2018-01-01から1年間の記事一覧
江戸城無血開城から、明治政府の成立までに、イギリスの外交官が深くこの過程に関わっていたことは今では知られている。そして、その一人として、アーネスト・サトウという人が、まあ、彼の外交官の間の日記のようなものが、岩波文庫にもなっているわけで、…
最近のネットニュースの話題であるが、人気のコンサートのチケットのネット販売で、9割がボットだったということで、ボットの撲滅に取り組んだ、というのがあった。このボットは、難読文字の画像も、機械学習で突破するんだ、といった記述だったと思う。 例…
ようするに、アニメ「SSSS.GRIDMAN」は、まあ、細かいところはともかくとして、大まかにその内容を整理すると: 「あかね」がこの世界(CW)を作った。よって、この町、怪獣、学校、祐太、六花、内海だけでなく、この町の全ての人が「あかね」が作った。 た…
今回の、東浩紀先生の、ゲンロン社長を辞める辞めない騒動、ツイターの鍵かけ騒動、「自称」鬱騒動については、どうぞ、5CH辺りを検索されてみられれば、少しは状況は分かるであろう。 しかし、私はそれ以前に、東先生の主著である『観光客の哲学』は、典…
今年、一番の感動的な「事件」はなにかと考えると、アニメ「宇宙よりも遠い場所」が、ニューヨークタイムズのベストTV番組(海外部門)の10作品の一つに選ばれたことではないだろうか、と、少し変化球で攻めてみたくなる。 しかし、どうやってニューヨーク…
少し前に、杉田水脈議員による、例の「生産性」発言によって、最終的には、雑誌「新潮45」を休刊に追い込み、今は彼女自身も、活動を自粛し、おとなしくしているようだ。 しかし、彼女の問題は、それ以前から、さまざまに言われていたわけで、彼女は別名「…
まあ、あまりどうでもいい話ではあるのだが、以下のブロゴスの記事を読んでいて: 「"バイク止める場所がないので敷地内には入らないでください"というようなのは施設管理権の行使だが、"校則に従わなければいけない"という法律はない。だから例えば"髪の毛…
リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」論は、物理学決定論者にとっては、人間の本性は 遺伝子 だったのだ、ということを説明したものとして受けとられたのであろう。つまり、遺伝子の コード列 が人間を、ほとんど「本質」において決定している、と考…
私が「生得的」という表現に違和感を覚えたのは、もちろん、生物進化学に関係してであったが、しかし、その違和感は、行動経済学や進化心理学という形で、ほとんどの 文系 の分野を「汚染」しているんだな、ということを知ったとき、驚愕を覚えたわけだが、…
そもそも数学は、数学基礎論や数理論理学が示してきたように、 無定義述語 によって構成される モデル理論 になったわけで、あとは「それ」がどういった構造を表現していると解釈できるのかに還元されてしまった。 このことは、かなり本質的な話になっていて…
今週の月刊文芸誌『新潮』に載っていた、東浩紀先生のエッセイであるが、ようするに東先生は小さい頃から「悪」について考えてきた、と。「悪」について考えることは自分の仕事のライフワークなんだ、と。まあ、こういった「自分語り」は、どうでもいいのだ…
よく、生得的ということが言われる。カントで言えば、アプリオリということになるが、ようするに遺伝子のことを、こういった文脈では言いたいようである。三つ子の魂百まで、ではないけど、親の七光というわけで、頭のいい家系は子どももそうで、逆もまた真…
去年から続いていた、米中貿易戦争は、ここのところ「ファーウェイ問題」という形で、アメリカが自らの 本音 を暴露し始めているのにも関わらず、なぜか日本の知識人の反応はまったくと言っていいほどない。 5Gの標準となるシステム符合は現在、次の3つが競…
相模原事件の植松容疑者が、日本の「国の借金」が膨大で 日本の危機 なんだ、と主張していたことは、いかに 財務省が国民をマインドコントロールしていたか という意味でも、犯罪的な財務省の「行為」だったと言わざるをえないのではないか、と考えているわ…
例えば、警察や消防署を考えてみよう。こういった組織(公的機関)も、他の企業と同じように、高卒や大卒の子どもたちを 新規採用 しているわけであるが、戦後をさかのぼっても、こういった組織の新卒採用率が、他の企業に比べて、劇的に下がった、といった…
