2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

NHK「知るを楽しむ・野村克也特集」

今の楽天の野村監督は、好き嫌いのいろいろある人だと思うが、この年齢まで、よくやってると思う。 野村は、野球の特徴として、その非連続性に求める。つまり、野球は、ピッチャーが一球投げるたびに、試合が「止まる」のだ。これは一体なんなのか。つまり、…

デスノートがアメリカ上陸

とうとうアメリカで、デスノートのブームが起きそうなんだそうだ。アメリカの不況で元気ないみたいだしね。 まあ、アニメとか、実写の映画とかいろいろあるけど、やっぱり原作の漫画ですね。これがどう読まれるか。 もともと、八神ライトの行動は、どう考え…

田岡俊次『北朝鮮・中国はどれだけ恐いのか』

あいかわらず、 で紹介されていた本。この本ではあまり主題になっていないんだけど、上記インタビューの後半で、国家の話がある。軍事の面からみても、今後、国家の存在は、どんどん薄くなるのではないか、と。 もともと、国家があって、軍隊が他国を侵略す…

田原吠

後期高齢者医療について、田原が吠えてたな。 「75歳以上で、医療費が3割。11億円で、今回の改正で、そのうち、4億円を若者、1億円を75歳以上。これのどこが、姨捨山か。じゃあ、5億円を若者、0円を75歳以上にしろっていうのか?」 田原っての…

「靖国」

映画「靖国」を見た。あいかわらず、おじいちゃん、おばあちゃん、が3分の2くらいいたんじゃないだろうか(英語の字幕があるんだけど、いろいろ聞き取りにくいんで、日本語の字幕があった方がそういう方にも親切だったんじゃないかな、と思ったけどね)。…

民族主義的左翼

前にさんざん、稲田という人の悪口を書いたが、この人の語っているものを読んでなかったので、当事者の発言をふまえてなにか書こうかなと思って、 日本を弑(しい)する人々−国を危うくする偽善者を名指しで糾す作者: 稲田朋美,八木秀次,渡部昇一出版社/メーカ…

山川偉也『哲学者ディオゲネス』

ディオゲネスといえば、 ギリシア哲学者列伝 上 (岩波文庫 青 663-1)作者: ディオゲネス・ラエルティオス,加来彰俊出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1984/10/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 29回この商品を含むブログ (28件) を見るギリシア哲学者列…

中島みゆき「最悪」

さて、中島みゆきの数多い曲の中で、ひとつを選ぶとするなら。といっても、あまり知らないんだよな。 でも、その中でも、この曲をあげておこうかな、と。 なにもかも失くしてもこいつだけはと昨日のようにギターを抱き寄せれば ジョークの陰にうずめた歌ばか…

女子アナ自殺

元TBSのフリーの女子アナが自殺したそうだ。これからも、いろいろな情報がはっきりしていくのかもしれないし、このままこの話は、しりつぼみになっていくかもしれない(ほんとに自殺なのかもよく分からない)。 しかし、ネットを毎日見ている私たちにとっ…

朴倍暎『儒教と近代国家』

前にもちらっとふれたのだが、この本の感想である。 まず、明治憲法第四条に対しての分析が載っています。 恭て案ずるに、統治の大権は天皇之を祖宗に承け、之を子孫に伝ふ。立法・行政百揆の事、凡そ以て国家に臨御し、臣民を綏撫する所の者、一に皆之を至…

再び『倫理21』について2

また、 倫理21 (平凡社ライブラリー)作者: 柄谷行人出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/06/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 22回この商品を含むブログ (37件) を見る ですが、最後の、 第12章 生れざる他者への倫理的義務 についてです。 若いマ…

アーネスト・サトウ『一外交官の見た明治維新』

例の、アーネスト・サトウの日記である。これを見ると、かなりの外国人が、幕末に、かなり重要な立場で活躍しているんですね。 そもそも、ロシアが、日本の沿岸に来て、ペリーが来て、フランスが幕府と組んで、それで、イギリスと長州が戦争した後、薩長は、…

松屋の山かけヅケ丼

なんだあの刺身は。まるで、ゴムの板、噛んでるみたいだよ。久しぶりに、こんなの食べたな。あそこまでして、こういう店で、刺身を出したいか。

再び『倫理21』について1

前にも 倫理21 (平凡社ライブラリー)作者: 柄谷行人出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/06/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 22回この商品を含むブログ (37件) を見る については書いたのですが、ちょっと、違った部分について書こうと思います。ま…

小島毅『近代日本の陽明学』

小島毅が、日本における、陽明学の与えた影響の推移について書いてある本で、大変興味深いのだが、一点、別の角度で、おもしろいことが書いてある。 なぜカントが明治時代の哲学者に好まれたのか?カントが理性の独立自尊を説いた哲学者だったからである。そ…

