Steamの表現規制が世界中で問題になっているが、なぜか日本では、まったくと言っていいほど、この問題が議論されない。奇妙なのは、あれだけSteamのレビューサイトの影響力の重要性を、、つい最近に強調していた、(本人言わく)コアゲーマー(らしい)ナカイドさんも、まったく、この問題に発信していないことだろう。
この表現規制の流れは、「とらのあな」などの二次創作の、一部の大手クレジットカードでの取引が一切できなくなったことから問題が顕在化してきた。そして、誰が、どういった目的でこういった「圧力」をかけているのかが、ずっと議論となってきた。
そういった中、あるジャーナリストが書いた記事が、一瞬で削除されたことで、ある団体の名前が注目されるようになった。
このコレクティブシャウトという団体は、昔からある反ポルノ団体であり、上記の動画でも紹介されているように、この団体はすでに、
- JCB
のクレジットカードに対して、同様の「攻撃」を行っていることを公式に発表している。しかも、動画にあるように、この団体の関係者が今回のSteamでの表現規制を、自分たちの活動の
- 勝利
であると、たからかに宣言している。動画でも指摘されているが、こういった活動の特徴は、実際に「検閲」を要求している作品の
- 具体的
にどこの部分がどう問題なのかを聞いても、その答えが返ってこないことだ。つまり、あまりにも問題とする作品が多すぎて、そもそもそれぞれを細かく精査していない。反対に、こうやって抗議されるクレジット代行会社も、そんな一つ一つの作品まで分かってやっているわけじゃないから、
- めんどうだから、<一律>で、全部、扱いをやめちまえ
となりがちだ、ということだ。逆に言うと、そもそも、コレクティブシャウトの「目的」がこれなのだ。こういった団体は、そもそも個々の作品が具体的にどうなのかに関心がない。そうじゃなく、
- 女性が「性的に消費されている」
という
- 抽象的
な「概念」を信仰しているのだから、宗教の信者がそこで使われる一つ一つの概念が、具体的に何を意味しているのかに関心がないように、どにかく
- ダメと「言いたい」
の方が重要視され、価値があるとされるわけだ。この社会は間違っている。この世界は間違っている。だから、個々の作品が具体的にどう問題なのかの議論にコミットメントしてこない。とにかく、
- この「分野」、この「業界」を<倒す>
ことによって
- 勝利宣言をする
ことが「目的」となり、この社会での対話可能性を最初からオミットするわけだ...。
追記:
イーロン・マスクが、こういった、クレカ規制によるサブカルの表現規制に対して、対抗して、自社による独自の決済システムを作ると言いってますね。