VARの奇妙さ

昨日のサッカー日本代表とブラジルの練習試合は、その試合内容がどうのこうのよりも、

  • VAR

なる、ビデオ判定システムがなぜ、今回、ここで導入されたのかへの違和感が強く感じさられた。

また、日本代表戦で初のVAR制度が導入された理由について、田嶋会長は次のように明かした。
「(同日の10日に)フランス対ウェールズがあり、同じ日に同じ国でナショナルチームの試合をやってはいけないというルールがあり、それをなんとか認めていただくために、フランス協会にお願いした。フランス協会の方からは、これをやるんであればいいよと。絶対にやってくれということだった」
日本対ブラジルがフランスのリールで現地時間13時から行われた一方、同日21時からサンドニでフランス対ウェールズの国際親善試合も組まれていた。本来であれば、同日にフランスで国際Aマッチを2試合開催するのは不可能だったが、フランスサッカー協会側のVAR導入というリクエストを汲む形で開催にこぎつけたという。
なぜ日本対ブラジルでVAR採用? 日本協会会長が明かした理由「絶対にやってくれと」 | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ

しかし、本当にロシアW杯でこの、VAR制度なるものは使われるのだろうか? 審判は、怪しい場面があると、いったん試合を止めて、わざわざ、リプレーの映像が流れるテレビの前まで

  • 走ってw

その場面を見て、判断を下す。前半の吉田がPKを与えた場面がそうだった、というわけだが、このいちいち試合を止めて、実際にそれによって選手が

  • 休めてしまっている

状況を見るに、まったく今までのサッカーとは「違った」スポーツを見せられているような印象を受けた(例えば、野球のような)。
言うまでもないが、日本とブラジルの試合は、実力としては、圧倒的にブラジルが上だ。そこで、ハリルホジッチ監督は、なんとか実力差がありながらも、勝利につながる「細い道」を探していたにちがいない。
ところが、この VAR が全てをぶちこわした。どう考えても、この VAR は弱いチームに不利だ。弱いチームはなんとかして、強い相手を、守ろうとするために、さまざまな手段を使わざるをえないわけで、その「手足」を縛る意味がこの VAR にはあるわけで、より今まで以上に

  • 実力差

が強調されることになることは明らかではないか。実際、この VAR によって、テクニックはあるが、体力のないチームはこの間、「休める」わけで、体力の回復の時間にもできるわけで、よけいにテクニックはないが、体力で勝負をしようとしていたチームには不利になっている。
私には、どう考えても、こんなルールがワールドカップで採用されるとは思えない。たんに、どっかの会長という「偉い」人が一人でいきまいているだけの状態で(そもそも、このルールは、Jリーグにおいてさえ「採用」されていないわけでw、まったく、意味不明なわけであろう)、こんなルールで急に、ブラジルと戦わさせられた日本の選手たちには、気の毒であった。
日本にブラジルと戦わせようとさせた、田嶋会長なる人は、日本代表を自分の「遊び道具」くらいにしか考えてないんじゃないのか。まったく、選手のモチベーションを破壊させる結果を与えかねないような

  • ショック

を実際に与えているわけで、一回、謝罪くらいしたらどうなんだろうか。または、電通の回し者として、テレビ中継で視聴率さえとれればいい、とでも考えていたのであろう...。