ゼレンスキーというムービースター

当たり前だが、アメリカのバイデン大統領が、オバマが大統領だったときに、副大統領だった。その時、彼がやっていたことは、

だった。彼は、ウクライナ・ロビーであった。彼は有名な、ウクライナ「過激派」だった。ウクライナへの積極的な介入を主張し、彼ら、

という関係だった。ウクライナが欧米派政権となるプロセスに深く関わり、ウクライナのロシアに対する「敵対行動」に深くコミットメントしていた。早い話が、バイデンは完全な反ロシアだった。ロシアは、昔の「反共=赤狩り」の頃からの、

  • (彼らアメリカ国民にとっての)社会悪

として、厳然として存在していて、彼らを(なんらかの意味で)「滅ぼす」ことこそ、彼らの目指すべき「生きる目的=天命=天職」として、ずっと活動してきた。そして、その活動の一端として、ロシアの隣国のウクライナを「反ロシア=親欧米」の政権に代えて、ウクライナが徹底して、反ロシア的な、ロシアを挑発し、敵対する行動を行うことを

  • 支援

してきた。そして、そのことは、そもそもウクライナという国が、もともと、その人口のかなりの割合が「ロシア語話者」で占められていることから分かるように、

の関係となっていて、必然的に、

  • 親欧米政権の敵対相手=ウクライナ国内の「ロシア語話者」

という関係となり、

となっていた。
そもそもこれが、今回のロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まる前の状態だった。
ゼレンスキーをリーダーとするウクライナ政府は、完全に、親欧米派が占拠している。彼らは、ウクライナ国内に住んでいる「ロシア語話者」に対して、さまざまな「攻撃」であり、不利益を与えた。
まず、ウクライナ国内でのロシア語の使用を、さまざまに難しくする政策を行った。それまではロシア語もウクライナ公用語であったが、それを、いろいろに制限する政策を行った。少なくとも、公的場での使用を難しくして、「ロシア語話者」の国内での公職での採用を難しくした。
次に、「ロシア語話者」の年金支給を停止した。
そして、こういった「ロシア語話者」を差別する政策を始める前から、そもそも、ウクライナ国内では、さまざまな政府による「ロシア語話者」への暴力的な弾圧があったとされている。まさに「内戦」なわけで、「ロシア語話者」が住んでいる地域に、実際に軍事攻撃が行われた。
それだけじゃない。ずっと昔から話題になっている、アゾフ大隊は、もともとは、たんなる民間の軍事的な組織でしかなかったが(ウクライナロビーからお金が流れている、民間の組織)、彼らは歴史的には、WW2での

として活動していたウクライナの軍隊のヒーローにルーツをもつ、そもそもの「ネオナチ」集団であった。
彼らは、ウクライナが親欧米政権に代わったのを契機として、ウクライナ国内の「ロシア語話者」が住んでいる地域を、継続的に軍事的に「攻撃」してきた。そして、それに対して、ウクライナ政府は、

  • 完全な「黙認」

を貫いてきた。つまり、国内の私設の軍事的組織による、国内での暴力行為(=犯罪)を見て見ぬふりをし続けてきた。
そして、しまいには、このアゾフ大隊は、今では、ウクライナ政府の「正式」な軍事組織に「組込まれ」て、正式な軍隊になってしまった。
ここで、もともとのウクライナという地域の人種的な民族的なルーツを語ることはしないけど、非常に分かりやすい話として、ソ連崩壊がある。ペレストロイカでのソ連崩壊まで、ウクライナソ連の一部だった。つまり、そこから、ウクライナは「独立」した、という関係にある。そのため、ソ連時代には、ソ連にとって、ウクライナは「自国」を構成している「一部」として、有機的にその機能が考えられていた。彼らにとって、国家というレベルでは、ウクライナとロシアを区別することは、そもそも、想定外だった。そして、ソ連崩壊後もそれは変わらなかった。というのは、ソ連崩壊を認めたロシアの中枢にとって、そうやってソ連から分裂していった国々は、必然的に

