涙が子供のものだとするなら、大人の涙は、その「ふるさと」から、来る。
探さなきゃね君の涙のふるさと
頬を伝って落ちた雫がどこから来たのかを
(BUMP OF CHECKEN「涙のふるさと」)
君は、そこに行かなきゃ。
だって、「彼」が、そこから、会いに来てくれたんだから。
君に、「君」を、知ってほしくて。
見付けなきゃね消えた涙の足跡
彼の歩いた道を逆さまに辿れば着くはずさ
見つめなきゃねどんな寂しい空でも
彼も見てきた空だと知れば一人じゃないはずさ
(BUMP OF CHECKEN「涙のふるさと」)
今まで、さんざん、そこから、逃げてきたんだ。
そう簡単には、辿り着きゃしないさ。
到着だよほら覚えてるかないつか付いた傷があるだろう
君の涙が生まれ育ったふるさとがあるだろう
新しい雫がこぼれたよ治らない傷を濡らしたよ
全てはこのためこの時のため
とても長い旅を越えて
(BUMP OF CHECKEN「涙のふるさと」)
長い旅の果て。きっと「彼」が、
君に伝えたかった、君に知ってほしかった、
その思いが、君に伝わったんですね。
きっとそうなんですね。その、「新しい」雫は。