白衣こよりの評価

ポケモンの新作「ポケットモンスタースカーレットバイオレット」が発売されて、いつものように、VTuberがゲーム配信を行っている。ほとんどのVTuberが、このポケモンのストーリー配信を行っているのだが、さすがにここまで、みんなが同じゲームのストーリー配信をやれば、あきられるんじゃないのか、と思ったわけだ。
ここで、VTuberがプレイする、というのは、そもそも著作権があるんだから、この配信をメーカーがVTuberに「許可」しているからやれる、ということなんだろうが、ということはつまりは、なんらかの「期間限定」で許可が出ている。ということを意味していて、あまりゆっくりとゲーム配信をやることはできない、という関係になっているんだろう。
Tuberといえば、大手のホロライブのホロメンが、今回のポケモンをけっこうプレイしている。個人的にいろいろと見ていた中で、個人的におもしろかったのは、桃鈴ねねの「虫パ」だったかな。ねねは、そこまで強いパーティでやっていたわけじゃなくて、なんというか子どもが無理矢理のパワープレイで押し切るようなプレーでやっていて、まあ、ここまで考えないで「楽しんで」いるのが、純粋に、おもしろいんだよね。
それに対して、兎田ぺこらはどうだったかと考えると、おもしろくないわけじゃないけど、まあ、なんというか、いつもの彼女なのかな、といった感じで、少しマンネリぎみなのかな、というのは少し感じた。彼女は最近、FGOにはまっていて、つまり「むら」があるんだよね。ポケモンをやっているけど、そこまで、はまっていない。なんか「仕事」でやっている感が、ありあり。まあ、この点が、いつものぺこら、なんだよな。
つまり、ある程度、VTuberを見てくると、一定のフラストレーションというか、なんというか「物足りなさ」が鼻についてくるんだよね。
そりゃそうなわけでね。だって、彼女たちは、もともと素人として、純粋に楽しんでいただけの人たちだった。それが、ホロライブによって囲われて、半分、プロ側に足をつっこんで、やり始めた。でも、だからといって、そこまで、この世界にどっぷりつかっているわけじゃない。
だって、ただの女の子だからね。それが、まるで、男の子が喜ぶゲームをやらされて、男の子と同じように、どはまりしろ、ということに無理があるわけだ。
ところで、昨日だったかな。そんな、兎田ぺこらが、ポケモン配信で、ホロメンの凸待ちをやった。対戦待ちということだったのだが、結局来たのは、白衣こよりだけだった。
白衣こよりというと、彼女のデビュー配信での印象が強い。そこで彼女は、少し、失敗した配信をした。というのは、彼女はどこか、ホロライブの「オーディション」と同じ感覚で配信をやってしまった。つまり、自分をアッピールしてしまった。
自分がいかに、「うまく」やれるか、といった部分を強調するものだったため、見ている人が、なんか、自慢しているように見えたわけだ。なんか、自分の「能力」を自慢していて、鼻につく、みたいな。
そういったこともあって、彼女は次の日だったかに、少し「謝罪」のような内容の配信を行っていたのを覚えている。
白衣こよりのその後の評価は、どうなのだろう? 結局、ホロライブは長期的に生き残っていく女の子は、絶対的に「個性」が現れてくるわけで、そもそも生き残っているだけで立派なんだと思う。
彼女の場合、なんというか、兎田ぺこらと比べても、ずっと

  • おたく寄り

であり、もっと言えば、

  • 技術者寄り

と言ってもいいんだと思う。少し、IT系の技術者の匂いも感じなくもない。そういう意味で、他のホロメンと比べても、「コミットメント」の度合いが深いように思われる。
つまり、ホロライブはそういった今までの、エンターテイメントに不満足をもっている視聴者に対して、白衣こよりという「選択肢」を提供する、といった意味が彼女のデビューにはあったんじゃないか、と思うわけである。
昨日の兎田ぺこらとの、コラボは少し事件があった。

  • パーティ対決で、こよりは「舐めプ(手を抜いた)」したのではないか?
  • 最後の、二人のポケモン交換は、ぺこらの「先輩」という地位を利用した「鮫トレ(かつあげ)」だったのではないか?

ちょうど、今朝の朝こよで、こよりはこの話題をするのかと思っていたが(30分遅刻したからなのか)まったく触れなかったこともあり、不信に思われていたのだが、夜のポケモン配信で、かなり、たっぷりと、この二つの論点について語っていた。

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前者については、自分が単純にミスをしたところもありつつ、明らかにパーティに実力差があったわけで、そこについては、そこまで否定するニュアンスではなかった、と思う。
後者については、どうだろう? 本人は、ぺこらに「プレゼント」したいものをあげられたんだから、個人的には、むしろ、うれしかった、といったニュアンスだったと思う。
そりゃそうだろう。デビューする前から、「あこがれ」の先輩なわけで、むしろ、共演してくれるだけで、うれしいわけである。
しかし、そういうことじゃないわけである。見ていて、痛々しいわけね。ああいった「先輩」という立場を使った、

を、たとえ、ギャグだったとしても、やるべきじゃない。近年は、どこの職場でも、ハラスメントに厳しくなっているわけで、たとえ個人が満足していても、そういったパワハラを疑われるような、シーンと受けとられかねないものを、公共の電波で流すべきじゃない。
なんというか、白衣こよりは「真面目」なんだろうけど、そういった社会人としての常識が少しないのかな、と思わされることが、ときどきある。
白衣こよりには、なんというか、今までのホロメンではいなかったような、「本格的なおたく」になって、よりディープな深淵を視聴者に提供できるんじゃないか、といった可能性を感じさせられる。つまり、そういった方面で伸びていく未来に期待をさせられる。
他方で、彼女の基本的には「真面目」な性格が、こつこつと、少しずつファンを獲得して、一歩一歩、成長していく、といったような、堅実な側面もあるんだと思う。いろいろと、職場のストレスで苦しむこともあると思うけど、マイペースで伸び伸びやってほしいと思うばかりだ...。