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ホモ・リメンバリング

有名な、プラトンのパラドックスはこうだ。人間は知っていることしか知らない。その意味は、もしもそれを知らないなら、それを知ることはできないから。 そこから彼の「イデア論」が生まれていると言ってもいい。 このパラドックスは本質的である。それはこ…

「表現の自由」の定義

もしも、「表現の自由」が なにを言ってもいい(どんな表現をしてもいい) ということなら、暴力だって、一つの「表現」と考えられなくもないのだから やっていい ということになるだろう。しかし、前回も書いたように、憲法第21条の英語版では、 forms of…

映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝」について

まあ、あまり不謹慎なことを書くのもどうかと思うわけだが、金曜日に公開され、土日なんとか見たいなと思っていて、ネットで席の予約をしようとホームページを眺めていたら、土曜から日曜の夕方までびっしりで、前列のスクリーンの目の前しか空いていない。…

司馬遼太郎史観

そもそも、司馬遼太郎に「史観」なんてあるのだろうか? これはもっともな主張であるが、ここで、そう呼んでいるのは、実際の司馬遼太郎のことというより、 日露戦争までの日本は「素晴しい」が、それ以降(つまり、WW2で)日本は堕落した といった、ふわ…

世界の意味の終わり

伊藤計劃の遺作となった『ハーモニー』は、後半、奇妙な展開を見せる。それは、人類が 意識 がなくなる、と言うのだ。主人公のトァンは、「意識のない」世界を目指すミァハに抵抗して話は進むのだが、最終的には、この世界は「意識のない」世界になる。 とこ…

「表現の自由」は矛盾しているか?

表現の自由を「なにを言ってもいい」と同値だと考えると、次のような困った例が生まれてしまう。 差別発言は「表現の自由」から認められなければならない まず、これを考える前に、三権分立の近代国家がどのように作られているかを確認しておこう。 まず、近…

文系と理系の違い

文系と理系の違いとは、そもそも、日本の教育カリキュラムや受験学科の区別の関係で、日本の教育界が便利に使ってきた「意味」しかなく、本質的には無駄な区別だろう。 それは、理系を「自然」や「数学」の学問を考えようとする態度が、いかに筋が悪いかを意…

楽しい「差別」

東浩紀先生は、自分がなぜ大学教授を止めたのかを以下のように説明する。 抽象的にひとこと。「教室内も街路も同じ公共空間だ、政治家の教室内の発言への介入を歓迎する」という考え方は、個別の運動には好都合でも、原理的にはきわめて危険だと古い世代のぼ…

「パブリックアートの矛盾」についての誤解

以下の方のブログの記事は、「「パブリックアートの矛盾」という詭弁」というタイトルになっていながら、ここで問題にしている、宮台真司が指摘する意味での「パブリックアートの矛盾」を否定していない。 どうも宮台さんはパブリックアートの概念を,政府や…

日米韓の安全保障

ネット上では、韓国政府による、GSOMIA拒否に対するさまざまな意見がとびかっているが、基本的には、進歩派左翼の「親韓」は一貫していて、この問題でも、悪いのは安倍首相に代表される日本会議勢力で、韓国政府は一貫して 正義 であり、一つとして間違った…

大人をぶっこわせ

巷では、「NHKをぶっこわせ」で、かまびすしいが、NHKがどうのこうの言っているより前に、子どもたちは今、大変な事態に直面している。 この高校生が正常で、文科省とマスコミが異常なのだ。「高校生です。…高校生の生の意見を、文科省のトップや幹部…

消費税とインボイスと個人事業主

そもそも国民は、自民党に「投票」しておいて、消費税に反対なんて、むしがよすぎるわけであろう。だったら、自民党に投票するな。国民が戦わなければ、自民党はいっくらだって 庶民いじめ を続けるにきまっている。なぜなら、そもそも自民党とは、安倍首相…

青葉という人間

東浩紀先生は以下のように、京アニ事件を総括する文章の中で、「京アニ」とはなんだったのかをまとめている。 京アニは1980年代に創業した古いスタジオだが、一般的な知名度を獲得したのはこの15年ほどのことだ。視聴者の生活と連続したリアルな風景を舞台と…

「津田先生の言い訳」の補足2

少し、しつこいかなと思いながら、前々回、前回の何が問題だと私が思っているのかについて、改めて、もう少し細かいエビデンスをつけて、以下で説明したい。 @nekokumicho 津田大介氏の親友の東浩紀氏(※あいちトリエンナーレ企画アドバイザー)が経営する芸…

「津田先生の言い訳」の補足

前回の記事は、いろいろと論点が多くなったことで、指摘が増えてしまい、言いたいことが分かりにくくなったこともあり、今回は、津田先生がなぜ前回のインタビューで彼が「推薦」した出品者の名簿を公開することを禁止(検閲w)したのかの問題に、しぼって…

