アメリカの「絶対正義マン」

それにしても、アメリカのインフレがすごい。というか、アメリカがこれに対して、まったく、なんの対応もできていない、というのをどう考えればいいのか。
これに対応して、日本も韓国もどんどんと円安、ウォン安が進んでいるが、日本がどんなにこの動きに介入をしたくても、そもそも、アメリカが恐しいインフレだから、自国のドル高をなんとかしたいという動機が生まれないわけで、アメリカと一蓮托生の日本はジリ貧というわけだ。
では、アメリカのインフレの原因はなにかと探すと「ありすぎ」て困るくらいに、もはや

  • 自爆

としか言えないようなことを次々と連発している。一番は、ロシア経済制裁だろう。おそらくアメリカは、開戦すぐに経済制裁をやれば、ロシアはすぐにでも、降参すると考えていた。しかし、ロシアにとって、こんな経済制裁、なんてことなかった。というか、国民が貧困に慣れすぎていて、いくらでも耐えてしまった。
しかも、アメリカは世界中の国々に「喧嘩を売っている」わけで、このアメリカの喧嘩っ早さは異常と言ってもいいだろう。まず、中国に喧嘩を売る。次々と経済制裁をしているわけだが、そもそも、アメリカ企業が中国に投資しているわけで、馬鹿なんじゃないか、とすら思えてくる。
それ以外にも、イラン、サウジアラビアなど、多くの資源大国に喧嘩を売って、経済制裁をしている。しかし、それによって、資源が買えなくなって、資源高になって、インフレに苦しんでいるのはアメリカ国民だ。
じゃあ、なんでこんなことをやっているのだろう? おそらく、アメリカの法学系のインテリが「絶対正義マン」になって、そういった資源大国の、国内のトラブルをネタに「ポリコレ趣味」を発動して、国内の自分の発言権を高めたいといった「競争」をやっているんだろうw しかし、お前がそういう「色気」を出したがゆえに、アメリカ国内は、もはや、どこからも資源を買えなくなってしまった。
ところが、なぜかこれに対して、「なんとかしなければならない」という声が上がってこない。というか、抑えられている。
つまり、アメリカには

ということなのだ。まず、アメリカが資源を買えないということが「これ幸い」と思う人たちがいる。それは、アメリカ国内の資源企業だ。アメリカ国内で産出されるシェール天然ガスシェールオイルは、そもそも、採掘コストがばか高いため、値段が桁違いに高くて、売れば売るほど損をする。しかし、最近の資源高によって、普通に

  • 儲かっている

わけだw 嗤っちゃうわけだが、彼らは資源高になって、国民が苦しめば苦しむほど、「儲かる」構造になっているわけで、国民を苦しめることで、自分がハッピーになる人種というわけだ(そして、こいつらに「投資する」という形で寄生虫のようにお金をむさぼっている連中も同類ということになる)。
しかし、そうはいっても「建前」というのはあるはずで、アメリカは、そうやって次々と資源大国を経済制裁することで、何がしたいのか、ということになるけど、彼らは本気で

  • 政権転覆

を狙っている。つまり、資源大国が経済制裁をされるのは、その國の国家体制が民主主義を採用していないからだ、とのたまう(まさに、ウクライナと同型だ)。よって、この国が民主主義国になったら経済制裁を止めてあげる、と。しかし、ということは、

  • いつまでたっても経済制裁は終わらない
  • いつ、その国で、アメリカの「挑発」によって戦争が起きてもおかしくない
  • アメリカがもし、その国を民主主義国に変えたら、起きることは、その国の「全て」の資源がアメリカの資源企業によって「略奪」されて、山分けにされる

ということだ。よって、この駆け引きは「ガチンコの命懸け」ということになるわけで、そんなに簡単にこのバランスが崩れるということは起きないので、ずっと、アメリカのインフレは終わらない、ということになる。
アメリカの「正義マン」の化けの皮を剥げば、こういった「利権」を狙うハイネナの群れが待ちかまえているわけで、だとするなら、そう簡単に彼らの政策が変わらないのも分かるだろう。
早い話が、アメリカから「経済センス」がなくなっている、ということなのだろう。今の世界の経済の動向を見れば、明らかに、今後経済成長をするのは、中国とインドだ。しかし、アメリカはその二つの国とビジネスができない。なぜなら、この二つの国は、アメリカの

だからだw しかし、そんなわけにいくだろうか? 今後の経済成長の中心がここなのだから、ここでビジネスをしない企業は企業じゃないだろう。だから、アメリカの企業の多くが、中国に投資をしている。しかし、それを「邪魔」しているのが、アメリカという国だ。アメリカは、アメリカ企業のビジネスを邪魔している。アメリカは、アメリカ国民が儲かることを嫌がっているわけだw
これは日本も同じだ。日本が生きていく道は、

  • ロシア、イランなどの「アメリカが経済制裁をしている」資源大国から、いかに、資源を安く買えるか?
  • 今後、経済成長していく中国とインドで、(アメリカの妨害工作を逃げて)どれだけ日本企業がビジネスをできるか?

にかかっている。昨日のIWJでも、今年の日本のロシアのサハリン2から買っている天然ガスの量が200パーセントになっていると言っていたけど(中国は6倍だがw)、アメリカやイギリスの目を盗んで、どんどんロシアから買えばいい。そうすれば、日本はこの冬を乗り越えられる。
しかし、こういう報道がされたので、近いうちに、アメリカが日本に圧力をかけてくるだろう。アメリカに殺される日本人。WW2の再来だ。
しかし、このアメリカの「絶対正義マン」と絶対に、つきあってはいけない。彼らは「メンツ」だけが大事だ。つまり、こんないいことを言っている自分カッコイイの連中なわけで、奴らは自分が道徳的に欠陥があると思われたくないだけの、自分のことしか考えていない連中なのだから、こういう連中には好きなだけ、言いたいことを言わせて

  • スッキリ

させておけばいいのだw 好きなだけ言わせておいて、誰もそいつと、つきあわない。言わせるだけ言わせて、誰もそいつの言うことに従わない。
というのは、昨日のIWJでも言っていたが、あのイギリスが、ロシア産のエネルギーを「瀬取り」で買ってるんだそうだ。あんなに、ジョンソ元首相がウクライナに訪問して、肩組んで、パフォーマンスをしていたのにね。
いや。どこの国も、そうすりゃいいんだよ。みんな、ロシアからエネルギーを買えばいい。もちろん、ノルドストリーム2も動かせ。そして、

  • アメリカの「絶対正義マン」たちのヒステリーを聞いているふりをしていればいい

わけだw
そもそも、アメリカやイギリスだって、ウクライナに売っている武器は、賞味期限切れの在庫処分でしょ。だから、それも尽きれば、戦争は終わる。