  • ロシア側

として行動すると考えていたから。ところが、多くの時間の流れと共に、ウクライナを含めた、そういった周辺国の中には、明確にロシアと対立をし、ロシアを「挑発」する政権が生まれてくる。その理由は、

  • 民主主義=選挙。

だ。選挙で、親欧米派が勝利すれば、簡単にこの関係に変わる。途端に、世界は「不安定」になった。
アメリカは、WW2以降の冷戦時代から、ずっと「反ロシア」だ。アメリカは、ロシアを「悪」と考えている。その場合の「悪」とは、なにを示しているのかは明確ではない。昔は、それは「共産主義」だったが、そもそも今、プーチン共産主義を否定しているわけで、なおさら分からなくなっている。
ただ、一つだけはっきりしていることは、アメリカの軍需産業にとって、

ということだ。アメリカの軍需産業が、どうやってお金を儲けるかは、世界中で戦争が起こっていてくれなければならない。軍事的衝突があるから、軍需産業に需要が生まれる。
そのため、アメリカの軍需産業は、継続的に世界中で軍事的戦争を「生みだし」続けなければならない。戦争がなくなっては、アメリカの軍需産業は生き残れないのだ。
その敵対相手として、常に、ロシアは存在してきた。ロシアは軍事的脅威だ。だから、アメリカ政府は、アメリカの軍需産業から、武器を買わなければならない。
そもそも、アメリカはWW2以降、一度も「戦争がなかった時期」がない。ずっと、当事者として、世界中のどこかで戦争をし続けている。これが、

  • 一度として切れていない

わけであるw
この、アメリカの軍需産業の、なんとしても世界中から戦争をなくさないという「執念」は、どこか、アメリカ国内のライフル協会の、なんとしてもアメリカ国民の、銃を所持する権利をなくさないという「執念」に近いものを感じさせる。彼らにとって、こういった武器の「使用」と

  • 自分が生きること

が区別できない関係のものとして、アプリオリに位置づけられているわけだ。
例えば、こう考えてみよう。確かに、トランプは危険な人物だった。しかし、彼がもしもそのまま、アメリカの大統領だったら、このウクライナ戦争は起きていないだろう。なぜなら、トランプは本質がビジネスマンだったから、彼は、北朝鮮ともイランともロシアとも「ディール」、つまり、取引としての関係を結ぶことを当然としていた。よって、彼は基本的にロシアと「友好的」だった。
なぜ今回、ウクライナ戦争に至ったのかは、完全にウクライナがロシアを挑発したからだ。じゃあ、なぜウクライナがロシアを挑発したのかといえば、アメリカの大統領が、トランプからバイデンに代わったからだ。バイデンはずっと、彼の議員時代から、ウクライナにコミットメントし続けていて、「ウクライナの味方=ロシアの敵」という発言を議会でもずっと続けてきた、典型的な

アメリカ過激派の一人だった。彼が副大統領だったときに、なんとか彼の行動を抑止していたのは、オバマ大統領であって、そのバイデンが大統領になれば、こうなることは分かってきた。彼は少しも、戦争をすることが悪いと思ったことがない。「悪を倒す」ために戦争をするのは当たり前で、それは、義務だ、と考える人で、一度として、ウクライナとロシアの戦争を止めさせなければならないと思ったことがない。
こう考えてくると、不思議に思わないか? トランプは、もともと、アメリカの大富豪だ。彼はお金儲けにしか興味がないし、そもそも、貧乏人のことなど考えたこともない。金持ち減税しかやってないし、やるモチベーションがない。その彼が、なぜか選挙に出て、民主党と戦っている。
もしも、バイデンの戦う相手が、トランプでなかったら、バイデンは「選挙に負けて」いたんじゃないか? つまり、それだけバイデンは国民に人気がなかった。あくまで彼が選挙に勝ったのは

