なぜスマホゲー「ウマ娘」には比較的、フェミたちは好意的なのか?

ここで少し、今、ネット上でさまざまなに繰り広げられている

  • オタクとフェミの「バトル」

について、私なりの私論をしてみたい。
まず、次のような増田の記事があった。

数少ない例外は、マリン船長とぺこら、ルーナくらい(フレアはオタクであることを隠そうとして隠れきれてないオタク臭するけど配信頻度的に私が詳しくない)だろう。マリン船長は声優と生身の人間が嫌いな私には理解できないところもあるがガチのオタクだ。年代的にギリギリであろう作品も名作とあらば実際にプレイしてみて、ハマっている。コミュニケーションよりも自分の好き語りが優先されるガチのオタクだ。ぺこら、彼女も夢女子として一度ハマりだすと止まらない。やめろというが、夢かたりしててアッアッアッとなる感じが正真正銘のオタクだ。ルーナ、ジャンルはたこ焼きとあまり私は理解がないが彼女はガチだ。ぽこしゅけとしてニコ生時代の彼女を知っている人ならわかるが、記念日に家族との食事の約束をたこ焼き食いてぇと言う理由でドタキャンして突如たこ焼き生配信を始めるレベルでのオタクだ。たこ焼きについては知らないが、オタクとは好きなことをとことん追求するものだ、このムーブはオタクそのものだ。
にわかオタク集団ホロライブ

ようするに何を言っているのかというと、この増田は、ホロライブのアイドルの多くが

  • オタクの「ふりをしている」

から、「偽物」だからダメだ、と言っているわけだ。本当はオタクじゃないくせに、PVを稼ぎたい、スパチャを稼ぎたいから、嫌々、オタクの「趣味」を

  • 仕事

としてやっている。嫌ならやめればいいし、こんな「不健全」な消費の仕方は「おかしい」と言いたいわけだ。
まあ、興味深い主張ではあるわけだが、ここで、上記の引用に注意してもらいたいわけである。つまり、こんなにホロライブに「辛口」な人が、ほぼ唯一

  • 兎田ぺこら

は「例外」だ、と言っているわけであるw つまり、彼女だけはマジモンのオタクだ、って。ようするに、この記事は、一見、ホロライブをハコとして批判しているように見えて、

  • 兎田ぺこら

という、唯一「礼賛」できる存在を推している、という高等なテクニックだった、というわけであるw
さて。次の話題であるが、以下の2010年の上野千鶴子のインタビュー記事のスレが、なぜか、5ちゃんねるの、嫌儲に上がっていて読んでいたわけであるか、なぜそうだったのかは、以下の引用個所を読んでもらえば分かる:

最後にポルノについてお尋ねします。日本のポルノが韓国でも人気があるのですが、ポルノについてどのような立場でいらっしゃいますか?
「まずポルノはそれを不法化しても抑えることができません。そして私は『ポルノは理論であり、レイプは実践』だというマッキノンの主張に同意しません。インターネットであれ、DVDであれ、バーチャルな性的表現物をたくさん消費する男性が、実際の性生活で必ずしも積極的ではないという調査結果があります。」
私が読んだところでは、ポルノの商業化されたイメージに頻繁にハマると、実際の女性たちには性的興味を感じられなくなる状況も発生するといいますが、それも問題ではありませんか?
「それのどこが問題なんでしょう?彼らは平和なオトコたちでしょう。レイプ犯になるはずのない・・・・・・」
わかりました(笑)。長い時間、インタビューにお答えくださいまして、お疲れ様でした。
上野千鶴子さんインタビュー@韓国・IF | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network

これに対する、嫌儲のコメントは以下でいっぱいであるw

  • 上野を見直した
  • 上野を好きになった
  • 上野って本当は俺らがリスペクトすべき人なんじゃないか

あのなー。お前ら、あまりに上野を知らなすぎなんじゃないか? 過去の宮台との対談も知らないんだろうな(そういえば、上野千鶴子については、東浩紀が昔から粘着して、ヘイト発言を続けているわけだけど、なんらかのこういったエリート男子校出身連中の闘争心の琴線に触れる何かがあるんだろうな...)。
ちっとは興味もてよ。フェミにも、いろいろな人がいるし、いろいろなことを言ってきた人がいる。頼むから、伊藤仁斎に習って、フェミを批判したいなら批判したいなりに、彼女たちの主張の

  • 原典

に向き合って、徹底的に取り組めよ。お前らがダメなのは、お前らの生き方が「間違って」いるからじゃなくて、

  • 中途半端

だから、っていうことに、いい加減気付こうなw
さて。最後は、この記事のタイトルに関係している話で:

フェミニストウマ娘を批判し、オタク達の間で言う「放火」を行っているという噂はデマでした。
アフィブログと自由戦士のエア炎上であった事が既に明らかになっており、むしろフェミニストウマ娘そのものに関しては概ね好意的に見ているのが実態です。
ウマ娘でわかったオタクの嘘 + これからオタク達がすべき事

スマホゲー「ウマ娘」については、今さら言うまでもなく、大流行をしているわけであるが、こういった中で、さまざまに、いわゆる

  • ポリコレ

連中が、このゲームを「不謹慎」「いかがなものか」と

  • 批判しているはず

といったような噂が流れているわけだが、少なくとも、今のところ、あまりめだってはそう見えない。
例えば、この「ウマ娘」が競馬場の競走馬が、まさに「牢屋」に繋がれている、といったような「奴隷」のような扱いを連想させる、といった方向から批判しているように読める、ツイートがあったわけだが、例えば、アニメ版「ウマ娘」の内容を覚えている人たちからすれば、このアニメの世界の中での「ウマ娘」が、そもそも設定として、そういった

  • 対象

となっていない、つまりこれは

  • SF

として、むしろ、「ウマ娘」は、どちらかというと

  • 陸上選手

に近い物語内のシナリオになっていたことを知っていたわけで、こういった批判がそこまで大きくならなかったのは、こういった背景があったから、ということが想像できる。
もちろん、大きな流れとして、フェミが男性による女性の「身体」の「性的消費」を批判し続けてきた一環として、当然、「ウマ娘」に対しても、同様の批判的視線を忘れていないわけであるが、ただ、興味深いのは、例えば、上記の引用では、わざわざこの増田は

  • 概ね好意的に見ている

とまで言っているわけであって、わざわざ、なぜそこまで言うのかな、という興味があったわけだ。
そうやって考えてみると、例えば、ホロライブのアイドルによる、スマホゲー「ウマ娘」のゲーム実況を幾つか見たんだけど、印象として:

  • 製作者サイドが、多くの「ウマ娘」への「リスペクト」が感じられる、丁寧な作りになっている
  • みんな、一人一人の「ウマ娘」が「真剣」に走っている姿が描かれていて、女性ががんばっている姿を馬鹿にしていない、真面目に女性を見てくれている

といったことだろうか。あと、明らかに感じるのが

  • 紅一点でない

というところなんじゃないか。多くのフェミが批判してきたものとして、男性コンテンツの「紅一点」論があった。つまり、そこにおいて、

  • 女性とは「こうあるべき」

といったような、ステレオタイプの「男を甘やかすタイプ」の女性が、紅一点として、ちやほやされる、といったサブカルチャーに嫌気がさしていた、という側面が大きいんじゃないか、と思っている。
その点、まさに「ウマ娘」は

  • 多様性

である。多くのタイプの「ウマ娘」が登場し、みんな、誰でも、トップに立てる可能性がある。そして、そういった一人一人を「推す」、オタクのプレーヤーを、上記の引用の方も好意的には受けとったのだろう...。