リズムゲームの元祖

今では、ありふれた存在になったスマホゲームのリズムゲームだが、そもそもこれが、もともとは、何者だったのかを考えることは興味深い。いろいろと、著作権的な関係によって、こういったリズムゲームは、さまざまな見た目上のバリエーションがあるが、考えてみると、どれも

であることは明らかだろう。そりゃそうで、各社でいろいろ考えて製造しているんだろうが、その元ネタは同じだからだ。
そして、その元ネタとしてよく話にされるのが、

だ。これは、もともとは、ゲームセンターに置いてあったんだと思う。よく、ゲームセンターで、太鼓を叩いている人を見かけた覚えがある。といっても、私はほとんどゲームをやらないで育った人間なので、よく知らないが。
しかし、である。
ということはどういうことかというと、

というゲームが任天堂から発売されたことによって、それが、どの家庭でもやれるようになった、ということを意味している。つまり、任天堂から発売されている「オプション」としての、太鼓をデバイスに繋げれば、誰でも家庭で、太鼓の達人がやれるようになった、というわけだ。
しかし、この話はそこまでポピュラーではない。というか、そもそもそんなに「過激な」、誰の目にも止まるような話じゃない。これだけ世の中にリズムゲームが溢れている世の中にあって、なんとも「ささやか」な話じゃないか。これを聞いて、やってみたいと思うのは、昔をなつかしいと感じる、センチメンタルな人なのかもしれない。
ところが、である。
もしもこれを、「海外の人」が見付けたら、どうだろう? 特に、それが、バンドのドラマーだったら?
太鼓は日本人にとっては、よく見かけるし、ありふれた、古典的な日本の楽器である。しかし、それが「ありふれた」ものと考えるのは日本人だからで、必ずしも海外の人にとっては、そうじゃない。
しかも、バンドをやっていて、ドラムを担当しているとなれば、エスニックな「太鼓」なる打楽器に興味をもつのは必然なんじゃないだろうか?
ということで、以下の動画が紹介されていた。

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まあ、最初のプレイから、どうやって「うまく」なっていくかまで全部、動画で配信されているので、なかなか興味深いよね。
この後は蛇足だけど、実は、太鼓の達人には「最高難度」と呼ばれる、難しい曲があって、さまざまな人がチャレンジ心をそそられた。
そういえば、グルミクをやってた、犬寄しのぶ役の声優の高木美祐が、グルミクで一番好きな曲で、DUDDY MULKを挙げていたけど、その理由は、昔やっていた太鼓の達人で好きだったから、と言っていた。つまり、太鼓の達人はその人が、いつ、このゲームを楽しんでいたかで印象が違うとも言える。当時、DUDDY MULKは、最高難易度の曲だったこともあって、当時のプレーヤーに強い印象を残したわけだ。
ちなみに、今の難易度では、以下あたりが、かなり難しそう。

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ネットの攻略サイトを見ると、両方ともランクは「鬼」に分類されているけど、BPMは、DUDDY MULKが152.63、MEGALOVANIAが240。まあ、一つだけはっきりしていることは、まず、初見でクリアできる人は絶対にいない、ってことだね...。