そもそも、ウクライナが親欧米政権になったのは、マイダン革命以前だ。
しかし、である。
ウクライナの国境は、ロシアがさまざまな深謀遠慮によって引いた線だ。というのは、ウクライナ東部は今回のドンバス地方が有名だが、もともと、ロシア正教の信者のロシア語話者が住んでいる。対して、西部はカトリックで、WW2では、ナチスドイツとタッグを組んで、ソ連と戦ったポーランドに近い人たちだ。
言うまでもないが、ウクライナはソ連邦が崩壊する前は、ソ連邦の一部だった。
つまり、ウクライナは一つの国じゃないのだ。
親ロ政権だったときは、これでよかった。つまり、ウクライナ西部の、根源的に反ロシアの勢力を黙らせていた頃は、これでバランスがとれていた。ところが、クリントン政権になって、オバマの頃に、マイダン革命が起きて、ウクライナが親欧米政権になると、どう考えても今の
- 国境
は、ダメになった。つまり、ウクライナ西部の、反ロ勢力が、徹底的に
- 東部のロシア語話者の「弾圧」を始めた
わけだ。彼ら西部の人は、もともと、ロシアが許せない人だ。そして、ウクライナ東部はその「ロシアの人」なんだから、彼らは、徹底的にその、ロシア語話者の「攻撃」を始めた。彼ら西部の人は、東部の人が親ロであることが許せなかった。だから、
- 内戦
が始まった。西部は東部を武器によって攻撃した。彼ら西部のウクライナ人にとって、ウクライナ東部は「ロシア」と変わらなかった。彼ら西部の人にとって、それは「同じウクライナ人」ではないのだ! ウクライナ東部の人は、彼らにとって「ロシア人と変わらない人」だった。だから、
- 殺していい
となった。それを象徴していたのが、クリミア半島だった。ここは、マイダン革命以降、ロシアの軍事侵攻によって、事実上のロシア支配の地域となっていたが、ウクライナは
- 川の堰き止め
によって、クリミア半島に水が渡らないようにした。つまり、クリミア半島の人を本気で干涸びさせようとした。断っておくが、これは今回のロシアの軍事侵攻の前の話である。
そもそも、ウクライナはミンスク合意を自分から破っている。自分たちから、この約束を破ると宣言して破っている。しかし、これは
- 停戦合意
だったんじゃないのか? なぜ停戦合意を自分から破っておいて、ロシアが軍事侵攻を始めると非難をするのだ? だったら、停戦合意を破らなければよかったじゃないか。または、新たな停戦合意を結び直せばいい。なんでそういった政治的な手続きを踏まずに、停戦合意を破るという暴挙を行ったのか?
今、ウクライナは野党は「禁止」されている。つまり、野党というだけで死刑にされる。また、国外に難民として避難できるのは、女子供だけで、成人男性は全員、「徴兵制」によって、義務によって、国外に逃げることが禁止されている。
これの、どこが民主主義なの? 今、ウクライナの国民は、自分の意見を発表する手段がない。つまり、反戦できないのだ。赤紙で徴兵されて、無駄に命を失うという選択しかできない。そして、次々とウクライナの成人男性が死んでいる。
ゼレンスキーは戦争の継続を主張しているが、そもそも、ゼレンスキーは戦争が終わるまでに、ウクライナ国民が
- 何人死ぬか
の「見積り」を発表していない。それどころか、この戦争で、今までに、国民が何人死んだのかを発表していない。ゼレンスキーが発表しているのは、
- ロシア兵を何人殺したか
という(かなり、数字を盛った)勇ましい自慢話だけだ。つまり、完全な「大本営発表=プロパガンダ」なわけだ。一切、真実は語られない。国民に「この戦争で国民が何人死ぬけど我慢してくれ」と言って、国民が受け入れたのなら分からなくはないけど、それも言わない。
おかしくない?
国民は言うまでもなく、以前の「親ロ政権」に変われば、
- 一人も死ななくなる
のに、なぜ、それを選ぶ選択肢が奪われているの?
この戦争はなんなの? 一つの「おもしろい」話として、もしも、アメリカの大統領が、トランプだったら、
- 一瞬で戦争が終わる
ということが分かっているw あのさw アメリカの民主党はなんで戦争を終わらせられないの? 人が死んでいるのに、なぜ、戦争を止めるための外交的、政治的な努力をやってないの?
