韓国に負けた試合を最後まで見てみた

ダゾーンで、日韓戦を最後まで見てみたが、うーん。韓国は守備的に戦ってきたんだよね。
日本はW杯以降、名波などをコーチに迎えて、攻撃的な戦術を試してきた。そして、比較的いい成績を練習試合で残していたんだけど、そこでは5−4ブロックをしく相手から久保などを中心として、点をとる試合も何回かあって、けっこう点がとれていた。しかし、アジア杯という「公式戦」で弱かった。
こうやって、日本が負けた試合を並べてみると、コスタリカイラク、イラン、今回のU23の韓国。しかし、アジア杯予選のトルシエが監督をやっていたベトナム戦もかなり苦しい試合だった。
ベトナムトルシエが日本をよく研究していたことがよく分かる試合だった。彼は元日本代表監督だけあって、日本に精通していた。日本がなにが苦手かをよく分かっていた。トルシエベトナム

  • ハイライン

を使ってきた。日本は高いラインをしかれると、うまく攻撃ができなかった。そして、それ以降のイラク、イランもこれに準拠して、比較的にいい試合を行った。
こうやってみると今回の韓国も5−4ブロックでありながら、ハイラインだった。
そもそも、5−4ブロックは日本のお家芸だ。W杯のドイツ、スペインにも後半は5−4ブロックで逃げ切っていた。
確かに、練習試合で相手が格下で、こちらもレギュラーメンバーであれば、点がとれるケースがあることがわかったが、相手がイラク、イラン、韓国のようにそれなりにフィジカルが強く、能力のあるチームだと、5−4ブロックでそのまま0点でおさえられてしまう。
逆にそうした場合、日本は5−4ブロックは今は、先制点をとった場合に選ぶ選択肢で、そうでない場合は、4バックで攻撃的にやっているわけで、そうすると、守備の「もろさ」が露呈する。そして、この守備の「脆弱性」を唯一、補ってくれていたのが、富安の背の高さと足の速さだったわけで、おそらくここをどうするのかの解決策がまだ見いだせていないのだろう。
しかし、いずれにしろU23アジア杯の決勝トーナメントの次の試合は地元のカタールなのだが、過去の戦績はそこまで悪くない。相手がポゼッションをやってくるチームということもあって、サッカージャーナリストたちは楽観的な見立てをしているものが多い。まあ、おてなみはいけんと。

追記∶
なんか、韓国に負けて、スポンサー的によかったみたいな反応があるね。試合時間が日本で夜の10時になって、見やすくなった。おそらく、これを狙ったんじゃないかな。