2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

なんとも困った中二病

アニメ「Fate/Stay Night」を見て、つくづく思ったのは、この中二病において、ドーテーチェリーボーイたちの、 少女幻想 ではないか。戦闘美少女とは、ドーテーボーイの、おぼこ、な処女幻想を「守る」ことだけを願う。たとえば、セイバーは、この現代の日本…

渋谷望『魂の労働』

だれでも考えることは、個人に問題があるのであれば、その問題を、 上位機関 が面倒をみればいいのではないか、ということである。下が困っているのであれば、上がそのアラートをキャッチして、手当すればいい。 しかし、これは、逆についても言える。 働き…

ジャン・ボードリヤール『消費社会の神話と構造』

このあまりにも有名な本を実際に読んだ人というのは、どれくらいいるのだろうか。 例えば、著者はこの「神話」について、端的に述べている場所がある。 経済学者は、公共サーヴィスと私的サーヴィスをまったく区別しないであらゆる種類の生産物のサーヴィス…

アニメ「CLANNAD」についての雑考

アニメ「CLANNAD」 CLANNAD Blu-ray Box【初回限定生産】出版社/メーカー: TBS発売日: 2010/04/30メディア: Blu-ray購入: 3人 クリック: 75回この商品を含むブログ (24件) を見るCLANNAD AFTER STORY 1 (初回限定版) [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン…

松宮健一『フリーター漂流』

(私は、今、フリーターや、失業問題について考えるための、知を欠いている。以前も、何度か、このブログで考えたこともあるが、まあ、その程度、ということである。 だから、ここで考えたいことは、そういった俯瞰的なヴィジョンではなく、もう少し、違った…

水野和夫『超マクロ展望 世界経済の真実』

萱野稔人さんとの対談。 よく経済を、マクロとミクロに分ける。しかしそれはなぜだろう。同じ経済の問題をなぜこのように分けるのか。それは、多くの場合、「実証」研究の都合の関係から、こういった分け方がされているように思われる。 たとえば、物理学を…

日本人という「あいまい」な輪郭

日本人がなぜ、外国語を話すのが苦手なのかを、この前は、日本語の音節言語にある、と考えた。つまり、常に、子音と母音がペアで発音され、子音だけ、という発音が日本人には、「理解ができない」。 たしかに、こういったことがあるのだろうな、と思わなくも…

三中信宏『進化思考の世界』

進化論が、日本に紹介された時期と、明治維新は、ちょうど重なる。明治の文明開化の時期に、一緒に、日本に紹介される形になっている。 この事実は、何を意味しているのであろうか。明治の文明開化の時期に、日本に その他のさまざまな、文明の利器と一緒に…

大澤信亮『神的批評』

うーん。なかなか批評しづらい批評ですねー。 掲題の本にもあるが、著者は、NAMの「中の人」として、その解体にも立ち会った人間として、そこに、総括がなかったことを「総括」する。 NAMの失敗以来、日本文学における柄谷行人の権勢は完全に地に落ち…

フィリップ・コトラー『コトラーのマーケティング3・0』

私たちは、お金儲けをすることが、実際には、なにをしていることになるかを考えることは、日常にはない。日々の忙しさに、毎日を追われ、結局、それはなんなのか。考える前に、その日は終わる...。 ちょっと待ってくれ。もうそこまで、喉元まで出かかってい…

セス・ゴーディン『パーミションマーケティング』

私たちは、よくもまあ、生まれてたら今まで、あきもせず、よくもまあ、これだけの 広告 を消費してきたものだろうか。テレビをつけて、チャンネルを民法に合わせれば、何分おきかには、必ず、見ていた番組とは、なんの関係のない、自分には どーでもいい あ…

ベン・メズリック『facebook』

この本は、フェイスブックを作った、当時のハーバード大の学生、マーク・ザッカーバーグを中心とした、フェイスブックが作られ、世に広がっていった、そのサクセスストーリーに関わった人々の物語になっている。 この本の大きな特徴は、作者マークを「カリス…