子安宣邦『伊藤仁斎の世界』

子安さんによる、伊藤仁斎研究の集大成のような本である。この本については、仁斎の原典まで調査していて、これはこれでおもしろいのだが、変なことが、あとがきに書いてあるんですね。 仁斎古義学のラジカリズムを仁斎テキストのラジカルな読みとして反復し…

大澤真幸「再び「自由を考える」」

大澤さんと、宮台さんというのは、どういう関係なんでしょうかね。橋爪大三郎のゼミで一緒だったんでしたっけ。なんだったか、共著だったか、共訳だったかしてたような気がしたけど。 大澤さんは、以下で、小室直樹を、ばっさりときってますね。 しかし、素…

見義不為無勇也

「義をみてせざるは勇なきなり」という論語の言葉である。こんな有名な言葉も、論語なんですね(論語「為政編」)。いかに論語がさまざまなところで、日本に影響を与えてきたかなんですね。 日本という国のなりたちを考えると、まず、日本神話の原点となる、…

天使

四川省の地震は、本当に、大変な被害になっている。何万人もの死者という報道まである。なかなか、厳しい状態のようだ。 我われ、日本人には、阪神淡路大震災での、5千人以上の死者を出した経験がある。あの悲惨な経験を思い出すものがある。あのときも、建…

本山美彦『金融権力』

なかなか、重い内容である。 私はいつも思うのだが、結局、保守的な考えを言う人というのは、いつも、その裏にある、さまざまな利権、つまり、経済的な動機を、その保守的な言動によって、表現しているんだろうな、ということだ。つまり、保守的なことなど、…

偽ノーベル賞=ノーベル記念スウェーデン銀行経済学賞

知っている人もたくさんいるだろうが(本山美彦『金融権力』で、詳しく書いてあった)、一般に「ノーベル」経済学賞と言われているやつは、ノーベル賞では「ない」。まっかな偽物なのだ。 そもそも、ノーベルは、自身の遺言状に、経済学賞を作れと、書いて「…

サイクロンと地震

大変なことが起きた。ミャンマーのサイクロン。四川省の地震。 なぜ、こういうことを繰り返してしまうのか。特に、地震は、阪神淡路大震災を上回るという話もある。人間にとって、なぜこれほどまで無力なのか。何ができるか。 それにしても、救助が遅くない…

宮台『靖国』論

以下は、社会学者の宮台さんのHPにある、今回の李纓という人のドキュメンタリー映画『靖国』にまつわる騒動について、彼が時事的に書いたエッセイ。 読んだ印象としては、あまり正面から論じているという印象を受けなかった(そもそも、宮台さん自身が、靖国…

NHKテレビ・ETV特集「人間国宝 弥生の謎に挑む」

鳥取県、弥生時代の青谷上寺地遺跡は、この10年くらいで発掘されはじめたみたいなのだが、特殊な粘土質の土地もあって、どんどん、さまざまな発掘がされている。 なによりすごいのが、これだけの木製品が、ほとんど無傷で出土されている。 番組の内容とし…

少年隊?

はてなを編集してると、リンク元という一覧が出てくる。そこに、はてなキーワードで「少年隊」というのが5回もクリックされてた。さて、私がそんなアイドルグループについて書くわけないと思ったら、「白虎隊の少年隊員」だってさ。この、自動リンクもだい…

倉西裕子『「記紀」はいかにして成立したか』

これまた、なかなかおもしろかった。初版2004年とあるから、比較的最近の本だ(ちょっと読みにくいのが欠点だな。文章が下手なのかな。いくら読んでも、結局何が言いたいのかが整理されてこない)。 ようするに、「記紀」には、元ネタがあっただろう。と…

藤田議員の国会質問

民主・藤田議員の9・11事件に関する国会質問だそうだ(2ch の記事で知ったレベルですが)。 事件の真相は知らないが、こういうものが国会で質問できる日本というのは、ちょっとすごいね。

神野志隆光『古事記と日本書紀』

いやあ、おもしろかった。古事記、日本書紀、について考える場合の、決定版くらいの内容じゃないですかね。さすが、新書だ。著者の集大成と言ってもいいような内容じゃないですかね。 本居宣長『古事記伝』の古事記解釈が、かなり、牽強付会であることが書か…

平泉澄「眞木和泉守 楠子論講義」

前にも少し書いたんですけど、改めて、まとめておきます。 ここで、平泉は、楠木正成を、礼賛する。もちろん、彼が死んだって趨勢になんの影響も与えないし、後醍醐帝の南朝はジリ貧で、完全な死に体、無駄死そのもの。 しかし、逆なんですね。こうやって、…

今村仁司『儀礼のオントロギー』

今村仁司の本である。さまざまに、儀礼について考察している。 ようするに、礼という行為は、人間がこの世界に存在する限り、絶対に存在する、と言いたいようだ。 しかし、犬などの集団でも、リーダーへの恭順のポーズをとりますよね。権力者にぬかづくこと…