に頼る対策は、

  • 公衆衛生学

という分野においては、すでに「時代遅れ」になっているわけであるw 思い出してもらいたいが、宮沢が渋谷先生を批判しているのを見たことはあるだろうか?
宮沢は公衆衛生学の専門家じゃないわけ(なんか、ツイッターでは、大学の授業を担当したことがあって、そのとき勉強になった、みたいなことを書いていた記憶があるが、つまり、別に今まで、公衆衛生学の論文を書いたことがあるわけでもなく、渋谷先生に反論できる教養があるわけでもない)。
実際、考えてもみてよ。宮沢は、ウイルスのプロとして、

  • 毎日、ウイルスの取り扱いに注意しなかったら、体を壊してしまう

から、彼の日常は「行動変容」をやってきたに決まっているよね。でもさ。それを、

  • 普通の一般の人

に押しつけたって、そもそも「モチベーション」から天と地の差があるわけで、うまくいくわけがないんだ。
もっと言えば、さ。世の中、みんなお前みたいな「成功者」じゃないわけ。東大出て、大学の先生になってって、一般の人から見たら

  • 上級国民

だよ。こんな、いいとこのボンボンと、毎日を地をはうような、貧困の中で生きている人たちで、

  • 同じ対策をやれ

って言ったって、そもそも社会階層が違うんだから、同程度のレベルを求めること自体が、

  • 世間知らず

ってものでしょ...。