2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の「女性に対する暴力」は少ない?

さて。はてブでは、以下の記事が少し炎上しているが: 日本では女性への暴力は少ないと言う調査結果に困惑するフェミニスト ようするに、以下の記事: 日本社会における「女性に対する暴力」は少ないのか? - キリンが逆立ちしたピアス での、小松原氏による…

青春ブタ野郎の「定義」

アニメ「青春ブタ野郎はバニーガールの夢を見ない」は、ラノベ版の第一巻を、第1話、第2話、第3話にまとめた関係で、細かいストーリーが省略されている。 といっても、ここでは別に、このシリーズの概要を追っていきたいわけではなく、たんにこの「青春ブ…

順列組み合わせ馬鹿

めずらしく、東浩紀先生が、なぜ自分自身が多くの人々から 嫌われるのか? について、自己分析しているツイートをしている: ぼくが少なからぬ読者と軋轢を起こす理由がよくわかった(が、修正はできない、なぜならぼくはぼくでぼくの文化があるから)。 日…

アニメ「エヴァンゲリオン」のアスカvs綾波

もはや、オタクの世界では「古典」の地位さえ獲得したかの扱いである、アニメ「エヴァンゲリオン」であるが、テレビ放映の90年代から、はるかに時間が経ってしまったわけで、今さら、この作品に言及することには、一つの「ためらい」を感じなくはない。 し…

小林よしのりは「科学」を理解しているのか?

よく分からないのだが、ブロゴスとかいうポータルサイトは、漫画家の小林よしのりのブログ記事を、掲載しているわけだが、なぜこんなことをしているのだろう? しかも、小林よしのりのブロゴスの記事は、どれも、「支持する」ボタンが30回以上押されていて…

上野千鶴子の人生相談は「ハラスメント」か?

朝日新聞に掲載された、上野千鶴子先生の人生相談が、少し炎上している(とはいっても、有料記事なので、ほとんどの人は本文を読んでいないと思われるので、なんとも迫力不足wであるが)。 母のスマホの位置情報がホテル 高校生の私はどうすれば - Togetter…

矢嶋直規「カント道徳哲学における定言命法の意義」

この「哲学若手研究者フォーラム」第21号を見ると、最近亡くなった大庭健さんの論文と(というか、よく知らないが、これは、彼が死ぬ前の、ほとんど最後のジャーナリスティックな「論争」なんじゃないか?)、彼の論敵でもあった、永井均さんの論文が載っ…

アニメ「色づく世界の明日から」の違和感

まあ、あまり、最終話を終えていないアニメについて、なんらかの評価を行うようなことはやりたくはないのだが、それにしても、アニメ「色づく世界の明日から」は、おかしくないだろうか? 見ていると、どうしても、いろいろと違和感が湧いてくる。 琥珀(こ…

科学・数学における男女の成績差?

そもそも、勉強が「できる」とは、何を言っているのだろう? 一番分かりやすいのは、中間テスト、期末テスト、大学センター試験、予備校が行う大学試験模試、の 成績順位 がそれにあたる、と思われている。では、そこで「問われれいる」ものとはなんだろう?…

豊洲市場とは何か?

今回の、築地市場の「解体」と、豊洲市場への「移転」において、素朴に違和感を感じたことを、まず挙げさせてもらうなら、「豊洲」市場協会なる、いつできたのかも分からない、謎の組織の、伊藤裕康さんという方が、外国人記者クラブで発言をされている。ユ…

哲学の目的は「真理」じゃない!

そもそもさ。哲学の目的は真理じゃないんじゃないか? その意味は、いわゆる「真理の探究」は 科学 が担うようになっているわけで、つまり、こういった「フォーミュラ」でやれる哲学的な課題は、次々と、それぞれの「科学の分野」として分派してきた歴史があ…

戸田山和久『知識の哲学』

前回も少し書いたが、いわゆる「哲学」がどうのこうのと言っている人たちは、結局のところ 科学 や 数学 をなんだ、と思っているのか、ということが私の考えていることであって、つまり、科学や数学は なぜここまで「成功」しているのか? ということを問う…

消費税増税決断の深読み

安倍総理は、消費税増税を来年10月に行うことを決断した、とのニュースが流れているが、この話は、どうしても、ここのところ話題になっている、ある話題と繋げて考えてみたくなる。 ムニューシン米財務長官は13日、インドネシア・バリ島であった主要20…

東京の闇

さて。築地市場の「移転」から「閉場」、豊洲市場の「開場」というわけですが、この話はどう考えても、 深い闇 が隠れているようにしか思われない。それは、石原都知事の頃から始まり、その頃、東京の「利権集団」にとりいった連中が、政権寄りの姿勢をとる…

