松本人志と伊東選手についての論点整理の補足

まあ、こういった問題って、世の中的にはいろいろあって、少しもめずらしくないんだよね。つまり、彼ら二人にとっては、まるで天地が引っくり返ったかのように感じて、ショックを受けているかもしれないけど、世の中的には少しもめずらしくない。同様の事件が、昼夜問わず、毎日起きていて、トラブル処理がされている。
じゃあ、なんでこの二人は、まるで「特別なこと」が起きているかのように振る舞っているのかを考えてみる必要がある。
その一つが、ある種の「能力主義」だよね。つまり、松本人志に言わせると、自分は「芸術家」なんだから、世間の常識で自分を測られたくない、という拒否反応がある。伊東選手は自分は「日本代表」なんだから、特別扱いされないのが、そもそもおかしいんじゃないか、そうじゃなきゃ、日本がW杯で負けるんだから、といった気持ちがある。
この二つで困っているのは、回りの人なんだよね。つまり、松本であれば、吉本の若手芸人。松本が記者会見をやってくれないから、自分たちが前に進めない。松本は吉本の中で、社長以上に偉い存在だったと言われている。そして、毎年、大金を会社からもらっていた。普通に考えると、こういった

  • 社長相当の人

というのは、会社でなにかが起きたときに、自らがその責任を引き受けることによって、会社の危機を乗り越えるんだよね。実際、松本はとてつもない金額を会社からもらっていた。社長って、会社になにかがあったら、世間に向けて、記者会見をする人のことを言うわけ。でも松本はやらない。じゃあ、なんでそんな大金をもらってたの? ってなるよねw 普通、怖くて、そんなお金、もらえないでしょ。
おそらく、彼の中では、自分は「芸術家」だと思っているんだろうね。だから、自分は世間から特別に扱われる権利があるんだ、と思っている。
伊東選手にしても、松本にしても、記者会見をやった方がいい、と私は思っている。私は彼らは自分の「哲学」を世間に向けて語るべきだと思っている。というのは、彼らは

  • ワンナイトラブ

をやることを悪いと思っていない。だったら、そう世間に向けて語るべきだと思っている。たとえ、自分が結婚していて、妻帯者の女性がいても、別の女性との一夜限りの「ラブ」は、自分は大人なんだから、やっていいはずだ。これを今まで、やってきたことはなにも恥かしいことじゃないし、これからも続ける、と言えばいい。
その上で、もしもどこか、自分が行った行為の中に「犯罪」と扱われるものがあったなら、相手の女性にそれなりの謝罪と賠償を行って、それを償っていきたい、と言えばいい。
逆に聞きたいわけである。松本はこれからもテレビに出演したいの? もう60を越えているのに? 伊東は本当に、日本代表に選ばれたいの? 30を越えているのに?
二人とも、もう、さんざんお金を稼いできたんでしょ? もう好きな、自分がやりたいことだけをやってすごせばいいじゃない。
民放テレビなんて、なにやるのにも、理不尽な制約ばっかりで、こんなところでなんかやってたって、本当に自分が言いたいことが言えるわけがない。サッカー日本代表なんて、今回のアジア杯を見れば分かるように、理不尽なスポンサーの制約の中で行われている行事にすぎないわけで、残りの選手生命を考えたら、こんなところで無駄な時間を過ごす意味なんかないわけでしょ...。