昔からロシアの天然ガスを盗み続けてきたウクライナ

今回のウクライナ戦争は、日本の大手マスコミを見ていても、さっぱり分からない、大本営発表が行われているわけで、この状況に誰も戦いを挑まないことは、なんなのかな、と思うわけだが、奇妙なことに、ここで急に「統一教会」問題が登場して、こちらについては注目されるようになった。
あまり知られていないが、統一教会は中国では「邪教」と呼ばれ、禁止されているし、実は、ロシアでも禁止されている(まあ、排除されているというか、いずれにしろ、ロシアで統一教会は活動をしていない)。
おそらく、勝共連合が関係しているんだろうが、逆に、台湾やウクライナでは、統一教会の活動が昔から、活発に見られた。
オウム真理教が事件当時、ロシアとの関係が言われていた中で、対する統一教会はロシアと無関係だったが、ウクライナとは深い関係にあったことは、「なるほど」と考えられたわけだ。つまり、このラインから、統一教会から、ウクライナへの「関係」が深くマスコミで調査されていくんじゃないか、と予想したわけだ。
これについては、半分は当たったとも言えるし、十分じゃないとも言える。つまり、日本で活躍するウクライナの人たちが、どこまで「統一教会関係者」なのかは、考えてみた方がいいだろう、ということだ。
ところで、2014年に、岩上安身さんがやっているIWJというネットメディアで、経産省の藤和彦さんがインタビューを受けているわけだが、そこで、興味深い話をされている。

岩上「5月25日には大統領選挙です。しかし、出てくる候補が、みんな億万長者なんですね(※12)。あんな貧しい国で。これは、おかしな話ですよね。ソ連崩壊からわずか二十数年という間に、民営化という名前で、公共財産だったものを、ごく一部の人間が濡れ手に粟で手に入れてしまって、途方もない資産を独占している。そういう人間が大統領候補として21人も並んでいます。
ティモシエンコという金髪の三つ編みの人がいますね。あの人の資産は、本当かどうかわかりませんけれども、兆円単位だといいます。
信じられないですよね。今のウクライナの貧しさといったら、本当に悲惨なもので、国民の平均年収が日本円で30万円ぐらいです」
藤「ああ、そんなに低いんですか」
岩上「無茶苦茶な貧富の格差があるし、富豪たちの富は自分が築いたものといえるのかという問題もあると思います。おかしなことが起きていますよね。
パイプラインの問題ですが、ウクライナ経由でロシアからヨーロッパへパイプラインが走っているわけですけれども、ウクライナはなんと、ガス代を滞納していると聞きます」
藤「はい。現在も35億ドル滞納しています」
岩上「すごいですね。日本円で、3500億円分ですよね。そして、ロシアに対して、ウクライナの閣僚クラスが『もう戦争だ』という挑発的なことを言ったりして(※13)、意気軒昂なんですけれども、大国と小国ですから、どう考えても、一対一で戦争をしたら、勝ち目がないと思います。それにもかかわらず、強気なことを言いながら、ガス代を滞納している。なんだかおかしいと思います。
ウクライナとロシアの間で、ガス代を払わないなどのもめ事は、昨日今日始まったことじゃないんでしょうか」
藤「もう、10回以上になるんじゃないでしょうか。2004年のオレンジ革命(※14)で、ウクライナにスポットライトが当たりました。
2006年が一番大きな騒ぎで、ロシア・ウクライナガス戦争(※15)ということになりました。その前の、親ロシア派の大統領の時でも、3年か4年に1回ぐらい、ロシア政府が懲罰的にガスを止めたりしていました」
岩上「親ロシア派の大統領というと、クチマ大統領(※16)ですね」
藤「ウクライナは盗人猛々しいという感じです。ガスも抜いていますので。もう、組織的なマフィアによるんでしょうね」
岩上「ウクライナをパイプラインが通過して、ロシアからEUにまで天然ガスを供給しているわけですよね。欧州とロシアは、非常に関わりが深いわけですけれども、間にウクライナが挟まっていて、そのウクライナがパイプラインからガスを盗むとなると、それはもめるじゃないですか。そういうことは、あまり知られてないですよね。
日本での報道でも、西側の報道でも、だいたいロシアが悪者ということになっていいます。なぜでしょうか」
藤「これは、冷戦思考が残っているということに尽きると思います」
岩上「なるほど。ロシアは常に悪いことをする敵対者である、そこから離脱したウクライナはかわいそうな国だ、ということですね。どうしても、報道自体にバイアスがかかってしまっている。ロシアは、この月末にガス代を払わなかった場合、元栓を締めると言っているんですけれども、これはどうなると思いますか(※17)」
藤「可能性としては、やはりウクライナの分は減らすと思います。ただ、引き続き、ヨーロッパの分はパイプラインを通して供給するはずなので、それをウクライナが分捕ってしまうんじゃないかと思います。
2006年には、ウクライナはたしか、3カ月分ぐらいの天然ガスリザーブがあったんですが、勝手にヨーロッパのガスパイプラインの元栓を締めてしまったものですから、それでEUのほうが止まってしまいました。死なばもろともというか。ヨーロッパを巻き込んで、ロシアをいじめてやろうということです」
岩上「けっこう無茶なことをやるんですね」
藤「そこまで無茶なことをするということは、ロシアは読めなかったと思います」
iwj.co.jp

