昆野伸幸『近代日本の国体論』

この本こそ、戦中、戦後の国体論、皇国史観の、決定版だと思う。
この本の特徴として、右翼の主張は、必ずしも、まったく、同じではなかった、それなりに、主張の違いがあったということを、強調していることでしょう。三井甲之の日本原理社の神話主義、平泉澄の「真の日本人」、大川周明アジア主義
他方で、戦後、まともに、生き残ったのは、平泉澄。それは、彼の弟子たちが、さまざまな分野で、その後も、活動したという意味ですね。

近代日本の国体論―“皇国史観”再考

近代日本の国体論―“皇国史観”再考