今回のウクライナ戦争と日本のエネルギー政策

こちらの、外国人特派員協会での、アメリカ政治が専門の、小谷哲男さんが報告をしている。

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この内容を見ると、ようするに、バイデン政権は、プーチンウクライナに軍事侵攻した理由として、「NATOの東方拡大」が

  • 理由じゃない

と思っている、という説明がある。では、バイデン政権が理由はなんだ、と考えているかというと

  • 民主主義が広がる

こと(自国まで迫ることをプーチンが恐れて)、だと思っていると言っていたのは、すごいな、と思ったわけである。
これを聞いて、デジャブを感じるだろう。そう。ブッシュ政権が、イラク戦争をしたときの理屈としたのも「民主主義」だったわけだw
あーあ。
また、アメリカの「病気」が始まった。
あのさ。

国連安全保障理事会のロシアによるウクライナ侵攻非難決議案の採決において、アラブ首長国連邦UAE)は棄権を選択した。UAEは年初来、イランの支援するイエメンの武装勢力フーシー派から弾道ミサイルやドローンによる攻撃を受け、死者も出ている。
UAEアメリカに対しフーシー派を再度テロ組織に指定するよう要請したが、バイデン政権の反応は鈍い。トランプ政権はUAEとの間でF35や最新のドローン技術を含む230億ドル相当のアメリカ製兵器の売買契約を成立させたが、UAEアメリカが課した戦闘機使用の場所や方法についての制限がUAEの主権を侵害するとして、契約締結を中断した。
バイデン政権は1月にはエジプトに対し、「人権上の懸念」を理由に1億3000万ドルの軍事支援の凍結を発表した。サウジアラビアアメリカからの原油増産要請を拒否している。エジプトもサウジも中東における伝統的なアメリカの同盟国だが、その関係はオバマ政権時代のように冷え込みつつある。
アフガニスタンにおけるタリバン復権は、アメリカは頼りにならないという印象を中東諸国に与えた。ロシアのウクライナ侵攻を受け、アメリカの同盟国であることは利益より不利益を多く生むのではないかという懐疑も芽生えつつある。
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今回のアメリカのロシア制裁の理由が

  • 民主主義

だとするなら、さ。何が起きる? ちょっと考えてみなよ。
こんなアメリカに、日本は本当に、盲目についていっていいの?
世界中の国々で、

  • エネルギー大国

は、どこも、民主主義とはとても呼べない政治体制の国々ばかりだよ。
サウジアラビアに始まって、イランもそうだし、どこもそうだ。
そういった国々に対して、今回のアメリカの「やり方」は、

  • いつかは「自分たちの国がやられる」

と思わせるに十分な内容でしょう。今回のアメリカによるロシア「破壊」は、

  • 民主主義

を理由にしてやられている。つまり、

  • 民主主義

を理由にして、ロシアという大国を「破壊」して、ロシアのエネルギー資源を、アメリカの石油メジャーで

  • 山分け

しよう、ってわけでしょ。
これを見て、そういった国々は、

  • いつかは「自分たちの国がやられる」

と思わない国があるとしたら、どうかしているでしょw
今、地球上で、必ずしも民主主義を政治体制として採用していない国があるが、そういった国々を、アメリカは、今回のロシアと同じように「破壊」し続けるの?
そういった国々が、完全な民主主義を採用できないのには理由があるわけでしょ。一国内に、さまざまな民族を抱えているとか、一部の地域が、国防上の重要な地域になっているため、とか。
そういった一切の「差異」を無視して、アメリカが、これからも

  • 世界中

を「破壊」し続けるのに、日本が盲目的に「アメリカ様がおっしゃるなら、すべて賛成」とか言ってたら、いつか、誰も日本が困ったときに助けてくれなくなるんじゃないですかね。
そもそも、日本は海外からの輸入で生きてきた国でしょ。外国が資源を売ってくれなくなったら、その時点で、ジ・エンドなわけ。ロシアのように、資源も国内でとれるし、農産物も自給できる国とは違うわけ。
そういった国が、

ってなったら、どうするんですかね。アメリカは、

  • 相手の弱味につけこんで

自国でとれるエネルギー資源を、「やたら高い値段」を売りつけてくるかもしれないw でも、これを買うしかないよね。背に腹はかえられない。だって、アメリカの言うことを聞いていたら、アメリカしか「友達」がいなくなっちゃったんですから...。