凡庸な学生への憂鬱

ツイッターをみていると、じつに、いろいろな人がいる。その人物像のヴァラエティネスがおもしろいのではなく、実際に、おもしろいことを「しゃべっている」人がいるんですよね。
(それは、有名人ではない。有名人は基本、「宣伝」しかしていない。それでも、ときどき、ぽろっと口から滑る内容が、その人となりを表していて、おもしろいが。)
おそらく、本当の意味で、普通の人たちだと思うんですね。ちょっと、大学などで、勉強をされた方、または、今もされているような方々、なんでしょうけど、つまり、「ただの」学生出なんでしょうけど、おもしろいことを市井の市民として考えている。
そして、基本、友好的に「会話」をされている。その建設的な姿勢が、なんとも、日本人的というのだろうか。
(日本語は確かに短かい文章に、かなりのメッセージをこめられる。ツイッターは日本人に向いているのかもしれない。日本人の特徴はやはり、協調的ということなのだろう。とにかく、ことをあらだてない。穏便に行くことが、なによりも優先している、ということだろうか。)
別に、フォローまでしたいとまでは思わないけど、とにかく、「見てるのが」おもしろい。
ここで、「おもしろい」という言葉を使ったが、この意味は、実際に、(私から見て)interesting な内容をつぶやいている、と思った、という意味で使っている。実際にその人が、日々、そういったおもしろいことを考えているんだろうな、というのが分かる。
しかし、私は、そこで、はた、と考えてしまった。
こういう方々は、かなりの割合で、「いいとこの大学」なんだよな、って。ちょっと気付いてしまったのだ。
彼らは下品で、バカばっかりやってるんだろうが、勉強してる。ベースが違うのだ。
今、日本には、あほみたいに、たくさんの大学がある。大学がお金になったのかなんなのか理由は知らないけど、とにかく、たくさんある。しかも、その大学の学部、学科が、「それ大学でやること?」みたいな、とにかく、なんか変なのだ。しかし、それでも大学は大学だから、教授連中の、「就職先」にはなって、教授は自分の専門を研究できる、と。
そういうわけですから、そのなんだか分からん学部学科から、大量の卒業生が輩出されるようになった。そして、その当然の結果として、就職が決まらない。
ところが、である。当たり前であるが、いいとこの大学の子供たちは、それなりに、どんどん就活が決まってるわけだ。もちろん、彼らだって、このリーマンショック以降の不況で、それなりに、以前以上には妥協しているのだろうが。
そうすると、気になるのは、その、よー名前も知らん大学を、出てきた子供たち、なのだ。彼らは、おそらく、ほとんど入学試験も、ろくな学力じゃなかったのだろう。だから、そんな大学に入ったのであろう。
だったら、どーすりゃいーのか。
ベンキョーすっきゃねーんじゃねーのか? と言ってみたいのだが。ユーメー大学の、ボンボンたちをはるかに凌駕するくらい、大学入ってから、やるしかねーんじゃねーかと言ってみたくなるのだが(一発逆転をしてやろう、と思ったから、大学入って、学業を続けたのでないとすると、いつ逆転するつもりなのかな? 負けた相手にリベンジするつもりがないんだったら、さっさと働いたらどーでしょーねー)、でも、そういった連中って、そもそも、性根がベンキョーなんて、やる気がねーから、そんな大学に入ったわけでしてね。どーせ、大学でも、よーわからん、サークルで合コンやってたら、いつのまにか、卒業になってた、って感じなのだろう。
しかしだ。
そんな、わけのわからん大学にいて、勉強も徹底的に極めてない(当然、大学院も行かない)。
よーし。
一生に一度の、新卒採用に人生賭けるぞー。
しかしね、お前。
あんたのどこに「売り」があんのよ?
...俺の潜在能力に気付いてくれないかな。
あのなー。
よく考えると、これだけ、情報社会になって、なんでもネットに情報があふれているのに、その、よーわからん大学の子供たちの、
ゆとりっ子
ぶりはすさまじく、会社がきっと、自分の能力をひきだしてくれる、自分を育ててくれる。手とり足とり教えてくれる。
あほか。
それって、いつの時代の話だよ。自分で勝手に知ってろよ。「私は知らないことなんてありません」くらい、言ってみろ。
結局、なんなんだろーなー。どーも、「ゆとり教育」によって、序列順位を「受け入れた」ことによって、彼らが、あるんですよね。もう最初から、そういう学校なんで、そういう学校用の「ゆるーい」授業しかないわけで、
どうせ有名大学の人たちには、学力では勝てない、
お前は二流だな、を「受け入れちゃった」んでしょうね。あーそーですか。
いろいろな経済学者などが説明しているように、今、ブルーカラーの仕事は、どんどん減っている。というか、派遣社員がやるようになった。また、製造現場は、中国などの発展途上国に移動したことで、価格競争で、どんどん、低賃金労働は、国内に、労働需要を、維持できなくなっている。
つまり、ほとんど、いらないのだ。そういうのは、中国人が安っすいお金でやってくれる。だったら、同じことしかできない日本人なんていらないって話になるんじゃない? 上から言われたことをへーこらやればできる仕事はどんどん無くなってる(つまり、今の時代、ナンバーワンしか、いらなくなってしまった。二番煎じはノーサンキュー)。
だからこそ、大量の大学が作られえたとも言える。高卒の仕事がない。じゃー、いっちょー、ダイガクセーにでもなるかな。そうやって、高卒が全員、大学に来るようになったところで、大卒の仕事が増えるってもんじゃないだろう。
結局、就活という、年中行事「お祭り」なんですね。わっしょい、わっしょい、で、みんなやるから自分もやる。そうすれば、自分も社会人になれるのかな、さーね。
日本の子供たちの「小者(こもの)」っぷりが、どうも気になりだしてきましてねー。
知ってる人は知ってる、雇用調整助成金、ですけど、今、とんでもないことになってる。1500人が238万人だってさ。国って、そんなにお金あるんだ。

screenshot

ちょっと皮肉に言わせてもらうなら、補助金さえあれば、ゆとり世代の、「やりたい仕事」ってやつをやれるんですよね(だったら、お国が全部、面倒を見ればいんじゃない? だって、ゆとり教育なんて、そういうつもりでもないと、考えられない政策ですよね)。よかったね。自己実現。夢がかなって。
別に、一生、安い給料で働こうが別にそれはそれで、その人の生き方だと思うし、いいと思いますけど、そういうこととは別に、
勉強の重要さ
っていうんですかね。本気で、こういった世界情勢だっていうことを、分かった上で、比較的底辺に近いところから、中間あたりまでに、
徹底して学ぶ生き方
が浸透することで、(発展途上国の低賃金と)「闘う」労働者となったとき、やっと、日本も、もう少し、骨のある国になるんでしょーけど、さて、これから、どーなっちまうものやら...。
ま。
どーでもいーか。