2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

日本国家に今何が起きているのか?

今の安倍政権というのは、完全の安倍総理を「中心」とした人脈(そこには、日本会議的な人たちも含む)によって、 クーデター が起きているのだろうと思われる。そこにはもはや、自民党、野党、官僚の垣根もない。 安倍周辺 その他一般 という区別しかない。…

アニメ「バンドリ」をどう評価するのか?

アニメ「バンドリ」も、ゲームから始まっているからなのか知らないが、どうもストーリーが、なんとも言えない「てざわり」であることが、どうしても気になってしまう。 「かすみ」はその学校の中等部に通っている妹の影響で、地元とは別の学校に通うようにな…

田原彰太郎「カント的行為者を文脈に位置付ける」

よく、道徳と 倫理 は「違う」ものなのではないか、といった議論がされることがある。それは、柄谷行人の『探究』において、一般的なものと単独的なものが区別されていたように、後者にはどこか 個人的関係 とでも言ったらいいと思われるような、その人個人…

功利主義とカント哲学の違い

言うまでもなく、功利主義は一般の(カントなどの)道徳理論とは違っているわけだが、そういった場合、どこにその違いの 中心 を置くのか、というところにポイントがあるように思われる。 功利主義は、カントの道徳理論のような「規範的」なものを基本的には…

カンタン・メイヤスーの語るカント

さて、鳴り物入りで紹介された、カンタン・メイヤスーの『有限性の後で』は、その後、一体、どれだけの人に読まれたのだろうか? 私はその「反響」をまったく知らない。というか、私にはこの本は、根本的になにか、壮絶な勘違いしているとしか思えないわけだ…

<同情>は道徳の基礎になりうるか?

人ならだれもが「同情」する、と言うとき、この「同情」という人間の機能さえ なんとかすれば 理想の「ユートピア」社会が実現できるのではないか、といった空想を行う人たちが現れてくる。 しかし、こういった主張は古くは、ルソーから、ショーペンハウワー…

ISと武器

3・11の福島原発の低線量被曝について、当時言われたことは、その「放射性物質」についての「特徴」であった。確かに事件は「悲惨」ではあるが、一つだけ救われることは、放射性物質が放つ「放射線」は、測定器があれば測定できるというところであって、…

競争社会の成れの果て

よく「競争」は「正義」との関連で言われる。大学受験は、ペーパーテスト一本の勝負の方がいい。なぜなら、それが「公平」だから、というわけである。むしろ、これ以外の「正義」はありえない、と。 しかし、統計的によく言われるように、実際の大学入学の分…

韓国戦

先日の、サッカー日本代表の韓国戦は、そのあまりにもの「負けっぷり」のひどさに、いい加減、日本ブランドの崩壊を思わせる印象を受けたわけだがw、そして、ここぞとばかりに、フリーのサッカージャーナリストたちが、監督辞めろ、の気炎を吐くという、な…

柄谷行人は結局なにをやっているのか?

山川賢一さんが、以下のブログの記事で、いかに柄谷行人が「おかし」いか、といったことについてまとめられているわけだが、私なりに気になった点を以下ではまとめておきたい。 この方については、何度かこのブログでとりあげたが、基本的に東浩紀先生の問題…

藤本忠『時間の思想史』

カントの純粋理性批判が、空間・時間の、ニュートン力学的なベースの上に構築されたものと解釈されることには、一定の正当性があると言わざるをえないわけだが、だとするなら、特殊相対性理論や量子力学が一定の正当性を獲得したこの現代において、こういっ…

城戸淳『理性の深淵』

結局のところ、カントの何が新しかったのだろう、と問いなおしてみると、なかなか難しくて、というのはカントの議論のなにが「成功」しているのか、という問いそのものが難しかったりする、という状況もあるわけで、まあ、なんと言ったらいいのかな、といっ…

千葉清史「「物自体は存在するか」という伝統的な問題の解決によせて」

カントが物自体ということを言ったことについて、同時代からさまざまに批判があって今に至っているわけだが、アリソンの『カントの自由論』というのが翻訳で読んでいて、その物自体そのものの「解釈」が幾つかあるというところから始まっている、ということ…

八木雄二『カントが中世から学んだ直観認識』

カントの純粋理性批判は、まあ、いろいろと書いてあるのだが、その 中心 は最初にある、空間・時間の、アプリオリな純粋直観形式の議論と、第一アンチノミーにおける、空間・時間の無限性の「矛盾」の議論にあると思われる。 しかし、このことはよく考えてみ…

映画「否定と肯定」から考えるいろいろなこと

昨日、日比谷でこの映画を見たのだが、そもそもなぜ23区ではここでしかやっていないのだろう? まあ、どうでもいいのだが。 ホロコースト研究者である、ユダヤ人の女性の歴史学者であるデボラ・E・リップシュタットは、イギリスの歴史家デイヴィッド・ア…

ガルパンについて語ること

さっそく、劇場版最終章第一話を映画館で見たが、これは以前にも同じようなことを書いた記憶があるが、ようするに 戦車が動いているところ 戦車が大砲を撃つところ を描く<ため>の作品なんだよね。つまり、こんなアニメは今までなかったんだ。こんなに戦車…

新潟のJ2降格

新潟という、ここ何年か、J1の最下位周辺をうろうろしていたチームが、今年はJ2に落ちたといっても、だれも驚きもしないし、関心もないのだろう。それは「弱いから負けたんだ」と言われればそうなのだろうし、別にそれを否定したいとも思わない。サッカ…