おかしいでしょ。
そう思って、この情況を俯瞰して見てみると、一つ分かってくることがある。それが、アメリカの
だ。民主党は、このネオコンに支配されている。彼らの「好戦的」な姿勢が、絶対に戦争を止めないし、止めようとしないという
- 意志
が示されている。
ネオコンとアメリカの民主党との繋がりは、クリントン政権から始まっている。クリントン政権は、ネオコンを受容する過程で、国内の、ポーランド系、ウクライナ系の、
- 反ロ派
を選挙基盤として重要視するようになった。そもそも彼ら亡命派は、孫の代まで「ロシア憎し」で、命からがら、アメリカに逃げてきた勢力だ。彼らの「攻撃性」は折り紙付きなのだ。
よく、ネオコンは「トロツキスト」の末裔と言われる。トロツキストとは、ロシア革命で、レーニンとの権力争いで、亡命したトロツキーに連なる連中で、
- 世界同時革命論
- 永続革命論
を掲げる。トロツキストは、前衛党主義者で、エリート独裁を掲げながら、他方で、世界中すべての場所で「革命」を目指す。彼らは、
- 普遍主義者
で、自分たちが考える「正義」が、世界中のどこでも「正しい」ということを疑ったことがない。そして、その「革命」を、
- 何世代にも渡って
絶対に「あきらめない」わけであるw このトロツキストの末裔は、アメリカに渡って、
- 民主主義者に「転向」する
わけだがw、彼らの「本質」は変わらない。彼らは、もともとの「共産主義革命」を「民主主義革命」にすりかえただけなのだ。
彼らはアメリカが掲げる、「世界中に民主主義を広める」という主張にとびついて、これを高く評価した。つまり、彼らにとっての
- 錦の御旗
が「共産主義」から「民主主義」に変わっただけで、やっていることの本質は、なにも変わっていない8のだw
彼らの「好戦」性は、衰えることはない。まず彼らが目につけたのが、サウジアラビアだ。彼らにとって、サウジアラビアの「王制」は、
- 破壊しなければならない
最前線だ。彼らは、あらゆる「反民主主義」を絶対に許さない。そして、そのためには、手段を選ばない。一切の、「人殺し」は、この一点において、正当化される。彼らにとって、
- 「革命」のためなら、何人死んでも「たいしたことではない」
わけだw
こう考えてきたとき、今の日本の、あまりにもの「ウクライナ寄り」の大手マスコミの報道は狂っていると言ってもいいだろう。もはや、集団ヒステリーと言ってもいいほどだ。
そして、この「煽り」を、主導的にひぱっている、学者を中心とした知識人が
なわけだが、特に、細谷はツイッターを中心に、かなり「挑発的」な言動を続けている。
彼らの、
- ウクライナ=絶対善
- ロシア=絶対悪
の主張は、今の大手マスコミの雰囲気を煽る形で、彼ら大手マスコミの理論的なバックボーンを与えている関係になっているのだろう。
例えば、細谷の場合はいわゆる、「アメリカンスクール」派といったような、アメリカに学問的な人脈があって、そのコミュニティに逆らった発言をそもそもできないといった関係をうかがわせるわけで、なんとも、その裏の意味がばればれな関係だということが分からないわけではない。
もちろん、小泉の場合も、なんとも彼の人脈を意識した発言なわけで、ちょっと、まともに相手にするのも馬鹿馬鹿しい印象を受ける。
(対して、社会学者の稲葉振一郎は、ツイッターでさかんにこういった連中の嘲笑的な反ロ発言をリツイートしているわけだが、そもそも、こいつの「倫理学」というのが、
であることが、ばればれなわけで、もう、一生、倫理学者を名乗らないでもらえないだろうか。)
結局、今の
- 反ロ
にしても、
- 反中
にしても、もともとがアメリカから発生している、かなり「いかがわしい」連中が主導しているわけでw、それをどこまでまともにあつかうべきなのかは疑わしいわけである。
考えてみると、日本で昔から「反左翼」と言っていた連中は、すべからく全員が
と、関係があったことが今では分かっているw つまり、反左翼と言っていたということは、「勝共連合」に参加していたということを意味し、ということは、統一教会の信者だった、ということを意味する。
もっと言えば、先程の文脈からして、こういった「反左翼」の連中とは、
なんじゃないのか、という疑いがある。つまり、トロツキスト的な「世界同時革命」的、「永続革命」的なマインドの
- エリート主義
を心の奥に隠しているんじゃないのか、というのが疑われるわけである...。