まず前半は、いかにウクライナの国民が貧しいか、という話ですよね。年収30万とか言っているわけですから、少し前の中国みたいなものなのでしょう。
対して、「オルガルヒ」という、ちょっと考えられないようなお金持ちが、毎年、馬鹿高いお金を稼いでいるのに、その分については、まったく、ウクライナの国民に還元されてこなかった。
そして、ガスパイプラインの話。
今回のウクライナ戦争で、かなり過激な発言をしているのが、ウクライナポーランドですよね。この二国は、昔から、ロシアからEUに向けた

  • パイプライン

が通っていた地域なんですよね。そして、それを理由に、ウクライナポーランドも、その地域を通ることを理由とした

  • ショバ代

を、ロシアに払わせていた。
でも、それだけじゃないんだね。上記にあるように、ウクライナなんて、そのパイプラインから自国で使う天然ガスの分を抜いていたわけだけど、その料金をロシアに滞納し続けていた。さらに、そっから、ガスを抜いて

  • ねこばば

していたことが分かっているわけ。もはや「やりたい放題」だよね。これで、オルガルヒは無茶苦茶儲けたわけだ(おそらく、ポーランドも同じようなことをやっていたのだろう)。
まあ、ウクライナとロシアが、以前のソ連のように「同じ国」なら、勝手にやってればと思うけど、オレンジ革命以降、親欧米政権になったからね。それでも、同じようなことをやり続けていたら、しまいに、ロシアに愛想を尽かされて、

  • ノルドストリーム
  • ノルドストリーム2

を作られたわけ。この特徴は、このパイプラインは、ウクライナポーランドも通らない、ということ。ロシアから、「海底」を通って、直接、ドイツとくっつけちゃった。
これに慌てたのが、ウクライナであり、ポーランドだったわけ。
それで、何が起きたか?
実は、アメリカは移民の国なんだけど、WW2以降、大量のポーランド移民を受け入れた。アメリカの中では、かなりの勢力を占めると言われていて、主に、民主党の選挙基盤の一つだともされている。
そこで、ポーランドウクライナの、「ユダヤ系」のオルガルヒは、なんとかして、

を守るために、アメリカ政府に大量の献金をばらまいて、圧力をかけてきた。バイデンはこのお金とつながりのある政治家の一人なわけだ。
ポーランドウクライナの「目的」は、これまで通り、ロシアのパイプラインを、ウクライナポーランド領内を通らせて、その「ショバ代」をロシアに払わせて、そっから、天然ガスをいくらでも「盗んで」、

  • 今まで通り

に、オルガルヒがウハウハできる、「金づる」を手放したくない、っていうところにあるんだよね。
そこで邪魔なのが、「ノルドストリーム」「ノルドストリーム2」。
もうお分かりでしょ? 今回、「ノルドストリーム」「ノルドストリーム2」を破壊したのは、アメリカ、ウクライナポーランド。彼らは、今の戦争を「言い訳」に、どんどん

  • EU

で暴力を振い続けるでしょう。もちろん、ポーランド国民は温厚な人も多いんだろうけど、今の政権は、かなり過激で戦闘的な人たちで占められている...。