西村秀一『もうだまされない 新型コロナの大誤解』

嗤っちゃうのが、前回「総括」の話をさせてもらったんだけど、あの、京大の宮沢先生が、自らの今までの発言について

  • 総括

をされている動画がある、ってわけ。そして、それを見たら、どうもこの本を紹介している、ということで見てみたわけだ。

宮沢:接触感染があると言った根拠の一つは、海外で、ホテルの従業員が、掃除したところで、みんな感染が起こったというのがあって、それでね、僕も、ないと思うんだけど、そういう論文が出ている以上、少しは警戒しなければいけないのかな、と思っていたんですよ。だけどね。これ、言っていいのか分からないすけど、言っちゃいますが、感染研の元所長が、あれは、実は、裏話があって、トイレの便器をふいている雑巾で、そのまま、コップをふいていたんだ、と。海外はそういう衛生観念でそれでうつったんだ、という話を聞いて、それ。ほんとかどうか分かんないんですけど、一応、国立感染研の元所長が言っていたわけで、それ裏話を聞くと、なるほどね。そらそうだよね、と。
【宮沢孝幸】新型コロナの大誤解!ウイルス学講座は?【教えて! にゃんこ先生 第16回】⚡7/20のやなチャン! - YouTube

あのさ。この本。どう読んでも

  • 京大の宮沢批判

の本じゃねーか。お前がずっとデマばっかり言ってきたから、先生が「怒って」義憤にかられて、書いている。誰がどう読んだって、そうじゃねーか。なんなの、この

  • 他人事感w

これ。あんたのことを言ってるよ。あんたが「間違った」ことを言ってきたから、頼むから「止めてくれ」って書いてあるんだよ。いい加減、気付けよ、鈍感。
そういえば、最近、ネットで、宮沢が作った「100分の1作戦」を箇条書きにした画像を見なくなったでしょ。あれ、思い出してごらんよ。密室での空気感染なんて、最後の方に、申し訳程度に書いてあるだけだよ。ほとんどが、

の話ばかりしている。そりゃそうだよな。あんた、コロナの専門家じゃないし。分からないと、水谷先生に電話してるんだろ。先生も、劣等生にデマを流布されて、大変だったでしょうね。
なんで宮沢がそうしたか? それは、

  • 空気感染なんて、<ほとんど>ありえないから「無視」しよう(1万人の死者を「どーんと受けとめよう」)!

と言っていたからだよね。どうせ、空気感染は「例外」だから、無視しよう。そんなことを気にしていたら、「日常を取り戻せ」なくなっちゃう。だから、空気感染なんて、絶対にあってはならないんだ、って。もしもあったとしても、それで「集団免疫」が達成できたら、願ったり叶ったりなんだから、大衆はいくらでも、だまくらかしていいんだ、って。
宮沢が今まで、何回となく、「空気感染の話は、もう終わった話だ。そんなことをむしかえす奴の話を聞く必要はない」って言うのを聞いたり、ツイッターでつぶやいているのを見た人は、何人もいるわけでしょ。いや、終わってるのは、お前の方だろ。コロナの専門家でもないくせに、デマで国民を何人も殺しやがって。
そもそも、この宮沢っていう准教授さ。去年の6月に、政府が「行動変容」と言い始めたときに、その発表するペーパーの作成に、アドバイザーとして関わっているんだよね。つまり、今の対策内容は、実際はこいつが作ったわけ。その自分の

  • 責任

と問われたくないから、いろいろと「言い訳」をしているけど、お前が日本の新型コロナ対策を駄目にしたんじゃねえか!
なにが「状況はどんどん変わってる」だ。だったら、お前が今まで自分が言ってきたことを謝罪して、今どうなっているかを説明すればいいだろ。てか、こいつが今まで、自分の誤りを認めて謝罪をしたことってあるのかな? こういった絶対謝らないっていうのは、典型的な、東大話法だよなw みんな、東大に入ると、こういう人間に改造されるんだな。
宮沢の何がおかしいかを「総括」すると、こいつが自分で言い始めた「接触感染」対策が「そこまでやらなくていい」というのを自己批判じゃなく、<世の中>批判として、マスコミとか、西浦先生批判とかにすりかえたんですね。しかし、そうすると矛盾するわけ。だって、だったら感染者が増えるわけないのに、なんで日本でこんなに感染者がいるんだってことになる。そこで、彼は、さまざまな屁理屈を言い続けた。実は、重症者は全員、基礎疾患があったんだ。だから、彼らは「寿命」だったんだ、とか。つまり、単純な話で、宮沢は「空気感染」こそが真の原因だって言いたくなかった、ってわけ。だから、彼の理屈からすると「安全」と言わざるをえなくなった。比較的に安全だったのは、お前が行動変容のルール作りに関わった「接触感染」じゃなかった、というだけで、<だから安全>じゃないの。そうじゃなく、真に怖いのは「空気感染」だった、ということなわけ。奴は、自分が間違っいたと言うと死ぬ病気にかかっていると信じこんでいるため(東大病)w、たったこれだけのことを言うために、こんなに時間がかかった、というわけ。
まあ、宮沢の話なんて、どうでもいいわけで、ここでちょっと、掲題の本について見ていきたい。