津田先生の言い訳

さて。あいちトリエンナーレの件については、津田先生は最近になって、さまざまなメディアで今回の事態の説明を発信している。しかし、彼自身が断っているように、これらは 公式 の発表ではない。つまり、彼自身の今回の役職の「立場」から説明をしているの…

自作自演乙

当たり前の話だが、今回の「表現の不自由展」には 当事者 がいる。つまり、この企画の実行委員であり、それぞれの作品の作者だ。彼らは、大村と津田による、彼らへの「一切の説明もなく」展示中止を決定した、その 非民主的なプロセス に対して抗議をしてい…

表現の自由という「形式」

ネット上ではさっそく、今回の津田大介の「テロリズム」に対して 出羽守 が跳梁跋扈しているw こういった「エリート」さんたちは、またまた、日本は世界から「遅れている」だとかw、日本を「愚民国家」とか嘲笑して、マウンティングをとって、だからポピュ…

あいちトリエンナーレで何が起きていたのか?

前回は、「津田大介「問題」」と称して、ブログ記事を書かせてもらったが、この論点について、さらに深掘りした記事が以下に載った。 「トリエンナーレが直接契約を結んだ参加作家はこの『表現の不自由展実行委員会』です。そのため、トリエンナーレと『表現…

津田大介「問題」

この津田大介という人間は、とんでもない、なにかの 責任者(=ドラッカーの言うところの「マネージャー」)にしてはいけない人間 だったな、ということが、こうしてやっと最近になって、パブリックに今回の事件について「説明」を始めたことによって、露呈…

パブリックアートの矛盾

津田大介はブログで、今回の件について、今の段階で公表できる範囲での 総括 を行っている。しかし、これは「アカウンタビリティ」ではない。そもそも、私たちが聞きたいことに答えていない。自分が「話したい」話題について、デリケートに語っているという…

「表現の不自由展」問題のまとめ

今回の、あいちトリエンナーレでの「表現の不自由展」をめぐる一連の騒動は、日に日に混沌を極めてきているわけで、ここで私なりに、今までの議論をまとめる形で整理しておこうと思う。 そもそも、世界のスタンダードにおいて、こういった 美術品の展示 にお…

テロリスト津田大介

ところで、ネット上では、頭のおかしい 「表現の自由」信者 による「表現の不自由展を再開しろ」の大合唱で覆われている。 恐しいね。 こういう狂った「表現の自由」信者が、京アニの悲劇を<間接的>にもたらす ポピュリスト なのであって、こういう人たち…

韓国に問題はないのか?

ネットを見ていると、今まで、一つとして韓国に問題はなかった。 全部 安倍政権の「ネトウヨ」マインドが悪いんだ、といった意見が散見される。もちろんそれは、左翼の立場とか、 (アメリカのトランプに代表される共和党的な人種差別的な政策に反対するとい…

アメリカの日本人

今、アメリカは共和党政権で、トランプが大統領で、彼は、基本的に、国内の白人優先を自称しているわけで、これを理由にさまざまな有色人種のアメリカへの 移民 に敵対している。このことと、日本の安倍総理であり、自民党がアメリカであり、トランプに 同盟…

映画「アルキメデスの大戦」について

まあ、映画館は上映開始されたか日々も経っていることもあり、空いていた。普通に考えれば、こんな戦争物にそんなに観客が入らないのは当たり前なんだろうが。 以下は、いろいろとネタバレになる話もあるだろうから、あまり、みていない人に読んでもらいたく…

誰も謝っていない

今回の、あいちトリエンナーレでの津田さんの謝罪は奇妙である。 あいちトリエンナーレの芸術監督を務める津田大介さんは同日夕方に会見を開いた。「表現の不自由展・その後」への抗議や中止は開催前から想定の範囲内だったことを明かした一方、「これを続け…

一般意志∞.0

東浩紀先生の著書『一般意志2.0』において、二つの、民主主義を 廃棄 するための提案がされている。一つは、未来の夢ということで、一般意志計算マシーンによる AI国家 であって、ここには政治家はいない。すべて、AIが「計算」で政治を行う。その場合の…

表現の不自由展をめぐって

まあ、すでに何回か書いているわけで、今さら何かを言う必要があるのか、という話なのだろうが、今回は、さまざまな論点について検討してみようと思う。 税金を投入するが政治や行政はほっとくと内容を検閲するから別団体を設けてそこに丸ごと助成金を渡して…

めっためたにメタ

今回の、あいちトリエンナーレでの「表現の不自由展」については、やはり、さまざまな点で違和感がある。 まず、なぜこれらの作品が展示作品に選ばれたのか、についてだ。 作品選択の規準は「過去の展示不許可」であって、トリアンナーレが「いい作品」と推…