文系型子ども哲学vs理系型子ども哲学

私は哲学者の「子どもの頃の思い出話」が大嫌いだ。なぜなら、それがたんに「嘘っぱち」であるだけでなく、害悪だからだ。 よく考えてほしい。その人はもう、「子どもではない」。つまり「証拠」がない。その人は自らそれを「証明できない」ことを述べている…

須藤靖・伊勢田哲治『科学を語るとはどういうことか』

掲題の本は、ものすごい本である。というのは、物理学者の須藤先生の「つっこみ」が恐しいまでに、徹底的だからだ。そういう意味で、この本は、「科学哲学」が なにをやっているのか? を考えるとき、非常にいい「橋頭堡」となる。 以下では、科学的反実在論…

NHKキズナアイ問題についての個人的考察

といっても、この論争に「参戦」したいわけではなくw、素朴に思ったことを書くだけであるが。 まず、vtuberのキズナアイの表面的な見た目が、いわゆる「萌え絵」であったことが、こういったノーベル賞受賞者という パブリック な場所に「ふさわしい」のか、…

科学者と「いじめ」

はてなブックマークは、一時期、この「はてな村」で起きた凄惨な事件の話題で一杯になった。 中川:「はてな」のヘビーユーザーだった「低能先生」と言われた男による著名ブロガー・Hagex氏の刺殺事件です。犯人は、「はてな」で「死ね」だの「低能」だのと…

ピア・レビューのない文系は滅びろ!

以下のトゲッターであるが、どうも日本の社会学という「学会」には、査読論文がなくても大学教授になれる、という話でもりあがっているわけであるが: 社会学者、査読論文出してなくても教授になれるし、招待論文(依頼論文のこと?)があれば査読論文無しで…

進化心理学は「真理」なのか?

まあ、どうでもいい話なのだが、ネットで進化論を検索すると以下のサイトがよくヒットする: shorebird 進化心理学中心の書評など 大変に勉強になってよいのだが、以下の本は書評しないのだろうか? 進化という謎 (現代哲学への招待Japanese Philosophers)作…

トリチウムは薄めれば毒じゃなくなる?

以下のトゲッターの記事であるが: とある学者が生み出した『毒は薄めても毒』に対して「濃度と絶対量が大事」「逆に何が毒じゃないの」の声 - Togetter これ。よく分からないのだけれど、以下のツイッターの記事に対して書かれているんだよな? トリチウム…

なぜ民間レベルの交流が重要視されないのか?

今回の済州海軍基地での「2018大韓民国海軍国際観艦式」に日本が不参加を決めた経緯については、韓国側の旭日旗の自粛要請を日本が飲めなかったから、として報道されている。 10日から14日まで済州海軍基地で行われる「2018大韓民国海軍国際観艦式」で、日本…

永井均『私・今・そして神』

掲題の著者は、そもそも、どのような「立場」から議論しているのかを踏まえない限り、私たちは彼の議論にコミットメントできない。ここでは、それについて少し考察してみよう。 哲学的疑問は理解されない。哲学はつねに無力であり、力があるのは科学や常識や…

暴力は減った?

まあ、あまりにも今さらな感じのことを書くのだが、以下で、スティーブン・ピンカーの『暴力の人類史』についての批判に対して、言及がされている。 本のメインテーマは「現代は人類の歴史において最も暴力の少ない時代である」「古代から現代にかけて、様々…

中小零細企業はパブリッククラウドを導入しろ!

少し前に、amazon のプライム会員で、アニメ「花咲くいろは」を見て、なるほど、いい作品だな、と思ったわけであるが、ただ一つ、違和感をどうしても感じずにはいられなかった点があった。 それは、ようするに 旅館システム の 基幹システム であった。 旅館…

中山康雄『示される自己』

(最初から、なかなか掲題の本の話に入らなくて、すみません。) 私はあまり、永井均先生の本に、いい印象をもっていない。それは、 「魂」に対する態度作者: 永井均出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1991/02/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 14回こ…

大貫恵美子『ねじ曲げられた桜』

けっこう最近の記事だが、ブロゴスというキュレーションサイトで、(まあ色調としては「嫌韓」と分類していいと思うがw)、二つの韓国における「桜(さくら)」の記事が載っていた。 まあ、両方とも韓国の済州の王桜と、日本のソメイヨシノが遺伝子解析によ…

「普遍的」実在論に対する批判

最近はどうも会話が通じないなと思うことが多くなっている。その代表的な例が「普遍的」とか「実在論」という言葉に対して思うわけだが、どうもこれらの言葉を使っている人は、それが本来指しているものと、まったく別のことを語っているんじゃないのか、と…