「冒険家エリオットの千年物語」は2026年の来年発売される、スクエニの新作として、7月31日のニンダイで発表された。ただし、「マルチ展開」で、SWITCH2、PS5、STEAMなどでも発売される。というか、PS4、SWITCH1では発売しないことが決定しているわけで、来年になれば、SWITCH2が一般に普及する、と考えているということなのだろうか。
まずこの作品は、スクエニでずっとHD-2Dをやってきた浅野さんが作っている。そういう意味では、スクエニにおいて
- HD-2D
を「推進」してきた人の新作となるわけで、結局のところ、スクエニがこのHD-2Dをどのように考えているのかを、いろいろな意味で教えてくれるものとなっていると解釈できるわけで、なかなか興味深いわけだ。
この、スクエニがこだわっている「HD-2D」とはなんなのか? これが商業的にうまくいっているのかは分からない。ただ、ドラクエ3がこれでリメイクされて、商業的には成功したことで、社内的には説得材料となったのだろう。
この作品とよく比較されたのが、ロマサガ2リメイクだ。こちらの方が少し発売が早いが、この二つはよく比較された。それは、ロマサガ2の方が
- 良作なんじゃないか?
と語られたからだ。早い話、ロマサガ2は、今はやりの「3D」だ。つまり、それだけの理由で、こっちのゲームの方が「良い」とされた。つまり、HD-2Dが「古くさい」と。これは、見れば一目瞭然だったからだ。
しかし、である。
こういった議論は、もはや聞きあきた、と言わざるをえない。過去作のリメイク、リマスターにおいて、そもそもなぜ過去作の表現スタイルを変えなければいけないのかはそれほど単純ではない。今、欧米のAAA新作はみんな3Dの「フォトリアル」で、
- 全部同じに見える
わけだ。つまり、これはたんなる「ハリウッドの焼き直し」なのだ。映画関係者を開発チーム、特に設計チームに大量に入れて、彼らに仕事をふったらこうなった、というだけだ。
みんな「同じ」の
- 金太郎飴
になった時点で、なにかが間違っているわけw それは、「良い」んじゃなくて、「流行を追っている」と言うの。つまり、一番分かりやすい言葉が「思考停止」ね。
ロマサガ2リメイクは私も少しやったが、上記でドラクエ3リメイクの「凡作」を「3Dじゃない」という
- 自明性
で粘着している人たちが言うほど、この「リメイク」が「良い」かは、まったく自明じゃない。
まず、ドラクエ3リメイクは、ターン制バトルで、戦闘が一回のターンの最初で、そのターン内での行動の「すべて」を決定する。つまり、ここで選択する攻撃内容が、実際に効果的だったのかどうかが、各ターンごとに評価されて、最終結果となるという仕組みなわけで、ようするに、ここでの「楽しさ」は、
- 各ターンごとの、各ターン内での「すべて」の行動の<選択>
にあるわけだろう。つまり、この「選択」に
- 集中
させてほしいわけ。そして、この選択をするための、さまざまな「情報」が、一瞬で「見える化」されているかどうかが重要になる。そういう意味では、その他の「すべて」は
- 蛇足
なのだ! いつもPS5とSWITCH1を比較して、ロード時間の早さとか、3Dアクションシーンの「フォトリアルさ」で、圧倒的にPS5に比べてSWITCH1を馬鹿にして、任天堂のゲーム以外はSWITCH1で
- 絶対に遊ばない
と言っているゲーム系ユーチューバーって
- 大量
にいるけど、こういう奴等が
- 全員
ドラクエ3リメイクの戦闘場面の映像を馬鹿にしている。なんで、令和の今になって、昭和の戦闘表現を踏襲しているんだ、って。戦闘シーンになると、味方の全員が画面に背を向けて、しかも、戦闘相手のモンスターは「正面」からのモーションしか存在しない、と。
しかし、である。
じゃあ、なぜ昭和の最初に、こういった戦闘モーションにしたのかというと、単純に、メモリ不足だったからだ。つまり、当時のゲーム機では、この程度が限界だったわけだ。なるほど。だったら、令和の今になって、この仕様を踏襲することに合理性はない。
しかし、だからといって、その答えが
- 3D
かというと、まったくそれは、自明じゃないわけだ。上記で検討したように、ターン制バトルの「ゲーム性」は、各ターンの最初での、このターン内の全攻撃を選択する「作業」なのだから、むしろ、
- この作業にもっと「集中」させてくれ(より、この作業がやりやすいように、便利になってくれ)
というところにあるわけだろう。PS5のゲームばかりやりすぎた
- 3D馬鹿
は、なんでも「3D」のゲームじゃない時点で、「時代遅れ」と馬鹿にする。そして、こういう奴等ほど、
- 中華スマホゲー
を
- 礼賛
する。きっと、こういったゲーム系ユーチューバーには中国からお金が渡っている。ステマで中国スマホゲーを「礼賛」すると、中国企業からお金が入るようになっていて、ようするに、日本人のお金を中国にプレゼントすることを生き甲斐にしている「売国奴」なわけだw
たとえば、オクトバストラベラーという作品の特徴として、ほとんどすべてのMPCが「仲間」にできたり、いろいろなアイテムが「盗める」ようになっているという
- 自由性
が言われる。つまり、このゲームの「人物の3D化」なんていう
- 余計なこと
をやっているより、もっと別のところを、大規模に「作り込みたかった」わけでしょう。そうすることによって、
- 圧倒的に開発期間をせばめられる
わけで、つまり、「作り込みたい」ところに集中できているわけで、なんでそういった利点があるのに、
- 今どきのゲームのほどんどが金太郎飴のように「同じ」
になっている「3D」じゃなきゃダメ、なんだろう、という素朴な疑問だよね。
ちょっと話が別の方に行っちゃったけど、その浅野さんの来年発売が予定されている、同じくHD-2Dの新作「冒険家エリオットの千年物語」の先行体験版がリリースされて、日曜日に最初の方だけ少しさわってみた。まだ、戦闘シーンに辿り着いていないので、あんまり、建設的な意見は言えないけど、SWITCH2で動かして、私は違和感なく遊べたけどね。
ただ、一点だけ注意がいる。それは、最初に、「ゲームの操作情報」、つまり、個人情報の収集に同意するかどうかを聞かれる。つまり、このゲーム自体はオフラインとして作成されることが決まっているんだけど、この先行体験版は、ゲーム品質の向上を目的として、同意したユーザーに対しては、情報の収集を行う、と言っているわけ。まあ、ここについては判断が分かれるけど、意見が聞きたいだけなら、最後にアンケートがあるから、それでいいわけ。じゃあ、この個人情報の収集はなんなのかとなるけど、早い話、
がほしいわけだね。まあ、開発に貢献したいというボランティア意識の高い人は協力してもいいんじゃないかな。逆に、こういった個人情報の収集を昔から危険だと考えている人は、同意しなくてもゲームはできるから、そっちでなにも問題はないんで、そこだけ気をつけて...。