現在の日本の新型コロナの状況

新型コロナの今の状況をざっくりと考えたとき、確かに、

toyokeizai.net

を見ると、もう少しで実行再生産数は1に到達して、減少に向かうのかな、と思いがちだが、以下をみると、

stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp

東京都の

  • 陽性率

は1月1日くらいから、右肩上がりで、ほとんど直線で、上昇しており、今は35パーセント。このことを普通に解釈するなら、

  • 検査が間に合っていない

ということになるだろう。それは、PCRの検査するキャパを超えている、ということもあるだろうし、「みなし陽性」の話もではじめているわけで、どう考えても警戒を緩められる状況にない。。
あと、以下の記事の見出しの「コロナ扱い「インフル並みに」60%」が話題になっていたが、

www.nikkei.com

これ。サブスク登録して見れる個所には、以下の記述があるんだよね:

政府が34都道府県に適用中の「まん延防止等重点措置」への評価も聞いた。最も多かったのは「妥当だ」の44%だった。「もっと厳しい措置をとるべきだ」は30%で、「もっと緩い措置で十分だ」は18%だった。すべての世代で「妥当だ」の割合が一番大きかった。
コロナ扱い「インフル並みに」60%: 日本経済新聞

つまり、国民は基本的に政府の方針に賛成なわけだ。じゃあ、なんで「インフル並み」に反対なんていう結果になるのかというと、「結核並みの隔離措置が必要」と言い換えているんだよね。当たり前だけど、結核って大変な病気だと多くの人が思っているんだから、

  • そこまではいいんじゃないか

と考えるわけで、明らかに質問がミスリーディング。かなり、意図的に安全厨側に誘導しようとして、悪意をもってやったんでしょうね。
この「インフルエンザ」との違いということでは、以下のツイートが分かりやすい。

・「高齢者ではインフルエンザでも死亡する」と主張し、新型コロナの脅威を「煽りすぎ」とする意見をしばしば見かけます。
しかし両者には決定的な違いがあります。
それは「インフルエンザでは高齢者の罹患者数が圧倒的に少ない」という事です。
@influenzer 2022/01/31 21:19

長年の自然曝露による獲得免疫があるためだと理解しています。
一方、新型コロナは高齢者でも獲得免疫がないため、大規模感染が起こります。
すると当然ながら(感染者数)x (致死率)で算出される死亡者数に大きな違いが発生するのは自明です。
@influenzer 2022/01/31 21:19

まあ、こう考えると、高齢者へのワクチンは意味があるんだよな。
対して、そうは言っても、今回のオミクロンの重症者は少ないんじゃないか、という印象はあるんじゃないかと思う。その理由の一つとして、以下があると思われる。

しかも、重症化率については、恐らくは沖縄でも使用されている入院患者へのソトロビマブ投与による80%近い重症化阻止効果の影響を考慮していません。
沖縄の感染者数は現時点でも全国比較ではまだまだ多いです。
@influenzer 2022/01/31 21:19

つまり、「治療薬」の影響だ。少し前にも話題になっていた、カクテル療法がオミクロンには効かないというのはそうなのだが、児玉龍彦さんも言っていたが、モルヌピラビル(メルク社)、バスクロビル(ファイザー社)といった薬は有効なわけで、それらで

  • 重症化率

を下げられれば、かなり効果がある、と。他方で、あまり目立たないが、デルタ株も一部にはあるので、その場合は、カクテル療法が効果的だ、と。
あと、どこでクラスターが起きているのかなのですが、

www3.nhk.or.jp

これを見ると、まあ、学校や保育所で、子どもが多いですね。次に、高齢者施設。つまり、まだ学校が学級閉鎖などの措置を先手で行えていない。これが、感染の拡大を止められないでいる原因のように思われます。ここをなんとか手当できれば、減少のめどがたつんじゃないかと思うんですけどね。
最後に、ワクチンの話ですが、今の主流のmRNAワクチンの欠点は、副反応が大きいことにある。それは、一つの解釈として、今が緊急事態だから、一定程度は許容しよう、という話になっているんだと思うが、たとえそうだとしても、未来に向けては、漸進的に改善していくめどがたつことが求められるだろう。その一つの候補として、ノババックス社のワクチンが注目されている。

www3.nhk.or.jp

いずれ、日本でも話題になってくると思うが、なんにせよ、少しでも世の中に希望が見えるようになってほしいものだ...。