  • いかにトランプが駄目か

という「消去法」でしかなかった。つまり、そういった「選択」をアメリカ国民にさせることでしか、バイデンを大統領にする方法がなかったのではないか?
そう考えると、そもそもトランプは、「なぜ選挙に出ようとするのか」が怪しくなる。彼になんとかして、共和党として選挙に出させて、そういった「ピエロ」を演じさせようとする、エスタブリッシュメントのグループがいて、さまざまにお金が動いているのだろう。
ここまで書いてきた、最も多くの批判を浴びる発言は、ゼレンスキーの正体についてだろう。というのは、「そもそもゼレンスキー自体が、ロシア語話者じゃないか」という点だ。
ここは興味深い点ではあるが、そもそも、彼がウクライナ政界に登場する最初は、今のような「反ロシア」じゃなかったのだ! 彼がウクライナの大統領に就任した時は、どちらかというと親ロシアだった。それが、さまざまなウクライナ国内の政治情況の中で、生き残っていく過程で、彼自身も明確な反ロシアに変貌していく。そういう意味では、

  • 選挙で言っていたことと反対のことをやっている

という意味では、反民主主義的な振舞いと言えるわけで、ここから彼のもともとの親ロシア的な姿勢だった動機を疑う議論もあるが、ここをいくら考えても、あまり生産的じゃないかもしれない。
まず、そもそも彼は、ユダヤ人だ。
つまり、ウクライナには、海側の地域に、それなりの勢力でユダヤ人が住んでいる。枯れらのルーツは、当然、ユダヤ民族の方にコミットメントしているのだから、そもそも

はないのだw しかし、これは明確なんじゃないか。ゼレンスキーは、ウクライナ国民どれだけ、莫大な死者が出ても、まったく、停戦をやろうという素振りがない。彼にとって、ウクライナ国民への

  • 共感

がないのだ。彼は、そもそも、なんのために戦っているのか? 言うまでもない。

に過ぎない。長期的に見て、今のロシアとの戦争を続けた方が、彼がコミットメントしている「ユダヤ人コミュニティ」のお金儲けに「有利」だと考えているから、停戦をしようとしない。
恐しい話だ。
自分の国のリーダーが、自分の国の国民に、なんの「共感」もしない人だと分かったとき、その国がどうなるかは、WW2での日本が典型だろう。たとえ、どんなに膨大な数の国民が亡くなることになっても、停戦をやろうとしない。そして、それ以降も、ずっと膨大な数の国民が亡くなり続ける。これは、国民がいなくなるまで続くのだ。
この、ゼレンスキーによる「ウクライナ国民の死」と引き換えに行われる

  • 取引

には、一つの、おもしろい特徴がある。
彼は、まったく「勝目」がなくてやっているわけじゃない。もちろん、毎日毎日、膨大な数の国民の死者が出続けるわけだけど、たとえそういった死者が出続けたとしても、

  • それをリアルタイムで世界中に配信し続けて、世界中から「憐み」の感情を獲得する

という「手法」によって、

  • むしろ、この自体の「悪者」は、ゼレンスキーじゃなくて、この状態を放置している世界中の人々なのではないか?

という、ふうに思わせる「言論戦略」を行ったわけだ。
ゼレンスキーは、「毎日毎日、膨大な数の国民の死者が出続ける」状態に対して、それを即時的に止めるための行動をやらない代わりに、

  • 世界中の人に、「この状態を代えるための行動をしなければならない」と思わせる情報発信をして、それによって事態を変えようとした

という形になっていて、つまりは日々の国民の死者増加に対する「短期的な対策」を一切やらない代わりに、

  • 長期的な対策

だけをやっている、ということになる。
もちろん、言うまでもなく、ゼレンスキーのこの「長期的な対策」は、

  • ストリーミング配信
  • アーカイブ配信
  • ストリーミング会話アプリ

などによって、ゼレンスキーがずっとウクライナ国内にい続けても、いつでも、誰とでも「会話」して、その内容を、世界中に配信できる、というテクノロジーの進歩が可能にしている。そして、そういった内容を配信することによって

