「おもちゃ」とパソコンの違い

ここのところ、XBOXが「新しいコンソール機を発売するのか?」と、気色ばんでいる

が注目されている。これは、

だけど、XBOXのゲームが遊べるよ、ということを「売り」にした携帯ゲーム機だが、まあ、見た感じは、

  • ROG Allyシリーズ

に、windowsを載せたものってだけだろうな、とは言われている(マイクロソフトが、XBOXのゲームをwindowsで動かすみたいな取り組みは前からやってたんじゃないかな)。
つまり、「ROG XBOX Ally」は「ROG Allyシリーズ」と

  • 同じ

わけでw、今発売されている「ROG Allyシリーズ」を見れば、これがSWITCH2の「ライバル」になるようなゲーム機なのかは、すぐに分かる、ということだw
そう思っていたら、なかなか、よろしい感じの「比較」をやってくれている動画を見つけた。

m.youtube.com

この方は以前にサイパン2077をパソコンで遊んだことがあるそうで、このゲームを、ROG AllyとSWITCH2で比較してみようと思いたった、ということらしい。
この二つを比較して、なにが分かったかだよね。

  • ROG Allyは「ただの(ノート)パソコン」で、SWITCH2は「おもちゃ」。その意味は、前者は「パソコン用のソフトウェア」を「ただ実行しているだけ」。まあ、普通、パソコンはコンセントに電源をさして使うものだから、まったく動かないよねw じゃあどうするかって、「設定を変更する」ってわけ。つまり、「自分でカスタマイズしてなんとかしてくれ」の世界なの。対してSWITCH2は、そういった設定関係がほとんどない。つまり、「おもちゃ」だから、「こうやって遊んでください」の世界なわけね。
  • ROG Allyのソフトウェアは、「マルチ展開された、据え置き機で動かす前提のソフトウェア」なのに対して、SWITCH2のソフトウェアは、「SWITCH2の三つのモードそれぞれで、<最適>に動くように、ゲーム開発側がカスタマイズした、SWITCH2専用ソフトウェア」。早い話、前者は「コモディティ商品」なのに対して、後者は(SWITCH2の性能に対して「ベスト」なチューニングがされた)「ブランド品」。

ようするに、

  • ROG Allyは、量産化された「コモディティ商品
  • SWITCH2は、「SWITCH2<思想>を実現するために作られた」特注品

みたいな違いかな。まず、ROG Allyでサイパン2077という「ゲーム」を実行しようと考えたときに、ユーザーは

  • ほんとに動くのか?

から考えるわけだけど、この商品を売っている側から、「自分で考えて、自己責任で買え」と言われているわけね。あなたが判断してね。動かなくても文句言わないで。動かなくても、返品しません、って。
そして、なんとか頑張って、動くようにしたとするじゃない。そうした場合に、

  • 本当にそれは、「作った人」が、私たちに見せたかったゲーム

なのかが分からないの。これは、ただ「動いた」だけで、ものすごい解像度が低くて、まったく画面が見えないかもしれない。でも、動いてはいるわけだから、ゲームを最後までできる。そして最後までゲームをやって

  • 最低のゲームだったね

という感想になるかもしれない。そうすると、ゲームを作った側は「あなたは、私が意図したゲームのハードの性能でゲームをやってないんだから、ゲームレビューをやめてください」って言ったって、そう思っちゃったんだから、仕方がないよねw
これに対して、SWITCH2は、このゲームを作った人がSWITCH2で「テスト」しているので、「この程度の性能だけど、おもちゃだし、まあいっか」と最低限の妥協をしたものが提供される。だから、遊ぶ側も「ここまでの品質で遊んでほしいんだな」というのが

  • 分かる

わけで、まあ「平和」だよね。
ROG Allyは「ただのパソコン」だから、パソコンにゲームコントローラーをつけただけだから、当たり前だけど、バッテリーが「ものすごい勢い」で減っていく。これじゃだめだってことで、プロ版が発売されたんだけど、今度はバッテリーを二倍にした。まあ、二倍にしたら、

  • 大きく

なるわけで、持ち運ぶにはどんどん、ごっついものになってる。
ここに、PS5、XBOX、Steamの「迷走」が現れている。これらの戦略は

だった。一番分かりやすいのが、PSポータルだけど、このゲーム機でゲームを動かさない。ストリーミングで、インターネット上のどこかにある「マシン」で動かしたゲームの

  • 映像

をPSポータルに写す。こうすれば、PSポータルに巨大なGPUを積まなくてすむ。しかしこのアイデアは、別に

でいいよね、ってことになる。しかし、弱点がある。それは、インターネットの「通信速度」だ。インターネットは必ず、トラフィックの速度に上限がある。そもそもトラフィックが混んでいるときは、無限に遅くなる。つまり、リズムゲームやアクションゲームに向かないのだ。
しかも困ったことに、PS5には「パッケージ版」が存在する。しかし、家にあるPS5のディスクを外にいて入れ替えられないw つまり、言っていることとやっていることが

  • 矛盾

しているw しまいには、PSユーザーさえ「パッケージ版をやめて、ダウンロード版だけにしたらいいんじゃないか」と言い始める。実際、Steamにはパッケージ版は存在しない。しかし、パッケージ版を廃止すると、Steamとの違いがなくなる。つまり、PS5は「いらない」ということになりかねない。
実は、SWITCHも、「クラウドゲーム」が存在する、数は少ないが(バイオハザードがそうだったかな)。ただしこちらは、あくまでも、それぞれの単一のゲームが、「クラウドゲーム」となっているだけで、プラットフォーム自体をクラウドにしていない。
そもそも、PS5、XBOX、Steamは、「こっち」の戦略だったはずなのだが、思ったほど、この機能は使われていない。売れていない。そこで、