極端な例では、クルーズ船ダイアモンド・プリンセス号。2020年2月、私も臨時検疫官として船に乗る機会がありましたが、船内に入る前に空調の設計情報を見ることができました。
結果、プリンネス号では省エネのため完全換気はせずに複数の客室の空気(排気)を1ヶ所に集め、3割ほどの新鮮な空気を加えただけで、温度を調節して再び各部屋へと循環させっる方式だと分かりました。
当初、船の中での流行拡大を、「ウイルスで汚染された環境表面に手指が触れたことによる、接触による集団感染」であるとする非現実的な説明が、まことしやかになされました。船内の様子を見れば分かりますが、とうてい接触感染という説明では納得できません。
ウイルスを含んだエアロゾルが空気の流れに乗って移動しなければ、こうした大規模な感染は起きません。
明らかに、「空気感染」でした。
新型コロナの報道では「空気感染」という表現がほとんど使われていませんが、アメリカの研究チームからはダイアモンド・プリンセス号の感染も「空気感染(Airborne infection)である」との報告が出されています。イギリスのエイチャー、ランセットといった一流どころの科学雑誌、さらに米国CDC(疫病管理予防センター)までもが「接触感染は稀である」との論説を発表しています。
新型コロナのおもな感染様式が空気感染であることは、すでに世界の専門家の間では、コンセンサスを得た事実なのです。

(こう考えると、むしろ、ダイアモンド・プリンセス号のような豪華客船がやらなければならないのは、徹底した「空気感染対策」であって、逆に言えば、それができさえすれば、このビジネス・モデルは生き残れる、ってことなんだよね。そう考えると、なぜこの話が日本では語られないのかというと、どう考えても、政府がダイアモンド・プリンセス号での対策を批判されたくないから、タブーにしているから、としか思えないわけ。だから、そっちの方こそが「風評被害」なんだ、ということなんだけど、日本では政府批判がほとんどタブーになっていくわけで、どんどんとおかしな国になっていく...。)
まあ、上記にもあるけど、「空気感染」じゃなきゃ、いわゆる

  • 集団感染

は起きないわけ。でも、事実何度も起きている、とうことから新型コロナの最大の原因が空気感染であることは明らかなわけだ。
しかも、嗤っちゃうのが、最近は米CDCが、デルタ株の感染力を「水疱瘡(みずぼうそう)」並み、と言い始めたことだよね。もう、完全に「空気感染」じゃん。だって、今までの

  • 常識

として、「空気感染の例」として挙げられてきたのが、この水疱瘡(みずぼうそう)なのだからw

空気感染する感染症の代表としいて知られるのが、麻疹(はしか)、水疱瘡(みずぼうそう)、結核です。3つとも遠距離での感染の報告から歴史的に空気感染ということになっています(少なくとも私は、この元になった論文は知らないのでこう言わせてもらいました)。

あと、この本の特徴としては、

  • うがいが効果的
  • お茶を飲むのは、うがいの代替として有効

といったところだろうか。
(ちなみに、京大の宮沢が去年に、自分が主催のシンポジウムを行っていた、その時の参加者の一人がこの著者の西村先生なんだよねw そういった意味でも、もう、どう考えても、この本が、宮沢先生批判の本であることは明らかだと思うんだけど、なぜか、その本人が、まったく知らず存ぜぬの態度をしているのが、この「KY」っぷりが怖いよな。ほんと、どういう人格をしているんでしょうね...。)