武光誠『邪馬台国と大和朝廷』

この本では、邪馬台国に焦点をしぼって論述される。
昔から、九州説と、近畿説の二つがあったが、この本では、九州説をとる。なぜなら、魏志倭人伝の文献学的アプローチから、そちらが、常識的に、解釈できるという、昔からの研究成果による。
つまり、九州の邪馬台国は、南方系であり、大和朝廷は、騎馬民族系の文化なのだ。けっきょく、邪馬台国は、中国の政乱により、 求心力を失っていき、勢力を弱めた邪馬台国は、大和朝廷に吸収されていったと考える。

邪馬台国と大和朝廷 (平凡社新書)

邪馬台国と大和朝廷 (平凡社新書)