2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

小島毅『父が子に語る近現代史』

私が「礼」という言葉が気になりだしたのは、この方の以下の本を読んだころからでした。 宋学の形成と展開 (中国学芸叢書)作者: 小島毅出版社/メーカー: 創文社発売日: 1999/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る この本自体は、宋の時代を…

金谷治『易の話』

この、昔に書かれた、易経の紹介本を読んでいて、ある、インスピレーションが浮かんできた。もちろん、世間の人には、ぴんとこない話をまた、してしまうのだろうが、どう思われようとかまわない。関係ない。 儒教に興味をもち始めてから、しきりに思ってきた…

小寺裕『和算書「算法少女」を読む』

掲題をみて、なんのことを言っているのかを分かる人は少ないだろう。それを説明するにはまた、少々、話が混み入ってくる。 算法少女、という本は、二つある、掲題の文庫が解説をしている、江戸時代の、和算書、と、1970年代に、発表された、児童向け文学…

Rie fu「君が浮かぶよ」

「DARKER THAN BLACK」も、だいたい今までの、ストーリーは分かった。最近のは、YouTube で、容易に見れましたね。 まあ、見ても、よーわからん感じでしたけど(インがヘイに「私を一人にしないで」で、どーなったんでしたっけ?)。 逆に、みょーに気になる…

平松伸二『ブラック・エンジェルズ』

西洋文明において、善と悪、という対立軸は、自明のものと、受け取られる。 アニメの、ポケモン、がアメリカにおいて、さまざまにストーリーを変えられて放送されたというのも、もっと、善悪が分かりやすいように「しなければならな」かったからと言われてい…

太田尚樹『東条英機』

東条英機といえば、戦中末期、ほとんどの、要職のトップに君臨した、他の国々の人々のだれもが、日本の「独裁者」と思っていた人である。しかし、この本を読むと、えんえんと書いてあるのが、いかに彼が「凡庸」であったか、である。 この違いはなんなのだろ…

米原謙「日本ナショナリズムにおける"アメリカの影"」

とうとう、アメリカの大統領、オバマ、が日本に来る。 その意味はなんだろう。 vvこれは、小泉ブッシュの蜜月関係の時期に、ブッシュが来るというのとは、まったく意味が違う。こんなものと比較するな、というくらい違う。 それは、オバマ、という久しぶりに…

「紙屋悦子の青春」について

もちろん、この、戦中日本の「構造」については、多くのことが語られてきたし、実際そこには、重要な視点がある。 しかし、私は、そういうものに、ほとほと、あきてきたし、根本的に「違う」んじゃないかという思いが、どうしても、ふつふつと湧いてきてしま…

月の思想

私はここに、「月の思想」を立ち上げる。 月、とは何か。 月とは、太陽で「ない」ものである。 太陽神、としての、アマテラス、は、現前たる存在として、この日本を、かく、あらしめてきた。 雨の日も、風の日も、嵐の日も、いつも、その後には、太陽は、そ…

菊澤研宗『戦略の不条理』

「経営学」、というものが、長く、ビジネススクールなどで、教えられてきた。 (例えば、古典的なその思想を代表する人として、著者は、エリック・ウィンスロー・テーラーの名前をあげる。) この、アメリカや日本における、高度成長期に発展した、(工学的…

「DARKER THAN BLACK」

今、第二部が始まっていますね。 今回、ShowTime で、「第一部 黒の契約者」を見ている。 だいたい、第15話以降を、ちょっと見ようとしているところ。 ストーリーについては、wikipedia がよくまとまっているんじゃないか。 舞台は、ほぼ、現代の、東京(…

ご批判の応えにかえて

「ハウジングプア」という本の紹介のところで、一つ、コメントがありました。短かいものですが、それをみて考えたことだけを書いておきます。 まず、このコメントは、たいへんバランスのとれた、正確な記述をしてもらえたと思っています。正直に言いまして、…

スディール・アラヴィ・ヴェンカテッシュ『アメリカの地下経済』

私は、今この本を、たいへん興味深く読んでいる。 著者は、アジア系の人であるが、シカゴ大学の大学院の頃から、シカゴのサウスサイド地区のゲットーを、論文に書いていた、という。しかし、ゲットーとは、ワーキングプアがっ長い間そこから抜け出せないまま…

山田昌弘『迷走する家族』

私は、ちょっと前に、自殺保険という表現をした。しかし、これは、少し正しくない。最近も、法律は改正され、生命保険は、2年以内というガードをかけて、保険金支払いのガードをされていると言う。当然、業界も、さまざまな問題に、無関心ではおれない、と…

さらちよみ『ヒのカグツチ』

(一つ前に、非常に重要な問題をとりあげただけに、その後、こういった、「どーでもいー」ことを書くのは、少し、気がひける。自分にはまだ、時が熟していないのだろう。自分の非力をわびたい気持ちだ。いつか、その日が来るのを待つしかない、そんな気持ち…

李珍宇『罪と死と愛と』

つい最近、大変に、重要な本が出版された。それが、 越境の時―一九六〇年代と在日 (集英社新書)作者: 鈴木道彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/04メディア: 新書購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (30件) を見る である(特に、その、第二章…