Startend総括

V最協決定戦が日曜に開催され、この一連の「お祭騒ぎ」も終わったわけだが、Startend は、20チーム中で16位と惨敗に終わった。
この結果を見て、人によって思うことは違うのかもしれないけど、やはり二人の大会の未経験者がいて、明らかに

  • ポイントが高すぎた

という印象はぬぐえない。カスタムの4日目に総合一位をとったが、この5試合目以外にチャンピオンにもなっていない。しかも、カスタムとは、あくまで「練習」で、本番においては、まったく違った、

  • がっちがち

の戦術を、どこのチームもとってくることを考えても、あまりにも知らなすぎる二人がいて、高順位がとれると考えるのは、かなり無理があったように思われる。
そうした場合、おそらく、二つの議論すべきポイントがあると思っている。

  1. 湊あくあのポイントが高すぎたこと
  2. Startendが戦術コーチを採用しなかったこと

あくたんが10ポイントとされたことは、最初、多くの批判があった。しかし、多くはホロライブのファンが電凸をかけたような形になったこともあり、澁谷ハルは、かなり不快感を示していた。そして、そういったコメントをぶつけてくるリスナーに対して、「あくたんを10ポイントにすることによるデメリットはなにか?」と問いかけることによって、こういった雑音を排除しようとしていた。
しかし、そもそも、ゲームの開始位置が「ドラフト制」で決まることを考えても、あくたんにあまりにも高いポイントをつけたことは、単純にこのドラフトにおいて不利だった。まるで、こういった大会の熟練チームに与えられるような、不利な所から、そういった熟練チームと「同等」の扱いにさせられたことは、概ね、Startend の、この結果は予想できていた、と言っていいと思っている。
対して、Startend が戦術コーチを採用しなかったことは、どうだろうか? ここには、一つはホロライブ・ブランドの戦略があったのかもしれない。全員がホロのチームで、男のコーチがついたなんてすると、なんらかの色がついたと思われて、今後の戦略がやりにくい、と運営が考えたのかもしれない。
ただ、一番ありうる理由は、あくたんのコミュ障を考えて、であろう。放送の最後で、あくたんは、リスナーに向けて、「他の二人は私と組むことになって、やりにくかったと思う」と感想を述べていたが、回りがかなり自分に遠慮しているからこそ、なにか、中途半端になってしまった側面を、彼女自身がより分かっていたがゆえに、苦しんでいたのかもしれない。
早い話、あくたんが今までやってきた「ソロマス」であり、ランク戦と、こういった大会は、まったく違う、別の種目なんだと考えるべきなんですね。だけど、澁谷ハルは、一貫して彼女たちに冷たかった印象がある。つまり、澁谷ハルは、あくたんが嫌いというより、ホロライブ自体に、いい印象をもっていないのだろう。
今年になって、あくたんがソロマスになったといっても、大会とランク戦は別物であり、そう考えるなら、彼女に10ポイントをつけたことは「嫌がらせ」以外の何者でもない。しかも、そういう点数をつけたことによって、まるで、他のチームの、大会を何度も経験してきた選手よりも「格上」であるかのような扱いを、本人にも回りにも強いらせたことによって、なにも知らない、あくたんは、かなり苦しんだんじゃないか、という印象を受ける。
しかし、澁谷ハルにしてみれば、あくたんは、いわば、今回の大会の「客寄せパンダ」としては成功だった、と考えているわけだ。だから、やたらと高いポイントにすることで、世間を注目させることで、大会をもりあげた。つまり、彼なりに、あくたんは「利用価値」はあった。
しかし、そうやって利用できるだけ利用をしておいて、「なんとしてでも Startend を勝たせない」という強い意思はあった。つまり、未経験者で、いきなり優勝をされたら困るわけだw 優勝がしたいなら、何度も大会に出て、経験をつんで、それなりに、大会に貢献してきたら、そういった配慮はする、と。
しかし、そもそも澁谷ハルは、あくたんであり、ホロライブを信用していない。当り前だが、来年以降、あくたんは

  • 遠慮

をして、出場しないんじゃないか、と思われる。こういった違和感はこのカスタムから本大会を通じて一貫してあったように思われる。あくたんは、どこかずっと冷めていた。当たり前だが、10ポイントにもなる自分と、今後、チームを組んでくれる相手を探すのも難しいだろう。そして、結果として回りに迷惑をかけるなら、自分が、こういった大会から退く選択をすることを、潔しとするんじゃないか。
もともと、この大会は、最初はもっと参加チームが少なかった、と言われている。それが、こうやって参加チームが増え、レベルも上がってきたことで、おそらく、今後の方向性をどういったものにしていくのかは難しくなっていくのだろう...。