アニメ「パリピ孔明」

今、テレビ放映で、「パリピ孔明」というアニメをやっている。4話くらいまで来たのだろうか。
原作は漫画だと思うが、見ていると、いろいろとおもしろい。
話はよくある異世界転生もので、死ぬまぎわだった中国の三国志諸葛孔明が、現代の渋谷に、若い頃の姿で「転生」したところから始まる。そこで、ある売れない歌手の少女と出会い、

  • 軍師

として、その女の子を一流の歌手になるように、サポートしていく物語となっている。
早い話が、典型的なサクセスストーリーなのだが、それが「軍師」による、手練手管によって実現されていくところがポイントで、おそらくこれが、

  • なぜ日本で三国志が人気なのか?

の、ほぼ全てを説明しているのだろう。
日本人が三国志に見ているのは、まず、孔明だと思われる。孔明による「才知」が、次々とピンチを乗り越えていく、そういった「知」のアイデアを、一つの「知識」として吸収していく、ということに、なんのけれんみもない、ということなのだと思う。
もしも、中国の人が三国志を見ると、自分の子孫は、この三国のどこに所属することになるのかとか、劉備の血筋をどう思うのかといった、さまざまな

の要素をもった個所に対する「価値判断」を強いられることになるわけで、日本の三国志受容のように、ここまで、ナイーブにはなれない、ということなのだろう。
そういう意味で、このアニメは、まんま「三国志」だw あまりにも似すぎている、と言ってもいいくらいかもしれないw
対して思ったのは、今のウクライナ戦争における、ウクライナ側の、ゼレンスキーの回りを固めている人たちだろう。彼らは、かなり巧妙な情報戦を行っているわけだが(もちろん、そこには、アメリカの要人が介入している)、おそらく、孔明と同じような、戦略家たちが多く介在しているだろう。そして、情報戦によって、なんとか、この窮地を脱しようとしている。果してそれが、うまくいっているのか、いや、すでに今の時点でどうなのかは、歴史が判断するのかもしれないが...。