リベラル / 独立というバズワード

日本において、「軍拡」というのは、実際のところは、戦前の「陸軍士官学校」や「海軍士官学校」の

  • 復活

を意味しているのだと思っているわけで、つまりは、

  • 軍人エリートの復活

というわけである。ところが、「重武装=軍拡」こそが、宮台真司先生の30年来の「持論」だというわけでw おっかないね。この先生。心の奥深くでなにを考えているんだろうね。宮台先生に言わせれば、水野和夫先生と、ネーション=ステートはもう維持できない、とついさっきまで言っていたはずなのに、なぜか今週では、日本は

  • 独立

しなければならないから「軍拡」なんだってさ。いったい、どっちなんだろうね。
というか、「軍拡」をするためには、日本の福祉を削減しなければならないわけで、というか、宮台先生の持論の「消費税増税」は「軍拡」をするための資金に使われて、福祉には回りっこないという裏の意図もあるんだろうね。
そもそも消費税は逆進性が高いわけで、まあ、プロテスタントの宮台先生にしてみれば、どうやってお金持ちの税金を安くして、貧乏人の税金を高くするかが「宗教」的に重要なんでしょうからw そのための一番「良い」のは消費税というわけなんでしょうねw
そもそも、この地球上には多くの国家があるわけだけど、その中で

の軍事力をもっている国なんてあるのかなw アメリカから「独立」をするということは、アメリカ並みの軍事力をもつということなのだから、「軍拡」だよねw でも、そんなことが最初から

  • 不可能

な国は、「この地球上のほとんど全ての国」だというのに、なんで日本はアメリカから「独立」をしたがっているんだろうねw もしも日本がアメリカから独立をするためには、どれだけの

  • 軍拡

が必要なんだろうねw 地政学的に考えても、日本はアメリカの「隣」の国であり、幕末のペリーの頃から、アメリカはずっと沖縄を「軍事基地」として利用することを積年の夢としてきたわけで、それがWW2で実現したわけだけど、もちろん、その頃から輸送飛行機の性能も変わり、アメリカにとっての沖縄の価値も変わってきてはいるのだろうが、基本的には、その「地政学的な意味」はあるわけだよね。
日本は、中国とロシアとアメリカという大国を「隣国」として、はさまれていて、そういう地理的な位置にいながら

  • 独立

ってなにを言っているのかな、と思うわけである。そもそも、江戸時代においては、清に対し朝鮮は「宗属関係」という形で「独立ではない」という形で、長い期間を経て築きあげてきた「慣習的関係」で、信頼しあっていたわけで、でも、実際にこれだけ小国が大国と近い位置にあったら、独特の

  • バランス

を見出そうとするのは、合理的だと私なんかは思うわけですけどね。それを無理して

  • 独立

でなければ国家ではない、と福沢諭吉みたいに言うから、まとまるものもまとまらない。すぐに、周辺国に「侵略」をけしかける。なぜなら、「侵略」をしていないと「不安」なんだよね。だって、いつ自分が侵略されるか分からないのだから。
ようするに、宮台真司先生は「福沢諭吉」主義者なんだよね(それは、東浩紀先生もそう)。それは、今週の videonews.com を見てもそうで、神保さんが、「そこまで独立にこだわらなくてもいいんじゃないか、という意見もあると思うが」と問いかけても、思考停止で、その質問を無視だよね。
福沢諭吉は、朝鮮がもしも欧米列強に「植民地」化されたら、まるでドミノのように、日本や中国も植民地化されるという意見だったわけだけど、そこから考えると、今の日本って、沖縄はアメリカの軍事基地に利用されていて、つまりそれって、

  • 福沢が朝鮮に対して「危惧」していたことが、日本に対するアメリカによって「実現」している

って、考えられないかなw 母屋が延焼しているのは、むしろ「日本」であって、それはアメリカによって火をつけられている日本ということなんだろうけど、そういったすぐに「独立」とか言いたがる

は「危険」ということなんじゃないかな。つまりは、広域的な「地域安全保障」の仕組みが重要なのであって、なにも一国でなにもかもをできなければならない、という考えが「軍拡」という、

  • 暴走

を許すわけであろう。おそらく、宮台先生はもう30年近く軍拡を言い続けてきたそうだから、死ぬまでそう言い続けるという、一種の「病気」なわけでしょう。もう死ぬまで、軍拡と言い続けるしかない。私はこれを「福沢諭吉独立自尊」病と名付けようw

宮台 今の安倍政権のもとで、例えば、南スーダンの紛争を理由にして憲法改正とかにつっぱしられてしまえば、それは安倍流「思い込み」の図式がたんに実現するだけという危険を意識するじゃん。でもそれは前から言っていることだけれど、そういう非常に重大な憲法改正はリベラル勢力がやってこそ意味があるんですよ。だから自分たちリベラル勢力が政権をとったら、憲法改正して、自衛隊をいかす、それもちゃんと合法的で、なおかつ、国際貢献上、だれもが評価してくれるような、そういういかし方をするような改憲をしますと、言えばいいんですよ。そうすれば本気になると思う。
VIDEO NEWS何があっても日本はアメリカについていくしかないのか

こうやって見るとよく分かるけど、「リベラル」って、トロイの木馬なんだよね。安倍政権が陽明学的に自分たちの復古的な政策を実現すると言って正面からやったら、国民から

  • 警戒

されるから、リベラルという「仮面」をかぶって、恐しい政策を国民に飲み込ませる、っていう考えなんだよね。つまり、「リベラル」というのは、まったく、中身がない。なぜなら、みんな「リベラル」という仮面をかぶって、

  • 悪魔の政策

を国民にのませようとしてくるから。安倍さんが憲法改正をやりたかったら、「リベラル」勢力の中に「刺客」を送り込んで、安倍さんがやりたい政策を「そいつ」に言わせればいいわけで、つまりは

  • そいつ

が「リベラル」という皮をかぶった「悪魔」なんだけど、問題はそいつと「リベラル」という政策は本質的に「区別できない」というところにあるわけで、つまりは、独立もリベラルも(みんなが便利に利用しようとする)一種のバズワードなんだ...。