なにを、そんな古典的な問題に答えようとしているんだ、と思われるかもしれないが、フランスのバカロレアっていう哲学の試験問題があって、まあ、こんな問題がそこで出されても不思議はないな、と考えていたら、少し、これについて答えてみたくなった。 Q:…
もう一つ、深夜アニメで非常に多い設定が、主人公が20歳に至っていない学生。というか、「子ども」だ、というところにあると思われる。 戦い 決闘 戦争 が行われる「自然界」を描きながら、そこで「闘う」のは、あくまで「子ども」なのだ。 例えば、アニメ…
この前から、経済学における自由競争(=自生的秩序)と、生物学における進化論は違うものだ、ということを書いているわけだが、このことは、深夜アニメにおいて、さまざまに 戦い 決闘 戦争 が描かれながら、その結果における「死」に、正面から向き合わな…
少し歴史的な哲学の話から始めてみたい。 私たちが「哲学」と言うとき、そのほとんどは「ニーチェ」のことを言っていると考えてよいだろう。しかし、このことが何を意味しているのかを考えるとき、この話は少しも自明ではなくなる。 さて。ニーチェは何を言…
この前、進化論と、経済学者のハイエクの「自生的秩序」は、まったく違った概念だ、ということを書かせてもらったのだが、世の中には、このことを「混同」させるような、いわゆる 自然主義 を標榜しているような、哲学者のみなさんの言説が溢れているわけで…
今回の、徴用工問題の話は、そもそも、日本側の視点においては、例えば、中国においては、徴用工の方々と日本企業が「和解」をしようとしていることから分かるように、そもそも、それなりの「人権問題」として、大変な時代を生きられた、韓国の方々に、それ…
ときどき、日本人には「悪魔」としての 本質 があるんじゃないのか、と疑いたくなるときがある。その一番分かりやすい例が 終戦 の時であって、それまで、鬼畜米英で、みんなでアメリカを倒そうと言っていた、学校の偉い先生たちが、次の日から、今日から日…
東京医大の入試における、女性差別問題は、私はこの問題が起きた最初から、少し「違和感」をもっていた。というのは、例えば、けっこう早い段階で、実は「年齢差別」もあったことが分かったからだ。ようするに、なんらかの理由で、留年をした生徒や、それ以…
アメリカの民主党が、 左翼ではない ことは自明なわけで、なぜなら、ハリウッドの「お金持ち」たちが、こぞって賛意を示しているのだから、こんな「お金持ち」たちが左翼なわけがない、というわけで、彼らをなんと言うかというと リベラル と呼ぶらしい。も…
ここのところ、中国で導入が噂されていた「社会信用システム」であるが: しかし中国では、政府がより広範な「社会信用システム」なるものの構築を進めている。人々を日々の行動などさまざまな基準で採点し、14億人いる中国国民の「信用度」を査定することが…
グールドの「適応主義」批判は、むしろ、「進化」という言葉の一般的な使われ方からもたらされる、この社会全体の 差別 の問題を主張していたはずであるのに、なぜか人々はその問題を軽視し、グールドvsドーキンスが、どっちが「勝った」のか、反進化vs進化…
この、1994年の初版の本について語ろうと思うのは、ここでとりあげられている問題が、むしろ 現在 論じられている、「言論の自由」の 原点 のような議論が見られるからだ。そのことは、別に「偶然」ではない。なぜなら、こういった「言論の自由」を主張…
今、ニュースは、日産のカルロス・ゴーン会長の特捜による逮捕の話でもちきりであるが、この話はどこか「うさんくさい」わけで、おそらく、日産社内の「クーデター」が実際のところで、それには、ルノーのフランス国家による持株比率を上げてきた近年の動き…
今週の、videonews.com では、田中信一郎氏を迎えて、なぜ日本の国会が おもしろくない のかを、詳細に分析している。 例えば、今の国会では、桜田義孝五輪相がサイバー法案担当でありながら、パソコンも触ったことがない、USBも知らない、といったことが…
2020年度から大学の英語入試の方式が大幅に変更になるそうだ。「読む・聞く・書く・話す」というわけであるが、民間の英会話教室の力を借りて、「聞く・話す」を「テスト」しようということなのだろうが、さまざまな批判が行われている。 日本の英語教育は、…