アダルトPCゲームの世界

アニメ「蒼の彼方のフォーリズム」の第4話まで見て、とりあえず、アダルトゲーム版をやってみたのだがw
まあ、とりあえず長いw 最初からスキップせず見ているだけで、余裕で土日がつぶれてしまうw 恐らく、多くの人は、そこらじゅうスキップ機能を使っているのであろう(全スキップが可能なオプションもあるみたいなので)。というか、そうでないとサラリーマンだとか、普通に時間がなくてやれないであろうw
とりあえず、世界観としては高校の部活として、「フライングサーカス」(FC)という空を飛べるシューズを履いて行う空中を飛び回るスポーツを中心に行われるということで、そういった意味では、ガンダムとかのロボット物と共通する「空中戦」といった様相を示している。
このスポーツについては、テレビ版を見ていた限りでは、さまざまな疑問がでてくるわけであるが、とにかく、ゲーム版は長いので、いろいろとそういった疑問がその会話の中で解決されていたりする。例えば、なぜ男女が一緒に試合ができるのかとか、なぜ試合であれだけの接触プレーが可能なのか、とか。なぜ高校の制服のスカートのまま空を飛んでも、下から見られないのか、とか。
ゲームの構造としては、明日香ルート、みさきルート、真白ルート、莉佳ルートの四つがあり、作品の半分の夏の大会までは、基本的に同じルートなのだが、それまでに、それぞれのルートの「フラグ」がちりばめられていて、それぞれのルートの最後の方では、エッチい場面がある、という構造になっている。
おそらく、メインは明日香なのだろう(それはタイトルの「蒼の彼方」が明日香ルートの最終話のタイトルになっていることからも分かる)。みさきルートは主人公の日向の子供の頃の挫折に関係しているだけに、一見すると、こちらがメインのようにも思われるが、おそらく、その挫折の「きっかけ」の「相手」自体が明日香ルートでは、あまり重要視されていない(というか、単に性格の悪い人というような描かれ方しかしていない)というところから、その「謎」フラグがあまり印象されない描かれ方がされている、ということなんじゃないですかね。
この作品が分かりにくいのは、その前半が、それぞれの四つのルートのための「フラグ」が散財しているため、あまり「整合的」ではない、ということなのだと思われる。それぞれの四つのルートの「どこか」では、そのフラグが回収されているのだろうが、その中のどの一つのルートでも「すべて」がそこで回収されているわけではない。つまり、そういう意味において、前半のフラグは「合理的」でない。つまり、そのフラグが「矛盾」しているということではなく、作品の「後半」のルートとつなげたときの

  • ノイズ

がひどいことになる。ある意味において、そういう意味において明日香ルートは「まし」な方ということになるが(メインルートですからね)、特に真白ルートなんて、あまりのサブルートすぎて、最初の明日香との感動的な出会いとか、あんな思わせぶりに「ねっちり」描いておいて

  • まるで無意味だった

という描っきぷりなのだから、読者にしてみれば、相当に精神的にどこかがやられていない限り、「ストレス」たまりっぷりな内容でしかないであろうw
RPGというのは、一見分かりにくい言い方だが、基本的には「ミステリ」の構造になっている。作品の構造としては、夏の大会で世界レベルの乾沙希という「強敵」が現れ、彼女に秋の大会で、どうやって倒せるのか、という形になっているわけだが、その「勝ち方」が一種のミステリにおける

の形になっている。そういった視点で見ると、アダルトな後半のエッチい場面は、凡長な「時間稼ぎ」の展開と考えられなくもないが、そもそも、あんなエッチい格好で競技を行っている時点で、こういった世界ではこういった「お約束」は外せない、ということなのであろうw