  • かわいそうなゼレンスキー

に対する、対談相手の「無慈悲な仕打ち」を世界中に放映することで、ゼレンスキーは絶対的な「正義マン」としての地位を確立している。
彼は世界中の人から「かわいそうな人」という地位を確立した。ロシアに戦争をされている、かわいそうな国のリーダー、と。
しかし、上記で示したように、そもそものゼレンスキーが行ってきた政策は、ずっと、国内のロシア語話者への弾圧であり、「内戦」なわけで、たんにそのフェーズが、ロシアがその「内戦」に介入していなかった段階から、介入する段階に代わっただけなわけで、ゼレンスキーによる、ウクナイナ国内のロシア語話者への「弾圧」ということでは、

  • 一貫して継続して行われている

ことには変わらないわけだw なにも変わっていない。もしも、プーチンがゼレンスキーと停戦して、ウクナイナから撤退することになっても、なんのことはない。また、以前のように、ゼレンスキーが、ウクライナ国内のロシア語話者を

  • 内戦相手

として「戦争」をし続けるだけで、どっちみち、戦争は続くのだw
しかし、たとえそうだったとしても、ゼレンスキーのよる「自分がいかに、かわいそうな人間か」という

  • 演技

の効果は絶大だ。これが、毎日毎日、世界中に配信されている。これを見ない日はない。しかも、アメリカのバイデン大統領は、自分ができる

  • 最大

の「努力」によって、アメリカのもっているお金の「最大のお金」を、ウクライナに寄付している! そうなったら、親米国の日本が、それにみあった額を、ウクライナに寄付しないわけにいかない。同じように、EUもそうだ。
そうなったら、どうだ。
世界中の各個人は、これに対して、どう思うだろう。自分の財産の、かなりの部分を、ウクライナに「寄付」しなければならないんじゃないか、という義務感に苛まれないだろうか? おそらく、そういった感情に襲われている人は、世界中に莫大にいるだろう。そして、実際に、ゼレンスキーは「ここに寄付してください」と、ネット上で寄付を求めている。その寄付された額は、莫大なものになるだろう。しかし、おそらく、その金額が公開されることはない。確実にそれらの寄付は、別の人間の懐に入る。ウクライナほど、不正の激しい国はないと言われているように、そういった「ねこばば」は日常茶飯事の国だからだ。
しかし、もっと大きな問題は、そういった「寄付」は決して、ウクライナ国内の被害にあった「かわいそうな人たち」に使われることはなく、

  • 全て「武器」を買うお金に使われる

ということだw 私達の「ウクライナがかわいそう」という、憐憫の心は、そうやって傷ついた人に届くのではなく、

  • もっと被害を広げる

武器の購入に使われて、ここに「錬金術」が完成する。

  • かわいそう --> 世界中からの寄付 --> 戦争の継続 --> かわいそう --> 世界中からの寄付 --> 戦争の継続 --> ...

この無限ループが終わることはない。終わるとしたら、世界中の人のお金がなくなるか、誰もウクライナに憐憫の心が動かされなくなるかのどっちかでしかない...。

追記:
そもそも、ウクライナがロシアと戦争をしているという表現は正しいのだろうか? まず、ウクライナがロシア軍を攻撃するときの「情報」は、どこから取得しているのか? 言うまでもない。アメリカの、宇宙衛星からの「位置情報」だ。つまり、ウクライナ軍は、アメリカ軍から提供される「敵軍の位置情報」に従って、武器を撃っているに過ぎない。ウクライナ軍とは言っても、「アメリカの命令に従っている」だけなのだw
ゼレンスキーは、そもそも戦争のプロじゃない。じゃあ、彼はなんのプロかといえば、お笑い芸人であり、つまりは、ムービースターだ。彼は、俳優であって、演技をする人だ。彼がやっていることは、それを「振り付ける」、おそらくは、アメリカで「演技指導」をしている人の言うがままに振る舞って、自分を「ひとかどの人間」に見せようとしているだけで、彼は絶対に戦場の最前線に立たない。彼はずっと隠れた場所で、テレビの前でしゃべっているだけで、ずっと「自分の言い訳」を言い続ける。まさにそこに彼の本性があるのであって、論語の「巧言令色すくなき仁」という言葉を思い出させる...。