なぜ旧民主党は政権をとれたのか?

衆議院選挙が目の前に迫っている。そして、今日、立憲民主党日本共産党は289の小選挙区のうち、(今まで200近い選挙区の一本化ができていたのを)220まで積み上げた、と発表した。残りの45程度は競合を解消しない、と。
いずれにしろ、野党が衆議院選挙で勝利するためには、野党の一本化を行うしかないわけだ。
では、なぜ旧民主党自民党を倒して、政権を取れたのだろう? これについて、ジャーナリストの澤田さんが以下のように語っている。

澤田:2009年に民主党政権交代したときって、投票率が69・28%。前回選挙で、53・68とかなんで、ここ数年だったら、投票率の高い選挙なんですけど、やっぱり、支持政党なしを動かさなきゃいけないんですよ。難しい話はわからないんですよ。緊縮財政がなんだとかと言われた瞬間に頭がフリーズしちゃうんですよ。
山本太郎総理大臣の可能性を考えると分かる日本の政治と経済の問題。真の野党共闘は「れいわ新選組&支持政党無し連立」だ!澤田晃宏さん。一月万冊清水有高 - YouTube

澤田:2009年の民主党政権交代のときの空気感って、なんとなく覚えているけど、あれって、やっぱり子ども手当、何万円だったか忘れましたけど、子ども手当を払いますとか、高速道路を無料化にしますとか、農家さんの個別保証をやりますとか、一般的庶民、貧乏人に、恩恵のある政策が、ぶわーって並んでたんです。だったら(選挙に)行こうって思うじゃないですか。
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結局さ。野党が選挙に勝つには、大量にいる「選挙棄権層」を選挙に行かせなきゃなんないんだよね。つまり、簡単に言ってしまえば

だよ。こういう人にどうやって選挙に行ってもらうか、なんだよね。そして、それを実現したのが、前回の民主党政権なんだ。
まあ、分かりやすいよね。

  • 高速道路の無料化

って。こういった雰囲気を伝えるものとしては、最近放送された、アニメ「スーパーカブ」なんて、いいんじゃないだろうか。
地方に住んでいれば、まあ、働いている人はほぼ必ず、自動車をもっているよ。そして、その自動車を使って、日常の身の回りのことをやっているだけじゃなくて、

  • 仕事に使っている

わけだ。その一番は、通勤だよね。
そうすると、さ。まあ、気になるのは、高速道路だよ。毎日見ているし、それなりには使うし。
これが、「無料にします」っていう政権が現れたら、そりゃ、選挙に行こうか、ってなるよね。だって、もしこれが無料になったら、

  • 明日から、これを使って、なにをしようか

って考え始めるわけじゃない。ちょっと、遠出のレジャーをやってみようか、とか。だって、無料になるんだから。ちょっとくらい、贅沢をやっていいわけだよね。
まあ、「ささやか」だけど、夢のある話をしたわけだよね。
つまり、さ。こういうことなんだよね。野党が政権をとるための公約を作る、というのは。
野党はなにが実現したいの? 政権をとりたいんだよね? だったら、どうなる必要があるのかって、

  • 大量の無党派層が「選挙に行って」くれて、野党に投票してくれる

ということが「起き」なければならないのでしょ。だったら、これが起きるために何をしなければならないのか、を徹底的に考えることでしょ。
あのさ。
高学歴で、就職も、ホワイトカラーで「優遇」されているエリートたちは、そもそも、勝手に自分で難しい本を読んで、

  • 自己満足

ができる人たちなんだよね。しかも、こういう人たちは、言われなくても、選挙に行くわけ。つまり、ほっとけばいいの、こういう人は。
そうじゃなくて、今問題になっているのは、選挙に来てくれない人なんでしょ? つまり、

だよ。こういった人たちは、今までの人生でどんな後悔があったり、今の生活にどんな、ささやかな幸せを夢見ているのか、とか、考えたことがあるのかな?
まず考えられるのが、「学歴」差別だよね。つまり、高卒だとか、つまり、上の大学に行けなかった人たちですよね。でもさ。ちょっとしたことが違っていたら、こういった人だって、そういった大学に入っていたかもしれないんだよね。だから、当然、妬みのような感情もある。
しかも、さ。仕事を始めると分かるけど、どんな小さな職場にも、学歴差別に近いものはあって、さまざまな体験をしているんだよね。みんな、そういったものを理不尽だと思って、生きているわけ。
もちろん、彼らは勉強が嫌いだったからやらなかったし、今もやってないし、実際、そんなことをやっている暇なんてない、っていうのもあるんだろうけど、やっぱり、どこかに「しこり」のようなものがあるはずなんだよね。
私がそういった人たちに行うのに、一番いいと思うのは、

  • 社会人向け大学への入学

をさせてやることだよね。彼らに、無料で「大学での学習」をやって、卒業資格を与えたらいいんじゃないか? それは、通信大学のようなものから始まって、これだけリモートワークが普及したんだから、いくらでも方法はあると思うんですよね。
そして、たんに国公立大学を無料化するだけじゃなくて、そういった社会人枠を何倍にも拡大して、つまり、国公立大学の入学生徒の枠そのものを、

  • 異次元緩和

で、どんどん入学を許可したらいいんじゃないか?
私が思うに、日本の闇は、「学歴差別」だと思うんですね。つまり、

  • 中卒・高卒の「廃止」

こそが、日本社会の再活性化だと思っているわけです。つまり、

  • 全国民の「大卒化」

こそが、日本の学歴差別による「閉塞感」を打ち破る、一つの方向なんじゃないかな、と思っているんですけどね...。