  • SWITCHにすりよってきた

わけだ。その一つが、steam deckだ。これは完全に、SWITCHの真似だ。つまり、「クラウドゲームじゃない」。ハンドヘルドだが、

  • パソコン

であることには変わらない。steam deckでは、steamという「PCゲーム」を遊ぶ。しかし、今度はsteam側が、それぞれのsteamのゲームに対して、

  • 動作可否

ポータルサイト上で公開している、という奇妙な状況になっている。つまり、買ってもいいけど、動かない「かもしれない」けど、一応の目安として、動作可否一覧を公式として情報提供するよ、となっている。つまり、steamの新商品で、steam deckで遊べない商品が

  • 大量にある

という、意味が分からない状況となっている。そう。「動かないゲーム」と言ったが、

にすれば遊べるよね、というわけで、事実、GeForce Nowという「クラウドゲームアプリ」が動作して、ここで、クラウドゲームがやれるw
そう。ようするに、steam deckもROG Allyも

  • パソコン

だ。パソコンだから、そのゲームが遊べるか遊べないか、あらゆる判断が「自己責任」になっている。ただし、パソコンだから

  • サポート

は受けられる。困ったら、質問をすることは可能だ(ちゃんと正規のルートで買っていれば)。まあ、外国のメーカーだから、英語で質問しなきゃダメかもだけど。ただし、このサポートは

  • 期限

がある。そう。企業向けのソフトウェアと「同じ」なのだ。企業にとって、ソフトウェアが動かなくなることは、業務の停止を意味するため、そのソフトの使用は、多くの場合、その「サポート期限」と同じタイミングとなる。
まあ、こういう「世界」の常識でやっている、カテゴリーの商品だよね。
じゃあ、「これ」が、SWITCH2のような「おもちゃ」にまで敷衍することは、どこまで納得できるだろう?
steamは、MODというパッチを使うことが許されている、とされている。というか、MODの「有料販売」のプラットフォームをsteamが用意しているくらいに認められている。
ところが、である。
これによって起きる、さまざま「トラブル」に対して、steamは一切の関与をやらない。つまり、あらゆるトラブルは、開発メーカーとユーザーの

  • 相互

で解決してください、という立場なのだ。そう「プラットフォーマー気取り」ってやつだw ゲーム開発メーカーがどんなに「MODの開発や使用をやめてください」と言っても、ユーザーが従わなかった場合でも、steamは一切の関与はしないで、ただただ、MODの有料販売による寺銭だけは要求するw
最近は、SWITCHのサードパーティ企業も、「マルチ展開」と言って、各プラットフォームに同日に、同じ内容のゲームソフトを発売するようになった。その理由は、単純にそっちの方が儲かるからだ。しかし、SWITCHは上記のように

  • ハンドヘルド

だ。他のプラットフォームとは事情が違う。当然、開発メーカーはSWITCH/SWITCH2向けの「カスタマイズ」が必要になる。しかし、ゲーム開発メーカーはこれを嫌がる。なぜなら、「芸術作品」として見るなら、

  • 最高品質

から落として販売しなければならないことは確かだから。モブの人数を減らしたり、遠景をぼかしたりするのは、「芸術家」としては心苦しいわけだ。だから、ゲーム開発者は

  • SWITCH/SWITCH2は早く滅びろ。そうすれば、PS5、XBOX、Steamしかなくなるから、お金のない家庭も「仕方なく」高額のPS5、XBOX、Steamを買わざるをえなくなって、PS5、XBOX、Steamが売れる

と考えているわけだw まあ実際は、SWITCH/SWITCH2がなくなれば、たんに、みんながゲームをやらなくなるだけで、PS5、XBOX、Steamを

  • わざわざ

買ってまでゲームをやろうなっていう「ライトユーザー」は、

  • どこにも存在しない

んでしょうけど、まあ、「芸術家」さんは、いろんな夢を見ますわなw
最近、PS5から噂があって、どうも開発キットに「低電力モード」が追加されるらしい。おそらく、例の

  • PSP2

が、いよいよ現実味をおびてきた、ということなのだろう。早い話、

は失敗したのだ。売れない。売れないで、SWITCH/SWITCH2のような「ハンドヘルド」が売れる。まあ、クラウドゲームって言って、携帯ゲームですって、

  • 家の中でしか、まともに動かない

って知ってて、はたして、何人の人が、PSポータルなんていうゴミ屑を買いますかねw
もともと、SIEは過去に、PSPや、PSVITAでの失敗の経験が、ハンドヘルドゲームにはある。それは、PS3PS4向けのゲームの開発を、会社の「高グラ路線」に従ったために、こっちを優先したために、

  • PSPPSVITA向けのゲームの開発(最適化)が「後回し」になった

ために、まったく、こっち向けのゲームソフトが作られなくなった、という。これに対して、今回は

  • 小電力モード

という形で、なんとか「開発工数を減らそう」という意図なのだろうが、これが、明らかに、サードパーティ

  • マルチ展開

と「矛盾」した動きであることが、注目されるだろう...。